45,【正論】帝塚山大学名誉教授・伊原吉之助日本生存のための自助努力200903050248
で言及した中共軍長老、遅浩田の「戦争が正にわれわれに向かってやってく
る」という講演内容を知れば、「中国の軍国主義・侵略主義」的意図がよくわか
る。http://jas21.com/athenaeum/athenaeum98.htmにアクセスしていない人の
ために、これを次に載せる。しっかり読んで、中国の侵略的意図をしっかりと自
身の身体に染み込ませて、「如何に日本を守るか」を考えてほしい。尚旧字が
使われている部分は、筆者の責任で、新字体に変えてある、但し固有名詞的
部分はそのまま。
45.1、> コラム > 伊原吉之助教授の読書室 200812260000
2008.12.26 北京 伊藤正「発展には軍事力が必要」 (緯度經度『産經』12.27, 5面) :
1)今月 3日付『解放軍報』は 1面を潰し軍長老遅浩田前中央軍委副主席兼国
防部長の回想記を掲載した。その数日後、軍事系など複数の中国国内サイトに遅
浩田の「発言」が相次ぎ現れた。この発言は2005.4.の中央軍委拡大会議での
講演で、内容の一部は当時海外に流出したが、偽造説もあった。台湾の武力解
放のみか、米国打倒・日本殲滅を主張、核使用さえ肯定する過激な内容で、
退任 (03年) 後の発言とは言え、荒唐無稽過ぎるとみられたからだ。
2)しかし消息筋によると発言は本物であり、各サイトから削除もされていない。
遅浩田がこの発言をした当時、各地で反日デモが吹荒れ、陳水扁総統ら台湾独
立派への非難が高潮していた。劉亞州・朱成將軍らの強硬論が跋扈し、朱將軍
は対米核攻撃の可能性さえ唱えていた。彼らの主張は遅浩田と同工異曲。その
ポイントは胡錦濤政權の「平和と発展」戦略への批判である。「平和と発展」戦略
は 1984年にトウ小平が唱え、87年の第13回党大会以來継承されてきた党の基
本路線であり、基本的な世界認識である。
3)しかし遅浩田は、平和と発展戦略は今や限界に達し、「完全な錯誤、有害な
学説」と一蹴する。なぜなら一国の発展は他国の脅威になるのが古来、歴史の
法則であり、「戦争権抜きの発展権は有り得ない」からだ。遅浩田は、中国の発
展が中国脅威論を惹起したのは当然とし、日本は嘗て中国の発展を阻止するた
め侵略戦争を起こしたとの見方を示した上で、今日、日本は再び中国の発展権
を奪い、現代化過程を断ち切ろうと決意していると主張する。更に「例えば中国
が原油を 2010年に 1億トン、20年に 2億トン購入するようになれば、列強が黙っ
ていようか」と反問し、「軍刀下での現代化が中国の唯一の選択」と強調して
戦争準備を促している。(続く)