次はその「年次報告書」に関する記事だ。中国の過大な軍拡や過剰な民族主義
(小生の言う、覇権主義、植民地主義、独裁専制共産主義国家)に警鐘を鳴らし
ている。
61.5、【環球異見】中国の軍事力増強 (1/3ページ)200904060817
2009.4.6 08:17 このニュースのトピックス:なんでもNo.1
米国防総省は3月25日、年次報告「中国の軍事力」を発表し、中国が戦略核
戦力や東アジア地域での軍事能力、台湾に対する攻略能力などを急速に増強し
ている現状に警鐘を鳴らした。報告書は、発表された米国ではそれほど大きな
注目を浴びなかったが、中国の軍事圧力を直接受ける台湾は警戒を強め、
米国に“脅威”として扱われた中国は強く反発している。日本も無関心ではいら
れない。
▼国際先駆導報(中国) 米は脅威論まき散らすな
「米国の報告は、新しい瓶(かめ)に古い酒(情報)を入れただけだ」。中国国営
新華社通信傘下の国際情報紙「国際先駆導報」は3月30日、こう報じ、1、2、3
面の全面で、米報告への反論を展開した。
同紙はまず、米報告が、「中国の軍事脅威論を基調としている」と非難。そのう
えで、中国側が何度も公表を中止するよう求めているにもかかわらず、米国は発
表に固執し、「両国の軍関係に新しい障害をもたらし、マイナスの影響を与えた」
と警告した。
同紙の米国非難は「報告が、客観的事実を無視し、台湾に対する大陸(中国)
の“軍事脅威”をまき散らしている」(中国国防省)とする中国政府の公式見解に
基づくものだ。
同紙は7項目にわたり、米軍が世界で何をしてきたか、いかに「西側の価値観
を武力で押しつけるか」-をつづっている。
その中で、米国は「世界一の軍事力を使い、思うままに行動」し、「21世紀、
(世界の海は)米国の空母の天下」になろうとしていると解説し、米国こそが脅威
との認識を示した。軍事費も「米国は、全世界の4割以上を占める」と指摘して、
「イラク戦争では10万人、アフガニスタンでは少なくとも8000人のいずれも市
民が死亡し、多くの罪のない人を傷つけた」と強調した。
さらに、米国は、「海外で200カ所前後の軍事施設を持つ」一方で、「軍事力と
比較して(国連平和維持部隊など)国際貢献や人道主義に基づいた活動への
貢献は極めて小さい」として、米国の「世界支配」は軍事力によると批判した。
「2009年度の米国の軍事力報告」という記事の主見出しも、米報告の中国の
国名を米国に置き換えて皮肉っている。(北京 野口東秀)
(2/3ページ)
中国の軍事力を分析した米国防総省の年次報告書について、米マスコミの報
道は論評抜きの雑報扱いに終わった。やや角度を変えて報告書を扱ったニュー
ズウィーク誌(4月6日号)のコラム「ペリスコープ(潜望鏡)」が興味深かった。
「誰もが不満いっぱい」と題したコラムは、民族主義的な主張で注目を集める
中国の評論家、王小東氏の発言を軸に、軍拡を支える中国の民族派に焦点を
当てた内容だ。
(続く)