国慶節に思う。(28)

中国は11月26日、地球温暖化対策のCO2削減目標なるものを発表した。その内容は排出量の絶対量を削減するものではなく、単位GDPあたりの削減目標であった。このレポートで報告されている通りの数字である。

『2020年までに2005年比で単位GDP当り40~45%削減する』

これは排出量の抑制であり、削減ではない。11/27の日経新聞には、

”09年以降の名目GDPが年5%以上増加すると仮定した場合、今回の排出抑制目標を達成しても、CO2排出の絶対量は20年に05年比で6割以上増える計算になる。”

と危惧している。

要は、中国はCO2の排出を削減するのではなく、GDPに対する割合を2005年の割合よりも40~45%低くしようとするだけなのである。あれだけ先進国の排出したCO2を非難し続けている中国だが、自分の排出するCO2は増えても問題なく、同じように先進国が排出したCO2は大問題だと言いふらしているのである。だから「まやかし」と言ったのである。小生は、今排出するCO2のほうが、よっぽど問題ではないかと、思うのである。前にも言及したわけだが('09.10.24,国慶節に思う。NO.9)、今中国が排出するCO2は確実に削減できるのである。今の世の中にはそのようなCO2削減技術は存在しているのであるが、それを中国は地球のために実行しようとはしていないだけなのである。その結果中国は地球環境を大幅に蝕む事になる。だから中国はAIDSウイルスのようだと言ったのである。ChinaHIVなのである。('09.7.24,尖閣諸島問題NO.92参照のこと。)

                     

GDP比で40~45%削減 中国がCO2で数値目標発表
2009.11.26 19:59 このニュースのトピックス:金融危機
             
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 【北京=矢板明夫】26日付の中国国営新華社電によると、北京で開かれた国務院(政府)常務会議で、中国は2020年まで二酸化炭素(CO2)排出量を、GDP(国内総生産)比で05年水準より40~45%削減する行動目標を決定した。温室効果ガス排出量が世界一の中国が、CO 2排出削減の具体的な数値目標を打ち出したのは初めて。温家宝首相が出席する12月の国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15、コペンハーゲン)の成功に弾みをつけ、中国の発言力を高める狙いがあるとみられる。

 中国は近年、急速な経済成長に伴いCO 2排出量が急増し、07年から米国を抜いて世界一となった。これまで国際会議の場などで各国から削減を求められてきたが、中国は「国民1人当たりの排出量は少ない」「発展途上国には発展の権利がある」とし、取り組みに消極的な姿勢を示してきた。

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 中国が積極的な態度に転じたのは、9月にニューヨークで開かれた国連気候変動首脳会合だった。鳩山由紀夫首相が「1990年比で2020年までに25%削減」と言明したのに続き、胡錦濤国家主席は「20年までに05年比で大幅削減するよう努力する」と前向きな姿勢を示し、注目された。

 このときは具体的な数値目標に言及しなかったものの、各国からおおむね高い評価を受けた。中国紙、国際先駆導報は「金融危機以後、経済分野における“世界の救世主”と欧米メディアに称された中国が、気候変動問題でもリーダーシップを発揮するようになった」と、胡主席の発言を絶賛した。

 胡主席の演説を受け、各省庁は11年からスタートする第12次5カ年計画の作成に向け、「温室効果ガス排出権取引制度」の導入や、原子力発電の推進など具体的な対策を検討。今回発表した40~45%の削減目標は国内の専門家の予想を超える高い設定で、中国経済に一定の影響を及ぼす可能性もあるとみられる。

 しかし、新華社電は「国情に基づいた政府による自発的な行動」と新目標を説明し、国際的な削減義務ではないことを強調している。数値は排出総量ではなく、GDP比であるため、中国の高成長が続けば排出量が増える可能性もある。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/091126/chn0911261959004-n1.htm

(続く)