さらに中国は空母建造を企てている。
58、中国国防相が空母建造を初表明200903202300
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(Photo)会談を前に握手する浜田防衛相(左)と中国の呉邦国全人代常務委員長
=20日、北京の人民大会堂(代表撮影、共同)
中国の梁光烈国防相は20日、訪中した浜田靖一防衛相と北京市内で会談し、
中国初となる国産航空母艦について「大国で空母を持っていないのは中国だけ
だ。永遠に空母を持たないというわけにはいかない」と述べ、建造の意思を明ら
かにした。中国国防当局トップが空母建造の意思を明確に表明したのは初めて。
国防相は「中国は広い海域があり、海を守る責任も重い。海軍は力が弱くて、
発展する必要がある」と、空母を保有する必要性を強調。一方で「いろいろな要
素を考慮しなければならない」とも指摘した。
(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090320/chn0903202301005-n1.htm
これに対して浜田防衛相は、なんと対応したのであろうか。「はっきりと中国の覇
権主義には反対する。もし一層の覇権主義を進めるならば、日本としても考えが
ある。」くらいは言ってくれたであろうか。もちろん中国が空母を建造するという情
報は早くからあった。そんな情報はちゃんと仕入れて対応してくれたのか、はな
はだ疑問も感ずる。
中国は早くから航空母艦の保有を決めていた。
1984(S59)年4月より、大連航空隊は敷地内に模擬空母甲板を設置して発
着艦のの実権や訓練を開始している。そして1998年の春には、旧ソ連空母
「ワリャーグ」6万トン級を購入している。2000年9月には、これまた旧ソ連空
母「ミンスク」を購入している。これは広東省深セン市のテーマパーク「ミンスク
ワールド」で展示されていると言うが、2005年3月1日にはこのテーマパークは
破綻している。結局は中国海軍の手にわたっていると思われる。
「ワリャーグ」は、2005年5月には喫水線以下の船体修理が行われ、同年11
月には飛行甲板の錆び落としが行われたという。そして引き続き遼寧省の大連
港で、訓練用の空母として改修工事を進め、2009年4月27日には、エンジン
や電気系統などの主要部分の工事が完了して、自力航行で約5キロ先の大連
港内の大型専用ドックに移動し、今後通信機器などを整備し各種の訓練用とし
て近く就航すると言う。
(続く)