世界自動車大戦争(45)

「楽器箱に隠れ機内へ」 ゴーン被告逃亡で友人説明

2020.1.2 00:05 国際 中東・アフリカ

「英雄」帰国を歓迎 レバノンの首都ベイルートにある前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告の自宅前に立つ警備員(左)=2019年12月31日(共同)

 

 レバノンに逃亡した日産自動車前会長カルロス・ゴーン被告について、長年の友人イマド・アジャミ氏は1日、共同通信の電話取材に対し、楽器箱の中に隠れてジェット機に持ち込んでもらい、日本を離れたとの見方を示した。逃亡後、ゴーン被告に「ごく近い関係者」とやりとりしたという。信ぴょう性は不明。

 

 アジャミ氏によると、ゴーン被告は音楽隊を呼んでクリスマスのホームパーティーを開催。音楽隊の楽器箱に入ってカメラの監視をかいくぐり、協力者に運び出してもらい、トラックで移動したという。

 

 アジャミ氏は「音楽隊として住宅に入った人物のうち(逃亡)計画を知っていたのは2人だけだった」と述べた。空港の荷物検査をすり抜けた方法については、係員に「急いでいる」と強調したり音楽関係の特別扱いを受けたりした可能性を挙げた。(共同)

 

https://www.sankei.com/world/news/200102/wor2001020004-n1.html

 

 

一連の逃亡劇がどうしておきたのか、そして、政府はこれについてどう考えているのか。関係者が一様に口をつぐんでいるさまは異常である。世界は日本からの説明を求めている。」なんぞと言われれば、日本政府としても黙っているわけにはいかないだろう。

 

一寸遅きに失しているが、早速法務大臣が口を開いている。

 

 

 

森法相、ゴーン被告逃亡に初の公式コメント 「正当化される余地はない」

20201514:11 発信地:東京 [ 日本 アジア・オセアニア ]

このニュースをシェア

森法相、ゴーン被告逃亡に初の公式コメント 「正当化される余地はない」森雅子法相(20191226日撮影、資料写真)。(c)Kazuhiro NOGI / AFP

 

15AFP森雅子Masako Mori)法相5日、保釈中にレバノンに逃亡した日産自動車Nissan Motor)元会長のカルロス・ゴーンCarlos Ghosn)被告に関し初めて公式コメントを発表し、同被告が「不正な手段」を用いて「不法」に出国したとみられると説明した。


 森氏は、「わが国の刑事司法制度は、個人の基本的人権を保障しつつ、事案の真相を明らかにするために適正な手続きを定めて適正に運用されており、保釈中の被告人の逃亡が正当化される余地はない」と指摘。

 さらに、「ゴーン被告が日本を出国した旨の記録はないことが判明しており、何らかの不正な手段を用いて不法に出国したものと考えられる」とし、こうした事態に至ったことは「誠に遺憾」だと述べた。

 森氏はコメントの中で、ゴーン被告の保釈が取り消され、日本が国際刑事警察機構(インターポール、ICPOに要請した同被告に対する「赤手配書」が出されたことを認めた。(c)AFP

 

https://www.afpbb.com/articles/-/3262137

 

 

 

この書き様ではかなり弱い感じがするので、次の産経のニュースも読んでほしい。

 

関係当局、関係国、国際機関と連携し、刑事手続きが適切に行われるよう、できる限りの措置を講じていく」と報じている。出来れば、フランス政府にもその「赤手配書」とやらを送付しておくべきではないのかな。

 

 

ゴーン被告逃亡で森法相「関係国、機関と連携し、できる限りの措置講じる」

2020.1.5 14:17 社会 裁判

政治 森雅子法務相
森雅子法務相首相官邸(春名中撮影)

 

 保釈中にレバノンに逃亡した日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告(65)について、森雅子法相は5日、「このような事態に至ったことは誠に遺憾だ」との談話を発表した。

 

 ゴーン被告が日本を出国した記録はないことから、森氏は「何らかの不正な手段を用いて不法に出国したものと考えられる」と指摘。日本の刑事司法制度は個人の基本的人権を保障しつつ、事案の真相を明らかにするために適正な手続きを定め適正に運用されているとして、「保釈中の被告の逃亡が正当化される余地はない」と強調した。

 

 出国時の手続きについては、出入国在留管理庁に対し、いっそうの厳格化を図るように指示したとし、法務省としては引き続き、「関係当局、関係国、国際機関と連携し、刑事手続きが適切に行われるよう、できる限りの措置を講じていく」とした。

 

https://www.sankei.com/affairs/news/200105/afr2001050008-n1.html

 

 

まあ、それにしてもいい恥さらしである。裁判官や東京地検は、何を考えていたのであろうか。第一の責任は担当弁護士にあるようだが、それにしても保釈に条件を付けたのであれば、それが守られているかどうかは裁判所が管理すべき項目にはならないか。


(続く)

世界自動車大戦争(44)

さてこのゴーンの逃亡劇の裏には、相当巨大な組織、例えばレバノン政府関係の組織など、がかかわっていることは、容易に推察できる。そうでなければゴーン1人では、世界一流のプロの手配師を使うことはできなかったはずだ。

 

次の記事によると、その手配師たちは元米陸軍特殊部隊員(グリーイベレー)の米警備会社の人間だったと言っている。このほかには、ゴーン宅を訪問した楽団員達がいる。その他連絡係や元グリーンベレーなどと交渉したり、ゴーンの金庫か口座から金を引き出すなどの諸々の諸手配をする要員(夫人の役割は大きい)も必要となったものと思われるので、相当の陣立てだ。ちなみに、この手配師を雇う費用は、さるテレビでは22億円と言っていた。

 

どこでゴーンを楽器ケースに入れて、どのようにして空港まで運び、どのように手続きをして、プライベートジェットにそれらを積み込んだのか、その間の荷物検査をどのようにすり抜けたのかは興味は尽きないが、解明が待たれるものである。

 

 

ゴーン被告、元米特殊部隊員と逃亡か 音響用ケースに潜む?―米紙

202001041128

日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告=2018年11月、仏北部モブージュ(AFP時事) 

日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告=2018年11月、仏北部モブージュ(AFP時事)

 【ニューヨーク時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は3日、トルコ経由でレバノンに逃亡した日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告が日本から脱出する際、コンサートの音響機器運搬に使われる黒いケースに潜んでプライベートジェット機に乗り込んだと報じた。複数の関係者の話として伝えた。トルコまでは元米陸軍特殊部隊員の米警備会社関係者ら2人が被告に同行したという。

ハリウッド関係者と面会 ゴーン被告、逃走前に映画の相談―米紙

 同紙によると、ケースの底には呼吸用に穴が開けられていた。逃亡に使用された2機を貸し出したトルコの民間航空会社MNG航空が、フライト後に機内から二つのケースを発見。うち一つにはスピーカーが入っていた。
 MNGは今週、ゴーン被告の名前が記録に残らないよう文書を改ざんしたとして従業員を告発。この従業員はトルコからレバノンまで被告に同行していた。従業員は捜査当局に、ケースが被告の輸送に使われた経緯を説明したという。
 トルコの空港で被告は雨の中、車で空港内を移動し、別のジェット機に乗り換えた。
 一方、日本~トルコ間の乗客名簿には米警備会社関係者とみられる男性2人の名前のみが記載されていた。2人はトルコからレバノンへは民間旅客機を利用。旅券には日トルコ両国の出国スタンプがあった。
 ゴーン被告の日本脱出に先立ち、2人はケースを積んだプライベートジェットでドバイを出発し、昨年12月29日午前10時16分に日本に到着。ゴーン被告は同日夜に日本を出国した。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020010400190&g=int

 

 

 

音響機器運搬に使われる黒いケースとは、どんなものであったのか。

 

コントラバスのような巨大な楽器ケースであれば、170cmのゴーンでも普通に隠れることが出来そうだ。しかも上記の記事によれば、二つの空気穴があけられていたと言うので、こんなケースだったのでしょう。

 

さるテレビでも放映していたが、高さ1mの楽器ケースでも屈(かが)めば大人一人は、優に入っていれるようだ。プライベートジェットに搭載されるまでの間であれば、これ位の楽器ケースでも十二分に人一人は隠せるようだ。こんなものであれば、キャスターがついているので、人間の手でも運べそうだ。

 

 

しかもプライベートジェットの出国であれば、自分の飛行機を自分で爆破するはずがないと考えられているので、出国検査はとても緩いと言う事である。常にプライベートジェットを使っていたので、このことをゴーンは十二分に弁えていた筈なので、管理がより手薄になる年末の時期を狙って、ゴーンは荷物となって見事出国していったと言う事のようである。

 

 

ゴーン逃亡に沈黙し続ける日本政府の「無責任」

各国の政府関係者はコメントしているのに

レジス・アルノー : 『フランス・ジャポン・エコー』編集長、仏フィガロ東京特派員

20200105

 


日本から逃亡したゴーン氏の足跡が少しずつ明らかになってきているが、日本政府や入管当局はいまだ沈黙を貫いている(写真:REUTERS/Issei Kato

「沈黙」は、遠藤周作による非常に美しい小説の題名だ。それはまた、マーティン・スコセッシが最近、それを原作として制作した映画の題名でもある。そしてそれは今、日産自動車前会長のカルロス・ゴーン氏の華々しい逃亡劇に対する日本の政治家や当局者たちの反応を雄弁に物語るものとなっている。

ゴーン氏が昨年末、突如としてレバノンの首都、ベイルートに姿を見せて以来、フランス、トルコ、レバノンの官僚たちはみな、この事件についての見解を表明している。ところが、日本の政治家たちは沈黙している。この国際的な話題のいちばんの当事国であるにもかかわらずだ。出入国管理手続きの任を負う法務相ですら、この問題の事実についてコメントしていない。

民間警備業界では知られた人物が助けた?


報道によると、昨年1229日に、TCTSRと呼ばれるプライベートジェット機ボンバルディア グローバル・エクスプレスが、トルコの会社であるジェット航空ASによる運航で、関西国際空港のプライベートジェット機専用施設「玉響(たまゆら)」から、楽器ケースに入ったゴーン氏を乗せてイスタンブールへと飛んだ。

米ウォールストリート・ジャーナル紙によれば、機内には乗客2人しかいなかった。そのうち1人は、「民間警備業界という小さな狭い世界では知られた男」と同じ、マイケル・テイラーという名であったという。ジョージ・ザイクと名乗るもう1人は、テイラー氏とのつながりを持つ警備会社の従業員と同名だった。

この2人がおそらくゴーン氏を運んだのだろう。この一行は数個の非常に大きな荷物を携行しており、そのなかにはゴーン氏を入れていた楽器ケースも含まれていたという。

航空機をリアルタイムで追跡するFlightradar24で入手できるデータによると、TCTSR機は関空を飛び立つ前日、28日にマダガスカルアンタナナリボを出発、ドバイに立ち寄り、関空に到着した。

アンタナナリボはこの一連の出来事で重要な役割を果たしたかもしれない。その理由はマダガスカルの立地にある。アンタナナリボにあるイヴァト空港は多くの航空機が利用する重要な航空ルートから離れた場所にあり、保安管理が緩いことでも知られているのだ。アフリカに近いことから、この地域で紛争があった場合など、警備会社が要人の脱出を図る際にも利用されている。

つまり、ゴーン氏を「解放」するミッションを受けた警備会社にとって、アンタナナリボは絶好のスタート地点であった。ドバイに立ち寄ったのは、おそらく航空機に給油するためだろう。関空の玉響ゲートを通って前述の2人が29日、日本に入国したのだとしたら、彼らは入国後すぐにゴーン氏と落ち合い、彼を楽器ケースの中に入れ、税関を通って日本を出国したということになる。


プライベートジェットの荷物検査はゆるい


なぜこんなやり方をしたのだろうか。

それは脱走するのにあたってゴーン氏が越えなくてはならない国境はただ1つ、日本の国境だけだったからだ。偽造パスポートを使い、マスクを着用し、普通の飛行機かプライベートジェットを利用することもありえた。しかし、ゴーン氏は通常の旅客機ではほかの乗客など周囲に、プライベートジェットの場合は入管職員に見つかるリスクを負うことになる。

ゴーン氏が“荷物”として飛行機に乗り込むことにもそれなりのリスクはあった。1つは、入管職員に見つかることだ。しかし頻繁にプライベートジェットを利用していたゴーン氏は、世界的な傾向としてプライベートジェットゲートでの荷物検査は、実は非常に手薄であることを知っていたのだろう。

「空港の荷物検査は武器や爆発装置を検知するために実施されている。プライベートジェットの場合、顧客が自らを噴き飛ばしたいはずはないから、彼らの荷物はほとんど検査されない。まったく確認しない場合もある」と、空港運営に関わる企業のある役員は打ち明ける。そこで、ゴーンは荷物となってプライベートジェットに乗り込むリスクを選択したわけだ。

出入国審査官が楽器ケースのように見えたものを適切に検査せず、あるいはいっさい確認せずに機内に載せてしまった可能性が非常に高いのはそのためである。ゴーン氏の身長は約170㎝なので、全長2m程度の箱が必要だ。そのような巨大な箱は通常のX線検査装置には通せないため、口頭でのやり取りだけで通過できた可能性がある。

今夏のオリンピック開催に先駆けて、日本の入国管理局は空港セキュリティ対策の詳細をメディアに披露し、日本の国境管理がスムーズかつ安全であることを示してきた。これは、日本にとっても、他国にとっても非常に重要なポイントである。だからこそ、出入国在留管理庁昨年1228日と29日に関空の玉響で何が起こったのか――誰が飛行機に乗っていたのか、手荷物の適正な検査は行われたのかなど――すべてを詳細に説明する必要がある

そうしたことを説明しない一方、意味のない断片的な情報は一部メディアに提供している。例えば、NHKは、TCTSR機に載せられた荷物は「高さ1メートル以上」であり、「荷物の検査は必要なさそうだった」と報道した。

が、われわれが実際に知りたいのは、荷物の大きさはどれくらいだったのか、検査は行われたのか、検査されたという文書あるいは映像証拠はあるのか、ということで、こんな断片的な情報ではない。

こうした疑問に対する答えも出始めている。が、それは日本の入国管理局や政府から出てきたものではない。飛行ルートを明らかにしたのはFlightradar24だし、ウォールストリート・ジャーナルはトルコ航空当局のおかげでゴーン氏が入っていた楽器ケースの写真を見ることができた。ゴーン氏逃亡に関する情報は日本人よりトルコ人のほうが知っているのではないかと思ってしまうほどだ。

逃亡前日「変わった様子なかった」


ゴーン氏の複数の知人によると、同氏は保釈中、厳しい規則をしっかりと守っていた。会った人の名前を11人忠実に書き留めて報告していたし、決められた電話しか使用するのを許可されていなかったため、別の電話の画面を見ることすら拒否していた。保釈の規則に違反したとして非難されることを避けるためだった。

ゴーン氏は逃亡計画を親しい友人にさえ隠していた。「彼が日本を去る前日に会ったが、普段と変わった様子はなかった」と友人の1人は話す。

日本の伝説的な犯罪者の1人は、3億円事件の犯人だ。1968年、彼は警察官に変装し、現金輸送車を盗んだ。日産はカルロス・ゴーン3億ドル(日本円で300億円)を違法に使用したとし、民事裁判でカルロス・ゴーンを訴え、可能な限り使われた金を回収するつもりだ。ゴーン氏の驚くべき逃亡は、「300億円事件」と呼ぶことができる。

一連の逃亡劇がどうしておきたのか、そして、政府はこれについてどう考えているのか。関係者が一様に口をつぐんでいるさまは異常である。世界は日本からの説明を求めている。

 

https://toyokeizai.net/articles/-/323007

 

 

 

これを裏付ける記事もあるので、それを次に紹介しておく。

(続く) 

世界自動車大戦争(43)

ただレバノンには正規に入国していると言うので、出国印の無いフランスの正規のパスポートで入国したことになる。これも違法となるが、レバノン政府は正規に入国と言っているので、レバノン政府も1枚も2枚も噛んでいることになる。

 

もしイスタンブールを出国していることになっていれば、パスポートにその旨記載されているとすれば、偽造された出国印となる筈だ。

 

この場合は、

 

(1) レバノンには正規のパスポートを使用したとしても、トルコ出国印の無い不法の入国をしたことになる。または、

(2) パスポートに偽造のトルコ出国印を押印して、レバノンベイルートに入国したことになる。

 

だから、いずれの場合も、違法入国となりレバノン政府が言っているような正規の入国とはならないことになる筈だ。

 

だからレバノン政府も2、3枚は噛んでいることになる。ゴーンの入国が正規なはずはないのである。

 

だから、正規に入国などと平気な顔で言っているレバノン政府は、何かを隠しているに違いないのだ。

 

 

だがレバノン政府は、「合法的」な入国だと言い張っている。

 

 

 

レバノン公安、ゴーン被告は「合法的」に入国 仏旅券利用か

202011/ 05:44 / 6時間前更新 Reuters Staff 1 分で読む

 

   ベイルート/パリ 31日 ロイター] - 会社法違反(特別背任)などで起訴され保釈中の日産自動車(7201.T)前会長カルロス・ゴーン被告が日本を出国しレバノン入りしたことについて、レバノンの公安総局は31日、ゴーン被告は合法的に入国しており、法律上問題にならないという見解を示した。

 

ゴーン被告は31日、声明を発表し、レバノンにいることを確認。「私は不正と政治的迫害から逃れたのであって、司法制度から逃れたのではない。ようやくメディアと自由にコミュニケーションが取れるようになった」などと述べた。

 

レバノン外務省は、ゴーン被告がどのようにしてレバノン入りしたかを関知していないと指摘。日本とは司法協力協定を結んでいないが、国連腐敗防止条約に基づき、情報を共有すると明らかにした。

 

こうした中、レバノンのテレビ局MTVは当局筋の話として、ゴーン被告がレバノンに入国する際、フランスのパスポートを利用したと報道。同筋によると、レバノン政府は「国際合意」の下、ゴーン被告に関与しているという。

 

フランス外務省は、ゴーン被告の出国やレバノン入りの経緯を関知していないとした。

 

https://jp.reuters.com/article/renault-nissan-ghosn-lebanon-security-idJPKBN1YZ1BF?utm_source=34553&utm_medium=partner

 

 

 

テロ組織のヒズボラを養っているレバノン政府である。なんでもあり、なんでしょう。ベイルートの言うことを信用するわけにはいかない。

 

日本政府は、レバノンと言う国を「テロ支援国家」に指定するべきである。

 

日本の江戸幕府は、すぐさま「必殺仕置き人」部隊を、レバノンに派遣すべきである。カルロス・ゴーンをはじめキャロル夫人、そしてゴーンの逃亡を助けたレバノン(政府)の関係者たちの仕置きをすべきである。このことを強く、江戸幕府に進言したい。

 

日本側の関係者にも仕置きが必要だ。

 

まず第一は、ゴーンの弁護団の3人だ。こいつらは執拗に「問題はないから」と言ってゴーンを保釈させてしまい、しかもしっかりのゴーンに対する身辺管理を行っていなかった。ただ単にパスポートを引き出しに仕舞っておいて、事務所のパソコンを使わせているだけで、のほほんとしていたわけだ。だから逃げられてしまったのだ。

 

この3人は、弘中惇一郎、高野隆、河津博史の3弁護士だ。さすがに仕置きするわけにもいかないので、弁護士資格の剥奪だ。こいつらは言い放っしで、何の管理責任を果たしていない。

 

次は、保釈を決定した裁判官だ。こいつも資格停止だ。そして特捜部員達だ。保釈条件をしっかりと守れるように、なぜ自分たちで手配していなかったのか。まるで子供の使いだ。こいつらも資格停止だ。

 

特に弘中惇一郎は、率先して弁護士資格を返上させたいものだ。「無罪請負人」なんぞと言われて、図に乗っていたんじゃないのかな。

 

 

 

ゴーンの海外逃亡を「日本最強弁護団」は阻止できなかったのか

平野太鳳 20191231

 

 令和最初の大晦日。衝撃的なニュースが飛び込んできた。会社法違反(特別背任)などの罪で起訴され、来春にも始まる公判を控えて保釈されていたカルロス・ゴーン日産元会長が極秘出国していたのだ。保釈条件に違反するとみられ、本来ならば保釈取り消しで再収監となるが、出国先は中東のレバノンという。このまま、日本に戻らず、公判が行えるかどうかも雲行きが怪しくなってきた。

ゴーン元会長 ©時事通信社

 ゴーン元会長は201811月、日産の有価証券報告書に自身の役員報酬を過少記載していたとして金融商品取引法違反容疑東京地検特捜部に逮捕された。その後も日産の資金を不正に自身に還流させ、会社に損害を与えたとする会社法違反容疑などで2度の逮捕が繰り返された。

 この事件は、検察側と弁護側が「身柄拘束」を巡って、何度も攻防を繰り広げていた。弁護側は保釈請求を繰り返し、検察側は反対の意見を提出する。海外からの長期勾留批判も影響したのか、裁判所は今年3月、いったん保釈を許可した。この時、ゴーン元会長が作業員姿で現れたのは記憶に新しいだろう。この保釈許可決定に対し、検察側は「保釈条件に実効性がない」とする異例のコメントを出している。

 そして、特捜部は保釈中のゴーン元会長を再び逮捕する。4度目の逮捕だ。その後、裁判所は4月に再び保釈許可決定を出す。裁判所の決定である以上、検察側は表だったアクションはもちろん示せないが、内々には裁判所の保釈許可決定に反発する声が当然、上がっていた。今回の「ゴーン海外逃亡」のニュースに、検察側は「そら見たことか」と言いたくもなるだろうが、後の祭りだ。

「逃げるということは、後ろめたいのだろう」

 気になるのは、ゴーン元会長の弁護団が今回の逃亡劇を阻止できなかったのかということだ。裁判所からすると「せっかく保釈してやったのに、逃げるとはけしからん」という心理になる。「逃げるということは、後ろめたいのだろう」ということにもなる。ゴーン元会長は無罪主張の方針だったが、裁判所の心証は当然、クロに傾くだろう。

 弁護団はいわゆる「無罪請負人」として知られる弘中惇一郎弁護士に加え、「日本の三大刑事弁護人」の一人でベテランの高野隆弁護士、若手随一のエースといわれる河津博史弁護士のトリオだ。日本の刑事弁護界を知る者なら、「最強の弁護団」との呼称もうなずける面々といえる。この面子だったからこそ、ゴーン元会長の早期保釈を勝ち取ることができたとも言える。それだけに、今回の「海外逃亡」に最もショックを受けているのは、弁護団だろうと推察する。現時点では、弁護団が故意に国外に出したとは考えにくい。

「裁判所の保釈許可決定は緩すぎるのではないか」

 そして、同様のショックを受けているのが、裁判所だろう。日本の裁判所は、2009年に裁判員制度を導入したことを契機に、刑事被告人の保釈率を上げてきた。一般市民の裁判員が適切に公平に審理できるようにするため、被告人が弁護人と公判に向けた準備をしっかりできるようにした。それでも、特捜部の事件で被告人が否認している場合はなかなか保釈を認めない傾向があったが、今回のゴーン元会長はその例外となった。

 また、最近、保釈を認めた被告人が逃亡する事件が相次ぎ、「裁判所の保釈許可決定は緩すぎるのではないか」との声も上がっていた最中の出来事だ。ゴーン元会長の「海外逃亡」はもちろん大きなインパクトを持って、裁判所の保釈基準に対する考え方を揺るがすだろう。個々の裁判官は、より慎重に判断せざるをえなくなる。

 最強弁護団が今後、どう動くかはまだ不透明だが、もちろん帰国するよう促すことになるのだろう。ただ、ゴーン元会長が応じるのかどうか、応じる可能性は低いのではないだろうか。さらに、日本はレバノンと「犯罪人引き渡し条約」は結んでいない。レバノン政府がゴーン元会長の身柄を拘束して、日本に送還することも期待できないだろう。

 最初から「迷走」を続けてきた「ゴーン事件」。さらなる迷走が続きそうだ。

https://www.jiji.com/jc/bunshun?id=23454

(続く)

世界自動車大戦争(42)

結局は、荷物に紛れて出国する方法を選んだのではないのかな。

 

 

 

ゴーン被告、楽器ケースに隠れ出国? 仏旅券で 

レバノン大統領と面会か

毎日新聞201912311958(最終更新 12312132)

カルロス・ゴーン被告=東京都千代田区2019523日、玉城達郎撮影

 レバノンの主要テレビ局MTV(電子版)は1231日、日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(65)は国籍を持つフランスの旅券を使い、出国時には楽器の保管ケースに身を隠して「警察映画のような経過で、レバノンに入国した」と報じた。ただ、情報源は明らかにされておらず、信ぴょう性は不明だ。

 

 報道によると、ゴーン前会長の出国作戦は「民兵組織」が、米国在住の妻キャロルさんと連絡を取り合い、実行したという。クリスマスディナーのための音楽隊を装った一団がゴーン前会長の東京都内の自宅に入り、楽器の保管ケースにゴーン前会長を隠し地方空港から出国したという。

 ゴーン前会長はレバノンやフランス、ブラジルの市民権を持っているとされるが、入国には仏旅券が使われたという。仏旅券は弁護団に預けており、MTVは新たな旅券をどう入手したのかは不明と伝えた。レバノンには、内政でも強い影響力を持つイスラムシーア派武装組織ヒズボラがある。日本の公安委員会はヒズボラを「国際テロ組織」に指定しているが、今回の作戦に関与したかは報じられていない。

 ゴーン前会長は現在、ベイルートにある妻キャロルさんの家族の家に滞在。レバノンのアウン大統領とも面会し、政府から厳重な護衛を受けているという。【中西啓介

https://mainichi.jp/articles/20191231/k00/00m/040/127000c

 

 

 

ゴーン被告、楽器箱に隠れ出国か
レバノンで報道、警備会社協力?
2019/12/31 22:21 (JST)
一般社団法人共同通信社

 

©一般社団法人共同通信社


保釈され、東京拘置所を出るカルロス・ゴーン被告=425日、東京・小菅

 【カイロ共同】レバノンの主要テレビMTV(電子版)31日、カルロス・ゴーン被告が楽器箱に隠れ、日本の地方空港から出国したと報じた。出国に際し、民間警備会社のようなグループの支援を受けたとしている。情報源は明らかにしておらず、信ぴょう性は不明。レバノン紙アフバルアルヨウムも「警備会社を使い、箱に隠れて密出国した」と報じた。

 MTVによると、このグループはクリスマスディナーの音楽隊を装ってゴーン被告の滞在先に入り、楽器箱に隠して連れ出した。映画のような脱出劇で、日本の当局者は気付かなかったとした。その後、トルコ経由でレバノンに入国したと伝えた。

https://this.kiji.is/584684268854379617

 

 

自宅から出る時から楽器の大箱に隠れていた、訳ではない。自宅からは1人で外出している映像が残っていると言う。もちろん帰宅はしていないから、この時に脱出の実行犯と落ち合ったのであろう。

 

楽団がゴーン宅を訪れたのは、楽器を収納する箱などのゴタゴタを必要としたためではないのかな。そのためそれをを載せるために、プライベートジェットを必要としたわけだ。その一つの箱に、ゴーンが収納されていた、と言うことか。

 

 

ゴーン元会長、1人で外出後戻らず 都内宅の映像確認

2020/1/3 10:28 (2020/1/3 17:36更新)
日本経済新聞 電子版

日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告(65)が保釈条件に違反して海外逃亡した事件で、ゴーン元会長が20191229日昼、都内の住宅を1人で出たまま戻らなかったことが3日、関係者への取材で分かった。監視カメラの映像で外出が確認された。元会長は同月中旬、周囲に「日本という国を疑っており、ここにいることが恐ろしい」と話していた。

【関連記事】 逃亡手配「家族は関与せず」 ゴーン元会長が声明

日本の捜査当局は国際刑事警察機構ICPOを通じて元会長を国際手配するとともに、出入国管理法違反(不法出国)容疑で捜査している。元会長は住宅を出て空港に向かった可能性があり、東京地検などは別の場所で何者かと合流した疑いもあるとみて調べている。

元会長は保釈条件として東京都港区内の住宅での居住を指定され、住宅には人の出入りを24時間記録する監視カメラが設置されていた。警察などがカメラ映像を分析したところ、元会長は191229日昼に1人で外出したのを最後に姿が確認できなかったという。映像では他に不審な人物の出入りもなかった。

一方、元会長は同年12月中旬、周囲に「(検察は)『ゴーンは有罪』ありきで、日本の司法システムがこんなものだとは知らなかった。そういうシステムの日本という国を疑っており、ここにいることが恐ろしい」と心情を説明。「私のゴールは日産、検察、日本政府に対して反撃の場を得られる機会を作ることだ」と話したという。

元会長は保釈条件で海外渡航や事件関係者への連絡が禁止され、妻キャロルさんとの接触にも裁判所の許可が必要だった。元会長はこうした状況について「私は毎日監視され、妻とも息子とも話ができない」と不満を漏らしていたという。

元会長は同年1229日夜関西国際空港からプライベートジェットでトルコへ向かい、イスタンブールの空港で別の機に乗り換え30レバノンベイルートに到着したとみられている。31、広報を担当するフランスの企業を通じて「私は今、レバノンにいる」と声明を出した。

レバノンの現地メディアは同月29日に楽団を装ったグループが元会長の住宅を訪れ、元会長は楽器の箱に隠れて移動したと報じた。しかし日本の捜査関係者によると、カメラ映像から確認できた外出時の状況とは符合しないという。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54021370T00C20A1CZ8000/

 

 

 

2019.12.29の夜関空からトルコのイスタンブールへ、プライベートジェットが飛び立っているから、それにこの楽団と楽団の楽器類のガラクタが載せられていた筈だ。そのガラクタのひと箱に、ゴーンが隠れていた、と言うことではないのかな。

 

楽団の楽器類を収納している箱類は、それとわかるために検査は緩かったのではないのかな。よもやその一つに、ゴーンが隠れているとは、思いもしなかったはずだ。

 

と言っても、関空のような大空港でその楽器類を載せたのではなかろう。関空では、緩いとはいえそれなりの荷物検査がある筈だ。もし無いとすると、これは大問題となる。関空は閉鎖されなければならないか、関係者は全員馘にしなければならないことになる。

 

だから関空で荷物を載せたものではなかろう。東京のゴーン宅に楽団が訪れたと言うことなので、その楽器類のゴタゴタは、東京以外の地方空港で載せたのではないのかな。例えば静岡などの地方空港だ。ゴーンたちは荷物検査の緩そうな空港を、綿密に探したはずだ。それなりの組織がバックになければできないことだ。

 

その時には、その楽器箱の一つにはゴーンが収納されていたはずだ。その地方空港には、多分X線検査装置はなかったのではないのかな。と言うよりも大きなものはX線検査装置には通らないものだ。楽器と判れば申告だけで通過できたのではないのかな。

 

まんまと楽団の荷物を収納したプライベートジェットは、その地方空港から楽団員の一部を載せるために(?)関空に立ち寄ったのではないのかな。楽団員たちは正規に出国検査を受けて、12/29の夜にトルコへと飛び立っていったのである。そして違法出国のゴーンも載せて。

 

・・・と推測を書いたのだが、地方空港などによらなくても関空自体での荷物検査が、プライベートジェットでは緩いか殆どない、と言う事なので、直接関空へこのプライベートジェットは来ているようだ。この件は後程詳しく述べるつもりだ。

 

 

トルコのイスタンブールでは、荷物を別の機に乗せ換えて、レバノンベイルートへ向かったわけだ。この時の荷物の検査は、載せ替えなので多分なかったのではないのかな。それともゴーンは正々堂々と乗り換えていったのかもしれない。トルコといえども、信用するわけにはいかない様だ。

 

と言ったところが、素人の浅はかな考察である。何か間違いなどがあれば、ご訂正願う。

 

(続く) 

世界自動車大戦争(41)

次の投稿は、2020.1.6の月曜日に「トロイカリスク」のNEWSをと予定していたら、12/31にとんでもないニュースが飛び込んできた。あの大悪人の「カルロス・ゴーンCarlos Ghosn」が、レバノンに逃亡したと言うではないか。

 

今は2020.1.322:45だ。急遽関連ニュースを集めて、そのことについて、少し綴ってみたいと思っている。トロイカリスクはその後だ。

 

先ずは、「私はレバノンにいる」と言うニュースから。

 

 

ゴーン被告、レバノン入り認める声明 「政治的迫害から逃れた」

2019123113:28 発信地:東京 [ 日本 アジア・オセアニア レバノン 中東・北アフリカ ]

 

     ゴーン被告、レバノン入り認める声明 「政治的迫害から逃れた」

仏北部のルノーの工場を訪れた日産自動車カルロス・ゴーンCEO(肩書は当時、2018118日撮影、資料写真)。(c)Ludovic MARIN / AFP    

 

1231AFP】(写真追加)会社法違反などの罪で起訴され保釈された日産自動車Nissan Motor)の元会長、カルロス・ゴーンCarlos Ghosn)被告は31日、日本を出てレバノンにいることを認める声明を発表した。

 

【特集】写真と図解でみる日産ゴーン前会長の逮捕

https://www.afpbb.com/articles/-/3199628?cx_part=p1link
 声明でゴーン被告は「私はいまレバノンにいる。もはや私は、有罪が前提とされ、差別がまん延し、基本的人権が否定されている不正に操作された日本の司法制度の人質ではない」と述べた。

 さらにゴーン被告は、「私は正義から逃げたのではない。不公正と政治的迫害から逃れたのだ」とし、メディアと「自由に」コミュニケーションできるようになったので、「来週から」メディアと接触すると表明した。

 保釈条件で日本からの出国が禁じられていたゴーン被告が、どのようにして日本を出たのかは明らかになっていない(c)AFP

https://www.afpbb.com/articles/-/3261753

 

 

ゴーンの言う「私は正義から逃げたのではない。・・・」は、いい訳である。

 

事実は、「私ゴーンは正義から逃げてきてしまった。正義の裁判で裁かれるのが恐ろしくて、逃げてしまったのだ。」と言う事であり、「私のやったことは決して不正ではないと主張しているのは、正義の裁判にかけられることが恐ろしいから、それを避けたいがために言ったことだ。だからレバノンに逃げたのだ。」と言う事が真実であり、ゴーンも内心そう感じていたからこそ、必死になってレバノンに逃げたのだ。

 

だが、どのようにして日本から逃亡したのかは、判っていないようだ。もっとも判っていたら、逃亡は不可能だ。だから今のところは分からなくて当然だ。

 

ゴーンが、いわゆる出国検査を通っていれば、普通は「気付かないことはない」と職員らは主張しているようだ。

 

だから特殊な方法で出国したのではないのかな。

 

 

ゴーン被告、出国の謎 元入管職員も困惑「気づかないことあり得ない」

毎日新聞201912311330(最終更新 12311431)

カルロス・ゴーン被告=画星充撮影

 保釈中の日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(65)が日本を出国し、「レバノンにいる」と報じられた。

 



 東京入国管理局の元職員は「入国と比較すると出国審査は緩い面があるかもしれない」としつつも、「パスポートの提示を求め、写真を見て本人確認をする。職員がゴーン被告に気づかないことは考えにくくどのように出国したのか分からない」と困惑した様子で話した。この元職員によると、入管法では、外国人の出国手続きを留保させる規定はあるが、24時間の時限的な措置だという。「こうした法律の隙間(すきま)を突いて出国することは不可能ではないが、通常は検察に連絡を入れ、すぐに来てもらうことになるので、難しいのではないか」と話した。【大久保昂】

https://mainichi.jp/articles/20191231/k00/00m/040/056000c

 

 

普通の出国検査であれば、当然気付かないことはない。だから「どのように出国したか分からない」と困惑するのも、頷(うなず)ける。

 

一般的に素人が考えることは、

 

その1、

(1) 偽装パスポートを使用して、(2) うまく変装して、出国検査を通過する方法だ。

 

この方法だと、偽造パスポートの取得と絶妙な変装術が必要となるが、悪人のゴーンにすれば、レバノンのそのルートを活用することはいとも簡単なことであろうが、変装はとても難しいことではないのかな。もしこの方法で出国したのであれば、ゴーンの出国記録は見当たらない、ことにはなって当然だ。

 

偽造と変装と二重に危険な橋を渡らなければならないことになるので、ゴーンとしてはもっと簡単な方法を取る筈だ。

 

 

次の手は、出国検査を受けずに出国することである。

 

これが楽器の大箱に隠れて荷物として機内に入り、出国したのではないか、と言うものである。

一応、楽器の大箱でも、レントゲン検査や開封検査が、必ず行われる筈なので、見つかる筈だと言う考えだが、荷物検査が緩ければ、これだと出国検査は受けずに済みそうだ。

 

その2、

(1) 出国検査を受けずに、荷物としての検査を受けて、出国する方法だ。

 

次の論考では、「パスポートを偽造するなど、法を犯すことはあり得ない。」などと能天気なことを抜かしているが、元々大悪人のゴーンのことである、日本脱出と言うことであれば、何でもありと考える必要がある。日産でさんざん任に背いていたわけだから(会社法違反、背任容疑)、目的のためなら法を犯すことには躊躇しないであろう、と考えるべきである。

 

元々日本を脱出すること自体が、違法も違法、大犯罪である、それを実施したと言うことは、ゴーンは根っからの悪人である。そうでもなければ、非情な日産のリストラは出来なかったはずだし、日産の金を躊躇なく猫ばばすることなども出来なかった筈だ。

 

その3、は空港係員を抱き込むことであるが、これもあるかもしれないが可能性は低い。

 

(続く)

世界自動車大戦争(40)

もともと日産はルノーとの関係もあまり芳しくなく、フランス政府の意のままに動くルノーのジャンドミニク・スナール会長としては、今回の日産の役員人事に関しては、あまりよい気持ちは持っていない様だったが、ルノーも日産も業績回復が最優先課題なので、しぶしぶ受け入れたと言う事のようだ。

 

こいつは煮てもも焼いても食えない奴だと思っておくことだ。

 

 

日産新経営陣と「連携強化を最優先」 ルノー会長

2019/10/9 10:29
日本経済新聞 電子版

 

f:id:altairposeidon:20191227175336p:plain

ルノーのジャンドミニク・スナール会長は日産の新経営陣について「素晴らしい結果になった」と語った(9日、横浜市  

日産自動車筆頭株主である仏ルノーのジャンドミニク・スナール会長は9日、日産との資本関係の見直しについて「優先事項ではない。まずは(事業面の)アライアンス強化を最優先すべきだ」と述べ、急がない考えを示した。横浜市内で日本経済新聞などの取材に答えた。

【関連記事】 日産、集団指導体制へリスト100人 新社長に内田氏

ルノーは日産に約43%出資し、日産はルノー株の15%保有している。関係をより深めようとルノー側は4月、日産側に経営統合を提案した。一方、日産はより「対等」な関係にするためルノーの出資比率引き下げを望んでおり、水面下で断続的に協議を続けている。

日産の新経営陣についてスナール会長は「非常に満足している。ベストなミックスだと思う」と述べた。日産は8日、内田誠専務執行役員が社長兼最高経営責任者CEO)に昇格し、最高執行責任者COO)には三菱自動車のアシュワニ・グプタCOOが就く人事を発表した。副COOになる関潤専務執行役員を加えた3人による集団指導体制とする。

ルノーを巡っては仏紙フィガロなどが8日、ティエリー・ボロレCEOの交代をスナール会長が計画していると報じた。ボロレ氏は日産やルノーのトップを務めたカルロス・ゴーン被告に近く、日産との信頼回復の障害になっているとの判断から、18日の取締役会で議題に含めることを検討しているという。スナール氏は9日、「色々な噂がある。ノーコメント」と述べるにとどめた。

 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50777950Z01C19A0MM0000/?n_cid=NMAIL006

 

 

 

ルノーのジャンドミニク・スナール会長は日産の新経営陣について「素晴らしい結果になった」と語った様だが、実態はそうでもなかったようだ。

スナール氏は、ルノー色の強いCOOに選出されたグプタ氏をCEOに推薦していたのだ。グプタ氏はルノー出身で、日産・三菱自動車と渡り歩いた人物で、ルノー・日産アライアンスの業務にも精通しているため、スナール氏はCEOにと強力に押していたが、ゴーン元会長と同じルノー出身と言う事で、日産社内の理解が得られないとの理由でCEOから外れたようだ。

だが、COOに収まっているので、いつかは日産・ルノーの統合案を持ち出してくる可能性は高い。

ひと悶着もふた悶着も、今後有りそうだ。

 

日産、集団指導体制へリスト100人 新社長に内田氏

2019/10/8 19:36 (2019/10/8 22:24更新)
日本経済新聞 電子版

f:id:altairposeidon:20191227175411p:plain

 日産の社長兼CEOに就く内田誠氏(中)、COOに就くグプタ氏(左)、副COOとなる関氏(右)

日産自動車8日、内田誠専務執行役員53が社長兼最高経営責任者CEO)に就く人事を発表した。最高執行責任者COO)には三菱自動車アシュワニ・グプタCOO49が就く。日産のトップは2代続けて事実上、解任された。新体制で業績立て直しやガバナンス(企業統治)改善、筆頭株主の仏ルノーとの関係再構築などに取り組む。

【関連記事】
日産・ルノー、業績悪化で決着急ぐ 薄まったゴーン色
ルノー会長、CEO交代を計画 日産との信頼回復狙う

 

f:id:altairposeidon:20191227175447j:plain

内田氏は日産の成長戦略に深く関わってきた

日産は元会長のカルロス・ゴーン被告を201811月に会長から解任した。その後、日産の人事などを巡り、日産とルノーの駆け引きが続いた。新体制では互いに譲歩し集団指導体制とする。

 

内田氏は長くルノーとの共同事業に携わったほか、重点市場の中国でも現地法人トップを務めるなど日産の成長戦略に深く関わってきた。グプタ氏はインド出身でルノー入社後、日産での勤務経験もある。関潤専務執行役員58が副COOに就く。いずれも発令は2011日付を目指す。

 

 

f:id:altairposeidon:20191227175518j:plain

グプタ氏はルノーから日産、三菱自動車と渡り歩いた

日産はゴーン被告の解任に次いで、前社長兼CEOの西川広人氏が不正にかさ上げされた報酬を受け取っていたことなどから、取締役会の要請を受けて916日付で辞任した。後任にはCOOの山内康裕氏が暫定的に就任し、10月末までに正式な社長を選ぶとしていた。期限内に1カ月あまりで新体制を固めたが、すんなり決まったわけではない。

 

日産の指名委員会は6月に発足するとすぐに後継トップの選定を始めた。当初はサントリーホールディングス新浪剛史社長ら外部の人材を含む100人の「ロングリスト」を用意。西川氏の退任を発表した段階までに10人になっていた。同日の記者会見後に開いた指名委では、さらに6人に絞った。リストには山内康裕暫定CEO(当時COO)などが含まれていた。

 



指名委メンバーは各候補者と面談していく。海外の委員はテレビ電話システムも使って感触を確かめていった。9月末までには山内氏は候補から外れ、3人に絞られた。

 

f:id:altairposeidon:20191227175917j:plain

関氏は構造改革などの手腕を評価された

 

それが内田氏、関氏、グプタ氏だ。関氏は構造改革などの手腕を評価された。内田氏は中国の現地法人トップとして「ビジネスに最も強い」と信頼も厚い。グプタ氏はルノーから日産、三菱自と渡り歩いた。日仏連合の購買業務や商用車部門の統括などを歴任し「アライアンスの機微を最も理解している」(日産幹部)とされる。 

【関連記事】
日産新社長の内田氏、商社出身の合理主義者
日産新COOのグプタ氏、褒め上手の車のプロ

攻防が本格化したのはここからだ。指名委委員でルノー会長のジャンドミニク・スナール氏らはグプタ氏を推した。一方、指名委員会委員長の豊田正和氏らは関氏、内田氏の「日本人トップ」を主張する。

「内田氏は最もビジネスを分かっているが若い」「グプタ氏はアライアンスを熟知しているが、日本人ではないことは気にかかる」「関氏は優秀でアライアンスも分かっているが、西川氏に近い」――。激しい議論が繰り広げられた。

10月初旬、まず関氏がトップに就く案が消えた。決定打は西川氏と共に作った経営再建策だ。12500人の人員削減などのリストラ策を打ち出していた。「関氏がトップになれば西川体制と大きく変わらない」(日産幹部)という懸念が広がった。

最後に残ったのは、内田氏とグプタ氏。ルノーと日産の溝は深く、108日の指名委まで決まらなかった。そこで編み出されたのが、両氏をCEOCOOに置く折衷案だ。

重視したのは社員の感情だ。日産はルノーから送り込まれた外国人トップ、元会長のカルロス・ゴーン被告によっていったんは再生を果たしたが、足元の混乱の原因にもなった。グプタ氏もルノー出身の外国人だ。ゴーン元会長に対するアレルギー反応が再び表面化しかねない。

日本人の内田氏をCEOに置き、アライアンスに強いグプタ氏をCOOにして両輪で回していく方が社内外の理解も得やすい。折衷案は8日午後の取締役会で全会一致で承認された。

 内田 誠氏(うちだ・まこと)91年(平3年)同志社大神卒、日商岩井(現双日)入社。03日産自動車入社。16年常務執行役員18年専務執行役員、中国・東風汽車総裁。

 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50754700Y9A001C1MM8000/?n_cid=SPTMG053

 

 

 

2019.10.8に、日産は、内田誠専務執行役員53)が社長兼CEO三菱自動車COOのアシュワニ・グプタ氏(49)がCOO最高執行責任者)、そして副COOに関潤専務執行役員58)が、新経営陣となる人事案を発表した。発令は遅くとも2020.1.1までである、と言う。

 

従って、早速このトロイカ」体制に疑問を投げかける論考も見受けられた。

 

それでは良いお年を!(来年に続く)

世界自動車大戦争(39)

だから前後の2Motorの制御を緻密に制御することで、あらゆる状況で滑らかな走行性能を発揮させているようだ。惜しくも日本初の電気自動車とはならなかったが、2010年からEV・リーフを世に出した老舗としての知見が、大きかったようだ。ちなみに日本初のEV三菱自動車iMievである。

 

日産を救う救世主となる戦略車となるかどうかは解らないが、日産としては相当鼻息が荒い。

 

 

 

日産の四駆EVに試乗、2つのモーターで走りに磨き

日経産業新聞  コラム(ビジネス) 自動車・機械
2019/11/4 2:00

日産自動車2基のモーターを搭載した新たな電気自動車(EV)を開発した。4輪駆動(4WDで、力強い加速と滑らかなコーナリングを実現した。経営再建に向け日産車のけん引役に位置づけており、東京モーターショーに出展した多目的スポーツ車SUVアリア コンセプト」にもシステムを採用している。新型EVのテストカーに記者が試乗した。

テストカーは主力EV「リーフe+」をベースにし、車両の前後に2基の電動モーターを積む。現行EV1基のモーターで走り、「ツーモーター」と呼ばれる。10月下旬、神奈川県横須賀市のテストコースで試乗した。あいにくの雨だったが、同席した担当者から「滑りやすい路面でもカーブで外に膨らまず、ドライバーが思った通りの運転が実感できます」と説明を受けた。ツーモーターの実力を体感するには理想的な条件となった。

まず試したのが直線での走りだ。EVならではの静かな動きだしにもかかわらず、強くアクセルを踏み込むと、時速100キロメートルまで一瞬で加速した。

単純にモーターの数を増やし、パワーアップしたわけではない。ソフトウェア開発グループの恒原弘氏は「1万分の1秒の緻密な電気信号によってモーターを制御し、素早い反応と滑らかな加速を実現した」と説明する。

ツーモーターの真骨頂はここがポイントで、走りが磨かれた。緻密な制御を引き出すため、前と後ろ2基のモーターの駆動力をバランス良く使い分けている。ドライバーを含め乗る人にかかる負担を軽くし、安定した走りにつなげている。

通常の「リーフ」と比較してみると乗り心地の違いが実感できた。リーフで時速40キロメートルから速度を落とすと、前につんのめるように頭が振られてしまった。

テストカーで同様の運転をしたところ、ヘッドレストから後頭部が離れずにすんだ。前輪のタイヤだけで減速するのではなく、モーターを使って後輪で車体を下に押し下げるなどして、車両全体にかかる力を繊細にコントロールしているからだ。

f:id:altairposeidon:20191226202716j:plain

画像の拡大    

記者がテストコースで2モーターEVの性能を体感した

そのままスラロームコースに入り、時速60キロメートルまでスピードを上げて走った。通常のリーフを運転してからテストカーに乗ると、コーナーワークで体が振られる感覚がなくなった。「曲がる際に外に膨らむ力がはたらく前輪の駆動を抑える一方、後輪の駆動力を増やすことで、急カーブも思ったようなルートを走れる」(恒原氏)という。

ツーモーターを生かした制御効果は、旋回走行で強く実感できた。

モーターの制御機能をオフにした状態で、時速30キロメートルでカーブに入ってさらにアクセルを踏み込むと、ハンドルとタイヤが外側にグググッと持っていかれそうになる。冷や汗ものの体験だ。制御オンで走り込むと、ルートを大きく外すことなく旋回することができた。

日産は2010年に競合メーカーに先駆けてEVのリーフを発売した。初代モデルの航続距離は200キロメートルだったが、現行モデルは570キロメートルまで伸ばしている。モーター、バッテリー技術を磨き、次世代の環境車に向けてさらにギアを上げる。電気を緻密に制御できる技術を積み込み、エンジン車にない「走り」を強調していく。「リーフで先行したからこそ、EVの良さを生かす開発にもいち早く着手することができた」(恒原氏)と話す。

環境から走りのEVへ。ツーモーターを搭載した戦略車は「そう遠くないタイミングで市場に投入する」(恒原氏)。日産はEVと独自のハイブリッド技術eパワー」搭載車をあわせた電動車の世界販売を22年度までに30%18年度は4%)に引き上げる計画を掲げている。

昨年11月に元会長のカルロス・ゴーン被告が不正報酬問題で逮捕されて以降、経営混乱が続くうえ、新車販売も振るわず厳しい状況が続く。これまで値引き頼みで規模を追った拡大戦略の反動を引きずり、日産車のブランド力はなかなか戻らない。ツーモーターを「次世代の日産車の象徴」(幹部)とするが、魅力ある製品として早期投入できるか。存亡をかけ、スピード感が問われている。

(企業報道部 小泉裕之)

 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51692780R01C19A1000000/?n_cid=NMAIL006_20191104_K

 

 

 

日産リーフの現行モデルの航続距離が570kmと上記には書かれているが、これはリーフの最上級モデルの「リーフe+」のJC08モードの数字であり、実際にはこんなには走らない。

 

各種の数字は次の通り。(https://www.webcg.net/articles/-/40473 より)

 

  Make    Batt.        Motor                 JC08     WLTC       同欧州   同EPA

日産リーフe+  62kWh 160kW218ps) 570km  458km  385km  364km

日産リーフ          40kWh    110kW150ps)   400km

 

実走行での数字も360km程度だったと、上記のURLには書かれているので、米国のEPAの数字が実態を表しているものと思われる。だから実力としては、JC08モードの六掛けと言うところか。

従って通常版のリーフの航続距離は、六掛けで240~250kmと言ったところでしょう。

 

 

と言う事であるが、「次世代の日産車」たるARIYA Concept は、どれほどの航続距離となるのか、興味のあるところである。まあ、リーフe+以上の性能とならないとつじつまが合わないことにならないのかな。JC08モードで、600km以上は期待したいところである、実質360~390kmと言ったところか。

 

こうしてみると、EVはやはり何かと不便な乗り物、と言うことになりそうだ。充電ステーションをしっかりと把握しておくことが、最重要課題と言うことになろう。

 

それはさておき、日産の経営状態が思わしくないようで、新経営陣も固まったようなので、少しそのことに触れておこう。


(続く)