国慶節に思う。(37)

次にその解説を次に示す。


「鳩山イニシアチブ」では四つ程の事を言っているが、そのすべてが金の事だけなのである。この地球をまだ見ぬ未来の子供たちのために残すには、先進国も、途上国も、共に、必死に削減努力をしてゆかなければならないのであるが、これでは途上国は努力しようなどと言う気が起こらないであろう。こんなイニシアチブで、果たして達成できるであろうか。その四つの事をおさらいしてみよう。

第一は、先進国は金を出せ。
第二は、資金援助した場合は、その効果を国際的に確認できるようにせよ。
第三に、その資金の活用方法は、透明で効果的で国際的な管理方法を確立せよ。
第四に、技術的支援には、知的所有権の保護が必要である。

これが「鳩山イニシアチブ」の根幹であるが、穿った見方をすれば、鳩山は先進国は金を出して途上国を支援すれば、事足りる、と思っているきらいが感じられる。もちろんこれらの四つの事は大切な事ではあるが、あまりにも当たり前で、本当に地球を未来の子供に残そう、と言うほどの熱意は感じられない。あまりにも軽いのである。
             

当然中国は途上国ではない。先進国としての大国なので、自身で削減目標を設定してCO2を削減しなければならない。要は、中国を除く途上国でCO2の排出の多い国には、この「鳩山イニシアチブ」を適用するのである。もちろん途上国としての自助努力も必要である。そのためには国連として途上国への技術指導や教育訓練などの施策も併せて実施し、自国でもCO2削減機運盛り上げを検討する事である。鳩山は、せっかく25%削減すると大法螺を吹いたのであるから、更に進んでCO2の多排出国を引き込む戦略を打ち立てて欲しかったものである。そうして中国を除く途上国を見方に引き入れて、日本の途上国支援策をメジャーなものとし、更には中国の削減目標設定の義務も課してゆく手立てを構築してもらいたかったものである。それでこそ我々国民の血税が生きると言うものです。

そのためにも、鳩山や小沢は中国に対して、「お前さんはいつまでも途上国ぶりっ子をしているのか。そんな真似なんぞをするな」と厳しく窘(たしな)めなければならない。
幸い小沢は今日('09.12.10)中国へ大人数を引き連れて旅立った様なので、この地球温暖化対策についてどんな突込みをしててくるか、楽しみだ。いくらなんでも「借りたきた猫状態」(
'08.1.18,小沢一郎土下座外交3/5)では済まされないですよねえ。

                    

民主・小沢幹事長が訪中 国会議員ら600人同行 200912101317
共同ニュース 2009年12月10日(木)13:17
(Photo)
(共同通信)

 民主党小沢一郎幹事長を名誉団長とする訪中団が10日午前、羽田空港発の全日空機などで北京に向け出発した。同党の国会議員約140人に一般参加者を合わせて計600人超が同行、13日まで4日間滞在する。小沢氏は10日夕に人民大会堂胡錦濤国家主席と会談する。11日からは単独で韓国を訪問し、李明博大統領と12日にソウルで非公式夕食会に臨み13日に帰国する予定。
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/politics/CO2009121001000222.html
               

小沢はCO2削減の要請も東シナ海での中国の侵略や毒餃子事件の解明などの懸案事項には一切触れないとしている。こいつはまっこと、馬鹿ではないかい。と言うよりもアホなのだ。
(続く)