ドーハの歓喜(22)

UELとは、UEFA Europe League の略。(UEFA 、Union of European Football

Assosiation欧州サッカー連盟)。岡崎が契約を交わしたと思われる現地時間

1月30日、16:31 CET
は、日本時間で言うと1月31日の0:31となる。だから岡

崎の所属先の「清水エスパルス」では、日本時間1月31日にこの話を聞くこと

になる。清水エスパルスとしては、1月31日であればまだ岡崎と契約をしてい

る期間なのである。契約期間は1月31日までなので、岡崎の所属は「清水エス

パルス」となる。だから岡崎が日本時間で1月31日からVfB Stuttgart と独自に

契約することは、許せないのである。だからFIFAに訴えたのである。当然移籍

金はゼロだ。


CET
とはCentral European time 中央ヨーロッパ時間で、ある基準の時間

(UTC)をもとに、UTC+1として求められる時間だと言う。そのUTCは、グリニッ

ジ標準時(GMT)をベースに天文学的、且つ現代的に決定した時間(UT1)をもと

天文学的な誤差を解消するために設けた標準時だという。これを協定世界

時(UTC、Universal Time,Coordinated)と言うのだか、小生には正確には、こ

のからくりは理解できていない。時差と言うものを難しく(正確に)表したものなの

かは、小生には詳(つまび)らかではない。

ちなみに16.31CET→15.31UTC→JST=UTC+9=24.31なので、この記事は

日本時間で言うと、1月31日の0:31と言うことになる。だからまだ清水エスパ

ルスとの契約期間内のこと、なのである。ついでに時差で計算すると、今は夏時

間でないから時差は-8時間なので、日本時間は16:31+8=24:31となろう。参考

までに、中央ヨーロッパとはポルトガルを除くヨーロッパ大陸スウェーデン・ノル

ウェイを言いUTC+1、イギリスとポルトガルUTC+0をCETとしていると言う。

 

o“岡崎選手の契約 規則違反”
2月14日 15時46分 

サッカーのドイツ1部リーグ、シュツットガルトが、日本代表のフォワード、岡崎慎

司選手と結んだ契約について、元の所属先のJリーグ、清水エスパルスは、国

際サッカー連盟=FIFAの規則に違反していて、このままでは「移籍は認められ

ない」とする見解を明らかにしました。

清水エスパルスに所属していた岡崎選手は、先月、カタールで開かれたアジア

カップに日本代表のメンバーとして出場した直後に、ドイツに渡ってシュツットガ

ルトと契約を結び、シュツットガルトは岡崎選手を獲得したと発表しました。エス

パルスは、この移籍について、シュツットガルトエスパルスに事前に通知する

ことなく契約交渉が始まったこと、エスパルスとの契約が先月31日までにもか

かわらず、同じ31日からを契約開始日としていることがFIFAの規則に違反して

いるとしています。このためエスパルスは、今回の移籍手続きは認められないと

して、シュツットガルト日本サッカー協会に、この見解を説明するとともに、

FIFAに裁定を求めたということです。エスパルスは「規則にのっとらない移籍

は認められないが、一刻も早く問題が解消され、岡崎選手にドイツのピッチで活

躍してもらいたい」とコメントしています。

http://www.nhk.or.jp/news/html/20110214/t10014042891000.html

   
当然「清水エスパルス」は、VfBシュツットガルトがFIFAの規則に違反している

ことをニュースリリースで訴えている。それを読めば、清水エスパルスの言い分

がよく理解できる。これを読む限りでは、清水に理がある。VfBとは、フォアエフ

ベーと読みVerein für Bewegungsspiele運動競技の団体と言う意味。VfLと同じ

ことをなのか。VfLについては2/4,NO.4を参照されたい。

 

ニュースリリース
l
岡崎慎司選手のシュツットガルト移籍に関する経緯について
2011年2月13日

 清水エスパルスに在籍しておりました岡崎慎司選手(2011年1月31日付にて

契約満了)のドイツ ブンデスリーガシュツットガルトへの移籍に関する経緯を

下記の通りご説明申し上げます。


 去る1月30日にドイツ ブンデスリーガシュツットガルトより、岡崎慎司選手と

契約したとの発表がされました。


 エスパルスは、岡崎慎司選手がドイツの名門クラブから高い評価を受けたこと

は非常に喜ばしいと考えておりますが、岡崎慎司選手の移籍の発表をシュツッ

トガルトがエスパルスとの合意なしに一方的に行ったものであるため、エスパル

スとしては困惑いたしました。


 岡崎慎司選手に限らず全ての選手の移籍は、契約とFIFAの規則に従って行

なわれる必要があります。シュツットガルト岡崎慎司選手の移籍に関する対

応については、2つの重要な点でFIFA 規則の違反があると考えております。


 まず第一に、シュツットガルトは、FIFA の「選手の地位および移籍に関する

規則」18-3項に従い、岡崎慎司選手との契約交渉を開始するに先立ってエスパ

ルスに事前に通知することを全く行わずに岡崎慎司選手と契約交渉をしてい

る点。


 第二に、エスパルス岡崎慎司選手との契約が2011年1月31日まで効力があ

るにもかかわらず、シュツットガルトは2011年1月31日を契約開始日として岡崎

慎司選手と契約をしている。このような契約を行う場合、FIFA の「選手の地位お

よび移籍に関する規則」18-5項に従い、エスパルス岡崎慎司選手の契約を期

間満了前に終了させるための違約金についてシュツットガルトエスパルス

合意しなければ、選手の移籍は認められないという点。


 エスパルスは、株主、ファン・サポーター、スポンサー、選手、スタッフなど多く

の人々に支えられており、FIFA規則に則らない今回の移籍手続きを認めるこ

とは、こういった皆さまに対する責任放棄であり、できないことであると考えてお

ります。


 シュツットガルトおよび(財)日本サッカー協会には、すでにエスパルスの立場を

明確に説明しており、今後はFIFA に対しても正しいルールの適用を求める機会

を求めたいと考えております。


 エスパルスは、一刻も早く今回の移籍手続きに関する問題が解消され、岡崎

慎司選手にドイツのピッチで活躍してもらいたいと考えております。そのために、

全力で問題解決のための努力を行なっております。

http://www.s-pulse.co.jp/news/20110213-3092.html
(続く)