ドーハの歓喜(21)

次回のW杯では是非ベスト4に残って欲しいものだ。南ア大会ではベスト8

は進出できたはずだ。PK戦パラグアイに破れはしたが、90分で勝てる可能

性のある試合でもあった、但し運がよければだ。日本はまだベスト8に顔を出す

だけの実力はなかったのであろう。パラグアイと負けない試合は出来たが、勝て

る試合は当時はまだ出来なかった、と言うところが本当なのであろう。岡田武史

もそこまでの戦略は持ち合わせていなかった筈だ。ただ闇雲に「Best 4」と言っ

ただけなのである。単なる景気づけだったのであり、我々もそれに乗せられて、

夢を見せられていただけなのである。確固たる実力がなければ、「ベスト4」どこ

ろか「ベスト8」も覚束ないのだ。岡田自身でも、百姓をやろうかなどと言っていた

程なので、「ベスト4」への戦略は持ち合わせていなかった筈だし、「ベスト4」ど

ころか「ベスト8」まで実力を高めることはしなかったし、高める術も持ち合わせ

ていなかった筈だ。もし持ち合わせており、その高みへ登らせる手段を実施して

おれば、(そこまで力が伸びていなかったとしても)パラグアイにはなんとしてでも

勝っていたはずである。(と小生は考察している。)なぜ岡田にはその方策がな

かったと推察しているかと言うと、W杯後の反省点が一向に聞かれないことで

ある。少なくともその気になって(ベスト4)を狙って鍛錬を重ねていれば、どこが

足らなかったのか、どうすればよかったのか、今後どうしなければならな

いか
、と言った反省が少しは聞かれてよい筈だ。いわゆる「P-D-C-A」の

サイクルを回すと言うことだが、それが回っているようには、全然感じなかったか

らだ。決勝ラウンドに進出できただけで、日本国内も浮き上がってしまっており、

冷静なマネジメントが出来ていなかった。少なくとも、今後どこを強化しなければ

ならないのか、何を強化しなければならないのか、何が不足していたのか、どん

な戦い方をしなければならなかったのか、など岡田の口からは出ていたのか。

それが聞きたかったのである。ただ切羽詰って守備的に戦いを変えたと言うだ

けだ、まあたまたまそれが当ったのであるが。


そんな意味で、素人ながら、ザッケローニの現在の日本代表選手には、なんとな

く可能性を感ずるのである。ヨーロッパで活躍する選手が増えてきている。岡崎

慎司
ブンデスリーガ、シュツッツガルトで活躍を始めた。アジアカップメンバー

21人中8人ヨーロッパで活躍している。岡崎も入れると9人となるが、試合

に出るのは11人なので、半数以上がヨーロッパのチームに所属していたことに

なる。と言うことは、W杯の「ベスト4」には、少なくともヨーロッパのチームで活躍

できる人材で、日本代表を固められることが必要となろう、と言うことではない

か。そういう人材を育成するための戦略などは、サッカー協会に任せなければな

らないが、その実力の要素をどのように身につけさせるかとか、そんな実力を身

につける可能性のある人材をどのように探すか、と言ったところに監督などの腕

の見せ所で、そのように目標を達成するための方策を立てて、それを実行に移

して大会に臨むと言った「マネジメント」、PDCAを回すことを具体的にしておれ

ば、具体的な反省が出来た筈なのである。そういう意味では、岡田監督はいま

少しこのPDCAを回して欲しかったのである。今のザッケローニ監督には、

チームとしての全体の実力を如何に発揮させるか、それなりの工夫を凝らしてい

るようには見えるのである。与えられた環境で如何に選手たちの実力を発揮さ

せるかの、短期間でのいわゆるザッケローニ流のマネジメントをしているように

見えるのである。


次にAFCアジア杯時に、ヨーロッパで活躍している選手を列記する。

1.GK  川島永嗣ベルギー・リールス、

2.DF  長友佑都イタリア・チェゼーナ(現在インテルミラノ)、

3.DF  内田篤人ドイツ・シャルケ04、

4.DF  吉田麻也オランダ・VVV、

5.MF  細貝萌ドイツ・アウクスブルグ、

6.MF  長谷部誠ドイツ・ボルフスブルグ、

7.MF  本田圭佑ロシア・CSKAモスクワ

8.MF  香川真司ドイツ・ドルトムント(途中離脱)、

9.FW  岡崎慎司ドイツ・シュツッツガルト(2011/1/31~)、

10.MF 松井大輔フランス・グルノーブル(離脱)、

  
さてその岡崎慎司であるが、現地時間で2011年1月30日にドイツブンデスリー

ガのシュツットガルトと契約している。岡崎は前日の1月29日、18:00より始まる

AFCアジアカップカタール大会の決勝戦を戦っている。その翌日の30日にシュ

ツットガルトに直接行き、契約を交わしている。これで岡崎もヨーロッパで活躍す

る選手の一人となったわけだ。

          
日本代表FW岡崎がシュツットガルトと契約
掲載: 2011年1月30日(日), 16.31CET

UEFAヨーロッパリーグで32強に進出しているVfBシュツットガルトが、日本代

表FW岡崎慎司を獲得し攻撃陣を強化した。契約期間は2014年まで。
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2014年までの契約でシュツットガルトに移籍した岡崎慎司(右)

清水エスパルスの日本代表FW岡崎慎司が、UEFAヨーロッパリーグで32強に

進出しているVfBシュツットガルトと3年半の契約を結んだ。

この24歳のストライカーは、オーストラリアを下して優勝したAFCアジアカップ

勝の翌日にシュツットガルトと契約。30日中にメディカルチェックもパスした。

UELグループHを首位で通過したシュツットガルトは、2月17、24日の決勝トーナ

メント1回戦でSLベンフィカと対戦する。

http://jp.uefa.com/uefaeuropaleague/news/newsid=1589872.html
(続く)