年央雑感(13)

■「中国への忠誠忘れるな」との民主党へのメッセージだ

菅氏の中共への忠誠パフォーマンスはさらに続いた。


―――記念館は菅氏の求めに応じ、大虐殺の被害者である二人のおばあさん

を呼んでいた。一人は日本軍に銃撃された肩の傷跡を菅氏に見せた。

(Photo) 呼ばれて出てきた「大虐殺」の語り部

―――菅氏は老人や現場にいた記者に対し、「私はずっど前から当時の日本

軍のこのような戦争犯罪行為を聞いていた。たしかに私たちが生まれる前に発

生したものだが、しかし私はやはり日本人として、中国人民に深い懺悔の気持

ちを表明しなければならない
」と語った。


―――「我々民主党小泉首相靖国神社参拝に反対している。われわれは

靖国神社に取って代わる、各国の犠牲者を追悼する記念施設を作ることに努力

したい」とも。


―――このようにして四十五分間の参観は終わった。

この記事の結びはこうだ。


―――八年後、菅氏は新首相に選ばれた。彼が野党時代、靖国神社参拝を強

烈に反対して行った話が耳に蘇(よみがえ)ってきた。この日本の新指導者は南

京で補習した歴史を明記することを願っている。


まるでその菅氏に対して中国への忠誠心を忘れるなと念を押すかのようだ。


実は新華網はこの記事に先立って配信した「日本の新首相は親中派にはなら

ない」と題する論説のなかで、菅首相は鳩山前首相の轍を踏まないため、米国

から親中派と思われないような政策を行うと言った分析を行っていた。だからな

おさら呉寄南氏の寄稿は、菅氏への対中屈服要求だと思ってしまう。


もちろん隣国の首相に対するこの横暴で無礼極まりない姿勢は何も呉寄南氏

だけのものではなく、むしろ新華社中共政権のものと言うことができるだろう。

(Photo) 8年前の補習を忘れるな、と新華社は訴える

いずれにせよ、中共民主党政権への統制工作は、今後ますます活発化する

のだろう。なぜなら日本国民は「中共の犬」と呼ぶべき
筋金入りの反日媚中

政治家
を、この国の首相として戴いてしまったからだ
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1198.html

     

一般の善良な日本国民は、現在の日本の総理・民主党管直人がこのように

中国共産党から、
菅直人はかつて南京で歴史の補習を受けた」などと烙印を押

されていたことは、知らされていなかったであろう。きっと鳩山の後を継いで、少

しはマシな政治をしてくれるだろう、と思っているかもしれない。しかしそれは全く

の間違いである。


なんとなれば、「歴史を鑑として未来へ向かう」などと表明した献花を、南京大虐

殺記念館でするということは、中国の言いなりになっていると言うことであり、中

国に屈服していると言うことの証明なのである。次の文章を読めば、そのことが

よく分かる。


要するに「歴史を鑑として未来へ向かう」とは、日本は「中華民族の感情」を最

優先し、中共公式の反日政治史観に対しては異議を申し立てることも許されな

いと言う対日屈服要求の文句なのだ。


たとえば日本は「世世代代」にわたって中国の言いなりとなれ、それが日中

友好と言うものだ、と。


中共が「南京大虐殺」なる歴史捏造を行い、もし日本の政治家がそれを事実と

承認しなければ、「日中友好」に悖(もと)るばかりか、「中華民族の感情を傷つけ

る誤った行為」として糾弾されなければならないのだ、と。


これが現在の日本の政権の管直人の実像である。しかし彼は、ある種の「狡

賢(ズルガシコ)さ」を持っている。だから怖いのである。いくら「日米同盟を基軸に

する」と言っても、いつ変身するか分からないし、裏では何をやらかすか分からな

いのである。だから日本国民がそれを見守ってゆかなければならないのである。

民主党管直人の一挙手一投足を、我々国民が、監視してゆかなければなら

ないのである。そして手始めに、今度の参院選では民主党の過半数の確保を、

阻止しなければならないのである。


(続く)