番外編・プリウス急加速問題(38)

そして意図せぬ急加速の原因は「フロアマットの引っかかり」としている

(5/18,NO.33)
が、それは当座の原因であり、まだトヨタは何か隠しているので

はないかと疑われているのである。その隠しているのではないかと疑われている

ものが
、「電子制御スロットルシステム」(ETCS)なのである。このブログの再

開の要因も、「電子制御スロットルシステム」を犯人に仕立て上げようとする論調

があったからである(4/15,16のNO.10,11参照)。事実ショーン・ケインやLAタイ

ムズからプレッシャーをかけ続けられたNHTSAも、いい加減苛立って、トヨタ

八つ当たりし出した。トヨタは何か隠しているのではないかと疑いだしたのであ

る(5/10,NO.27)。挙句の果てには、NASANAS(National Academy of

Science)にまで電子制御の問題の解析を依頼しているのである(4/20,21の

NO.14,15)。しかしいまだにその結果は発表されていない


しかし米下院はこの件に関して5月20日に、例のエネルギー商業委員会がトヨ

タ車の電子制御に関する公聴会を開催した。誠にしつっこいものであるがアメリ

カのオバマは、トヨタを悪者に仕立て上げて潰したくて仕方が無いのである。そ

してGMにまた王者になってもらいたいのである。しかし、この監視調査小委員

会は、なんらトヨタ車の電子制御に関する問題点を見つけられなかった。トヨタ

急加速したとされる車を約2千台ほどを調査し、民間調査会社にも調査を委託し

たが、なんら問題点を見つけることが出来なかったと言う。公聴会では米国トヨタ

販売のジム・レンツ社長が証言している。それでも米下院はあきらめないの

で、トヨタ本社から電子制御の細部が分かる技術屋を召喚するかもしれない。

そしてNASAなどの技術陣と対決させる事もやらかす事であろう。

       

p78急加速問題、トヨタ「電気系統に問題なし」

(2010年5月21日  読売新聞)

公聴会で証言へ

 【ワシントン=岡田章裕】米下院エネルギー商業委員会
監視調査小委員

20日トヨタ自動車の大規模リコール(回収・無償修理)問題に関する

聴会
を開いた。


 出席した米国トヨタ自動車販売のジム・レンツ社長は、意図せぬ急加速が多発

している原因との指摘がある「電子制御スロットル・システム(ETCS)」について、

「原因ではないと確信している」と、改めて電子制御系統に問題はないと訴える

見通しだ。


 事前に公表された草稿によると
4月に発足させた自社の特別調査チームが、

新たに急加速の苦情が寄せられた
2000台を調査した。だが、「電子制御が問

題である証拠は全く見つからなかった」という。米民間調査会社による
1万

1000時間以上
実験や分析
でも、問題は発見されていないとしている。


 小委のスチューパック委員長は冒頭、「トヨタは反論に力を入れているようにみ

えるのが残念だ」と批判。「電子制御系統が原因かどうか、我々もトヨタもなおわ

からない」と指摘した。一方、米高速道路交通安全局
NHTSAのストリックラ

ンド局長は、トヨタの取り組みを評価。電子制御系の欠陥の有無に対する予備

調査を
8月末までに終えたいとの考えを示した
http://www.yomiuri.co.jp/atcars/news/20100521-OYT8T00349.htm

        

そして、米高速道路交通安全局(NHTSA)は8月までには結論を出したいと言っ

ているようだが、この小委員会での証言では、NHTSAはETCSには欠陥は見つ

かっていないと述べている。しかしNASAやNASまで動員して調査しているから

には、何らかの欠陥を作り出すかもしれない。今後の動きからは目は離せない。

     

p86トヨタ車急加速、電子制御めぐり平行線 米下院公聴会

2010年5月21日12時11分

 【ワシントン=山川一基】トヨタ自動車の大規模リコール(回収・無償修理)をめ

ぐり、米下院エネルギー商業委員会小委員会公聴会20日開かれた。議

員側は、トヨタ車が突然急加速する問題について電子制御システムの欠陥では

ないかと指摘したが、証言に立ったトヨタ幹部は否定。議論は平行線に終わった。


 議員側が問題にしているのは、エンジンに送る空気の量を調節する電子制御

スロットルシステム(ETCS)。これまでにトヨタがリコールを実施したアクセルペ

ダルの不具合などとは別の問題で、もし欠陥とみなされれば対象車が一気に膨

らむ。


 公聴会に出席した米国トヨタ自動車販売のジム・レンツ社長は、「調査の結果、

ETCSは急加速の原因ではないと確信している」と結論づけた。しかし議員側

は、トヨタが調査を依頼した外部会社の中立性に疑問を投げかけるなど、激しく

追及した。


 リコール問題を担当する米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)の幹部も公

聴会に出席し、NHTSAの調査でもETCSの欠陥はみつからなかったと証言

した。


 ただ、NHTSAは米航空宇宙局(NASA)などにも調査を依頼。今夏をめどにま

とまる見通しのそのリポートが、今後の議論のかぎを握ることになりそうだ。

http://www.asahi.com/business/update/0521/TKY201005210164.html
(続く)