民主党のこの体たらく振りは、次の記事を読めばよく分かる。これでは民主党
は、政党の体をなしていないのではないか。
生方氏の解任撤回 小沢氏も支持率低下、世論の批判にたえられず
2010/03/24 00:55更新 配信元:産経新聞
生方幸夫副幹事長「二、三、お話ししたいことがあるんですが」
小沢一郎幹事長「副幹事長になるんだから、いつだって話はできる。今日は忙しいから」
23日午後、国会内の党幹事長室で小沢氏から副幹事長続投を要請された生方氏が、
チャンスとばかりに持論を開陳しようとすると、不機嫌そうな表情の小沢氏は受け付けず、
すぐ席を立った。この話を聞いた民主党中堅はこうつぶやいた。
「小沢さんは、本当は副幹事長に戻したくないんだな」
岩手知事、生方問題でマスコミ批判「異常な取り上げ方だ」
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/372322/
首相、生方氏留任は「幹事長が判断した。良かった」
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/372006/
いやはや、びっくりした(産経・政治部長)
小沢氏と生方氏の協議はわずか2分程度。溝の深さは容易には埋まらない。
小沢氏は23日、世論の反発を受けて、生方氏解任の撤回に追い込まれた。「独裁者」の
ように振る舞ってきた小沢氏の方針転換は小沢執行部の求心力低下の表れだ。また、同
日昼までは生方解任論を振りかざしていた党幹部らが、小沢氏の変心を知ると、手のひら
を返したように迎合して主張を変えた。今の多くの民主党幹部らの「何でも小沢氏しだい」と
いう姿が改めて浮き彫りになった。
小沢氏が解任撤回に動いたのは23日朝になってから。小沢氏と22日に電話で話し合っ
た幹部は「昨日はそんなことはなかった」と語る。
(筆者注)
産経新聞は 3月22日12時50分配信で、鳩山内閣支持率急落を伝えている。3月26日の当ブログ参照のこと。
だが、内閣支持率は「ジェットコースター並み」(安住淳衆院議員)に下がりだしている。「北
海道教職員組合の幹部が刑事告訴された小林(千代美民主党)衆院議員はおとがめなし
で、小沢氏をインタビューで批判しただけの生方氏がクビになるのはバランスを欠く」(与党幹
部)との批判が広がれば、支持率低下が進み、鳩山-小沢体制への批判が急拡大しかねな
かった。閣内からも「上手な対処の方法がなかったか」(仙谷由人国家戦略担当相)との苦言
が出た。
小沢氏は23日昼過ぎ、衆院本会議を抜け出し、輿石東参院議員会長、高嶋良充筆頭
副幹事長に「オレに任せてくれ」と伝えた後、生方氏を呼び出した。
これに先立ち、鳩山由紀夫首相も同日午前、小沢氏に電話で解任撤回を打診し、意見が
一致していたとされる。解任方針のあまりの評判の悪さや週末のテレビで生方氏が引っ張り
だこだったことに、2人は危機感を募らせていたのだ。
一方、続投撤回を知るまで幹部らは生方批判を展開した。三井弁雄(わきお)国対委員長
代理は北教組事件の小林氏を抱える北海道連の会長であるのに、同日午前、小林問題を
そっちのけで「オレは生方問題を言いたい」と、生方氏が朝の国対会合にほとんど出てこな
かったと、記者団に糾弾する始末だった。
だが、小沢氏の変心を知った後の党幹部らは、「今回の件は不満だ」(松木謙公国対副委
員長)との例外もあったものの、ほとんどが態度を豹変させた。全員一致で解任を決めた副
幹事長の間からも、滑稽にも「生方さんを慰留しよう」との声が出た。役員会では「閣僚の党
(小沢執行部)批判が目に余る」(高嶋氏)との反発も出た。
解任の急先鋒だった幹部は「これが大人の解決や!」と小沢氏の判断を絶賛。その上で
「もう生方さんは党の外に向かって(批判を)言えない」と、生方氏封じ込めの意図をあらわに
した。
高嶋氏は会見で「雨降って地固まる」と述べたが、生方氏は「雨が降ったらぐしゃぐしゃに
なる。簡単に固まらない」と、今後も党内外で小沢氏批判を続ける姿勢を示した。
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批判許さん!小沢取り巻き、生方イジメ…
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/372826/
小沢氏が解任撤回「もう一度補佐して」
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/371828/
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/372055/
事ここに至っても小沢は強気だ。そうでもなければ小沢は辞任に追い込まれてし
まう。閣僚からの批判もボツボツと出始めているようだが、それに対しても小沢
は、イライラしているようだ。
批判に小沢氏イラッ 閣僚へ矛先 「国務に専念していればいい」
3月26日7時56分配信 産経新聞
(Photo)
会見で質問に応じる民主党の小沢一郎幹事長=25日午後、福岡市博多区(松本学撮影)(写真:産経新聞)
民主党の小沢一郎幹事長は25日、福岡市内のホテルで記者会見し、自身の「政治とカネ」
をめぐる問題や党運営に対して、一部の閣僚から批判が出ていることについて「国務大臣は
国務について専念していただければいい。私どもは党務だ。それぞれの分野でそれぞれが
全力を尽くすのが挙党一致だ」と述べ、不快感を示した。枝野幸男行政刷新担当相や前原
誠司国交相、仙谷由人国家戦略担当相らが、閣議後の記者会見などで小沢氏に批判的な
発言をしていることを牽制したものだ。
[フォト] 「本当は副幹事長に戻したくないんだな」生方氏、今後も批判続ける姿勢
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/372055/
■危機感
小沢氏と党執行部は、「政治とカネ」の問題への対応や生方幸夫副幹事長の解任撤回騒
動で党内外の批判を浴び、危機感を強めている。特に生方氏に対しては、世論に配慮して
解任を撤回したが、生方氏はその後もメディアで小沢氏への批判を続けている。
生方氏の発言を直接封じ込めようとすれば、騒動が再燃する可能性もあるため、枝野氏ら
「生方騒動に乗じて小沢批判を強めている閣僚」(若手)に矛先を向けたようだ。
閣僚発言に対しては、小沢氏側近の輿石東(こしいし・あずま)参院議員会長が24日の政
府・民主党首脳会議で、「建設的ではない閣僚の発言は慎んでほしい」と、クギを刺す場面
もあった。
さらに23日の党役員会でも、高嶋良充筆頭副幹事長が「与党と政府は一体となって進まな
ければならないが、あまりに軽率な閣僚の発言、党批判が目に余る」と指摘。奥村展三党
総務委員長も同調した。
■堪忍袋
小沢氏に近い幹部は、閣僚の小沢氏に対する批判について「これまでは我慢していたが、
堪忍袋の緒が切れた。まだ言うなら官邸に(抗議をしに)行く。閣僚は政策の話をしていれ
ばいいんだ」と怒りをあらわにした。
小沢氏は25日の記者会見で「力を合わせれば必ず(参院での民主党の)過半数という目
標を達成できると確信している。一、二の例はあるかもしれないが、党全体としてはみんなで
協力しようという意識は強固になっている」と強調してみせた。
ただ、小沢氏や党執行部がこれまでの姿勢を改める兆しはなく、閣僚の発言がやむ保証も
ない。双方の感情的な対立が募れば、支持率低下を招き、参院選にマイナスに働きそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100326-00000044-san-pol
この夏に参院選があるから、民主党内も右往左往しているようだ。まだ小沢の
選挙上手に頼っているようだか、果たしてどうなるか見ものだ。小沢の選挙上
手は、多分金遣いが上手と言うことではないかと、小生は思っている。まあ、誰で
も潤沢に金が使えれば、それなりに結果を出すことが出来るであろう。小沢に金
がなければ、その威光だけでは最早どうにもならないであろう。
(続く)