ALPS処理水放出と習近平の凋落(30)

小生はこの論考の趣旨を、次の様に理解したが、間違っていたらどしどし訂正願う。 1) 不動産開発業者は盛んに投資を行い、そのため中国経済は成長を続けたが 2) その資金を地方政府が融資したが、その額は莫大なものとなっている。 3) 地方政府はその資金の8…

ALPS処理水放出と習近平の凋落(29)

世界2位の経済大国である中国が抱えているのは、しぼむ不動産バブル、債務返済に苦しむ地方政府、その両方が重くのしかかる銀行システムだ。 ほかの国であれば、こうした要因は金融危機の前兆と見なされるだろう。だが中国では違うと、これまでの常識では考…

ALPS処理水放出と習近平の凋落(28)

<習近平時代には「小日本」が「人民の敵」に> 上位者にいじめられた人間は自分よりも下位の人間をいじめて憂さを晴らすものだが、最下層に位置する人間はどうやって鬱憤を晴らすのか。そう、サンドバッグ代わりの対象を攻撃するのだ。 共産党支配が始まっ…

ALPS処理水放出と習近平の凋落(27)

先にALPS処理水放出に過剰反応する理由を五つ上げおいた。 次の五つである。 (1) 中国の美しい環境を汚染する日本は悪い国で、中国は良い国だと宣伝 (2) だから日本国民も岸田政権を批判、政府と人民の分断を画策 (3) 中国の海が汚されると喧伝し、人心を外…

ALPS処理水放出と習近平の凋落(26)

『「中国の行動は、日本の世論を嫌中に向けてしまいました。それが日本の対中政策の手足を縛ることになる。そこに中国は気づくべきだ、いや、すでに気づいていると思います。 究極的には中国指導部が処理水放出批判は逆効果だと理解して、静かに批判をフェー…

ALPS処理水放出と習近平の凋落(25)

処理水への「猛反発」は中国の首を絞めつつある 裏目に出た「孫子の兵法」 米倉昭仁 2023/09/07/ 06:30 香港の日本総領事館前で、日本政府に対し、処理水の海洋放出撤回を求めて抗議する親中派政党のメンバー=8月23日、香港 香港親中派抗議 東京電力福島第…

LPS処理水放出と習近平の凋落(24)

中国の科学的原則に基づかない「日本産水産物の輸入停止」に対しては、日本政府もWTOへは「容認できない」旨の中国への「反論書」を提出している。 「福島第一原発から放出される年間のトリチウム量は、中国の秦山原発から放出されるトリチウム量の約10分…

ALPS処理水放出と習近平の凋落(23)

仏国際放送局ラジオ・フランス・アンテルナショナルは28日、「中国はなぜ日本の核廃水(福島第一原発処理水)の海洋放出にこれほど敏感なのか」と題する記事を掲載した。 仏国際放送局ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)は28日、「中国はなぜ日本…

ALPS処理水放出と習近平の凋落(22)

しかしそうはなっていない。中国の大型漁船によるサンマの乱獲のために、日本でのサンマの水揚げは過去最低となっている。 中国のやることは、全くチンプンカンプンである、きっと習近平の頭に中もチンプンカンプンなのでしょう。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓…

ALPS処理水放出と習近平の凋落(21)

上記論考には、「事実、中国や香港、マカオなどは、福島を含む複数の地域の日本産食材の輸入を禁止する措置を発表。」とある様に、日本産の海産物の輸入を禁止しているので、中国人は、この中国原発から大量に放出されているトリチウムが満ち満ちている南シ…

ALPS処理水放出と習近平の凋落(20)

処理水放出“3回目 トリチウム濃度 検出下限を下回る” 環境省 2023年9月11日 12時15分 東京電力福島第一原子力発電所にたまる処理水の海への放出開始後、環境省が1週間に1度行っているモニタリングの3回目の結果について、環境省は11日、これまでと同様に、す…

ALPS処理水放出と習近平の凋落(18)

普段なら治安管理は公安局・派出所などの公安警察機関によって行われるところ、楓橋鎮では、一般住民が「革命群衆」として動員され、「革命群衆」が主体となって公安と連携する形で、管内の「階級の敵・悪党」を監視・管理し治安と秩序の維持に当たる、とい…

ALPS処理水放出と習近平の凋落(17)

第一次天安門事件(四五天安門事件) ・1976年1月8日、文革と距離をとり民衆に評判のよかった周恩来首相が 死去する。天安門広場には、周恩来追悼のために花輪が飾られていたが、 同年4月5日に北京市当局はその花輪を撤去したところ、民衆が激高し 四人組を…

ALPS処理水放出と習近平の凋落(16)

改革開放以来、用無しだったが 実は人民武装部の設立は今になって始まったことでもない。共産党政権成立直後の1951年に、政権はまず各県と各市の行政区において人民武装部を設立。それは「人民戦争=国民皆兵」という理念の元、地方党組織と解放軍の二重指導…

ALPS処理水放出と習近平の凋落(15)

中国、習近平国家主席は9月にインドで開かれたG20(主要20カ国・地域)首脳会議に出席しなかった。中国は、習近平が出席できないほどの厳しい事情を抱えていた、とみられる。 ALPS処理水の放出に関する問題での中国の態度が、裏目で出始めている気配が出てき…

ALPS処理水放出と習近平の凋落(14)

日本のALPS処理水の放出に対して、文句を垂れているのは習近平の中国だけである。 あの韓国政府は早々に専門家を派遣して、安全性を確認している。 汚染水放出 「福島派遣の専門家が安全性を再確認」=韓国政府 2023.10.11 14:20 【ソウル聯合ニュース】韓国…

ALPS処理水放出と習近平の凋落(13)

ようやく涼しくなってきたのに、とにかく息苦しい秋ですよ」 Photo by gettyimages 今夏に北京の大学を卒業した青年は、暗い表情でこう漏らす。 「国慶節の7連休が、今年は『政府のプレゼント』で8連休とか言われても、正直言ってピンと来ないですね。だっ…

ALPS処理水放出と習近平の凋落(12)

【北京=川手伊織】中国国家統計局が31日発表した2023年10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.5だった。前月より0.7ポイント低く、2カ月ぶりに好調・不調の境目である50を下回った。生産や新規受注の指数が悪化した。 PMIは製造業3200社を対象に調べる…

ALPS処理水放出と習近平の凋落(11)

岸田首相 中国に水産物輸入停止措置の撤廃を求める 2023年9月7日 10時09分 岸田総理大臣は6日、中国の李強首相と立ち話を行い、福島第一原発の処理水を放出したあと中国が始めた日本産の水産物の輸入停止措置を直ちに撤廃するよう求めました。日本政府は今後…

ALPS処理水放出と習近平の凋落(10)

【5】日本を使った「中南海」の権力闘争 現在の中国外交トップは、かつて駐日大使を務めた王毅党中央外交工作委員会弁公室主任で、7月25日からは、秦剛外相を失脚させて、再び自ら外相に返り咲いた。 いまや中国外交部は、「王毅部」と揶揄されるほど、王毅…

ALPS処理水放出と習近平の凋落(9)

【2】日本社会の「分断」を図る これは中国の「アメリカ批判報道」でよく見られるパターンだが、北京のテレビスタジオからではなく、アメリカ人にマイクを向けて、自国政府の批判をさせるのだ。例えば、ドナルド・トランプ政権時代には、「反トランプ」の人…

ALPS処理水放出と習近平の凋落(8)

習近平政権としても「いつ中国人民が政府にたてついてくるのか」と、戦々恐々としている状態と推定できる。 だから、外部に不満のはけ口を至急設ける必要があったのである。 ・・・・・・と書いておいたが、この小生の推論は、あながち的は外していないよう…

ALPS処理水放出と習近平の凋落(7)

若い世代の失業が深刻 さらに5月の16歳から24歳までの若い世代の失業率は20.8%と過去最悪の水準を更新。 若い世代を中心に雇用への不安も広がっています。こうした状況に6月20日には事実上の政策金利を引き下げられる追加の金融緩和が行われると見込まれる…

ALPS処理水放出と習近平の凋落(6)

折から、中国は「核兵器」を搭載する爆撃機を、日本近海に飛行させている。 「核汚染水」と非難しながら、中国は、日本へ核攻撃しようと訓練しているのだ。 中国爆撃機が沖縄通過 太平洋へ、空自緊急発進 2023/8/25 17:48 東シナ海と太平洋を往復した中国軍…

ALPS処理水放出と習近平の凋落(5)

中国は煽情的に、「放水から240日(8カ月)後に、中国に核汚染水が押し寄せる」と煽っているのだ。「日本産の水産品(食用水産動物を含む)の輸入を、全面的に禁止」も決定している。 ついに始まった処理水放出、中国が「核汚染水」と称して大々的に日本攻撃…

ALPS処理水放出と習近平の凋落(3)

以上のように、東京電力の2回目となる福島第一原子力発電所の処理水の放出を10/5に始めているが、放射性物質に関しても大幅に規制値以下の数値であり、「安全上問題はない」状態であった。 処理水 2回目の海への放出 きょうから開始 東京電力 2023年10月5日…

ALPS処理水放出と習近平の凋落(2)

トリチウムについては、8/31採取の海水で10ベクレル/リットル(同上)で自主基準の1/150と大きく下回っている。 ・世界保健機関(WHO)の飲料水基準は、1万ベクレル/リットル (1年間毎日2リットル飲んだ場合の被爆線量が0.13ミリシーベルト)だという…

ALPS処理水放出と習近平の凋落(1)

福島第一原子力発電所には、1,2,3号機、4,5,6号機と言う6機の原子炉・原発(原子力発電機)があり、東北地方太平洋沖地震(東北沖地震)発生時には1,2,3号機は稼働中で、4,5,6号機は定期検査中で稼働していなかった。 地震発生と同時に1-3号機の各原子炉は自…

『歴史人・邪馬台国論争』の大間違い(7)

伊都国は邪馬台国の政治の中心地だったのである。そのため、「大率」が伊都国にいたのである。そして文書や賜りものなどをしっかりとチェックしたのである。これが「皆津に臨みて捜露(そうろ)し、文書を伝送して賜遺の物を女王に詣るに、差錯(ささく)す…

『歴史人・邪馬台国論争』の大間違い(6)

(1)次の文によれば、女王国は最も南に位置している。 「女王国より以北、その戸数、道里は得て略載すべきも、・・・・・」 「女王国より以北には、特に一大率(すい)を置き、諸国を検察せしむ。・」 奴国(と不弥国)までは戸数・道里が判明している。 …