AFC ASIAN CUP QATAR 2011 サッカーアジアカップカタール大会の話から、
いつの間にか欧州リーグの話に飛んでしまったが、しかしそれにしても今回のア
ジア杯はまことに危なっかしい試合の連続だった。
最後に初戦のヨルダン戦について述べてみる。
初戦のヨルダン戦では、ディフェンスの吉田麻也のひとり芝居だった。この試合
があったから、日本チームはまとまったと言われている。結果として吉田の独り
舞台となってしまったが、チームとしての準備期間の短かったと言うハンディが
あったが、それでも世界で頭角を現すためには、この体たらくでは困るのであ
る。技術、体力、根性の向上はもちろんのこと、特にトーナメント戦になると勝ち
抜き戦となるから、どうしても勝たなければならないのだ、言い訳を言っている
暇はない。ではどうするか。準備期間が短かったと言うことが原因のひとつな
ら、それを直さなければならない。これには、日本サッカー協会のマネジメント能
力が試されることになる。単なるチームや個人の技術、体力、気力だけではな
く、日本サッカー協会の長期的な戦略の構築とそれに基づいた内政・外交能
力が問われることになろう。対外試合を行うためのあらゆる面での緒準備が
必要なのである。
ヨルダン戦については、このURLを参照されるとよい。
アジアカップ・ヨルダン戦で、誰だかよくわからない吉田麻也さんが大活躍の巻。2011年01月10日11時39分
http://news.livedoor.com/article/detail/5258906/
ヨルダン戦 2011/1/9(土),16:15(日本時間22:15) 1×1の引き分け
シリア戦は何とか勝利して、サウジアラビア戦はある意味拍子抜けの楽勝だった。
シリア戦 1/13(木),19:15(1/14 1:15) 1×2で勝つ。岡崎が倒されPK、これは
一寸危なかったが、本田が真ん中で決める。
サウジアラビア戦 1/17(Mon),16:15(22:15) 0×5で勝つ。
それにしても今の日本チームの実力はたいしたものだ。日替わりで主役が代
わっている。
次の準々決勝のカタール戦だが、まず次のニュースを読んでいただきたい。
後半44分V弾!伊野波だ~!/アジア杯
2011年1月22日(土)08:00
(Photo)
(サンケイスポーツ)
サッカー・アジア杯準々決勝(日本3-2カタール、21日、カタール・ドーハ)殊
勲のゴールは「イノハ」だ! 日本は準々決勝で開催国のカタールに3-2の劇
的勝利。決勝点は後半44分、A代表初先発のDF伊野波雅彦(25)=鹿島=が
決めた。完全アウェーのうえ、後半途中から退場で1人少なくなる苦闘を制し、
アルベルト・ザッケローニ監督(57)も絶叫。就任からの不敗記録を8試合に伸
ばし、25日の準決勝(相手は韓国かイラン)へ駒を進めた。
勝利を告げる笛にDF伊野波は、泣き出しそうな顔でピッチに崩れ落ちた。決
勝点を決めたヒーローの表情が、試合の苦しさを物語っていた。
「前半から攻撃で迷惑をかけてきた。最後に仕事ができてよかった」
2-2の後半44分。ゴール前で粘ったMF香川からのボールを、左足で押し込
んだ。右サイドバック(SB)なのにゴール近くで待っていた伊野波の姿に、MF長
谷部は「何であんなところにいたのか」と苦笑い。ベンチからも「上がるな!」と
の指示があったが、夢中で得点を求めていた。
出場停止のDF内田に代わって先発。「もともとセンターバックだから守備から
入ろうと意識していた」。慣れないSBで攻めのタイミングやクロスに苦しんだ。
守備でも、FWセバスティアンに裏を取られた先制点など2点を許した。
後半16分にはDF吉田が退場の大ピンチ。そんな苦闘こそ、伊野波が真骨頂
を発揮する場だった。代表出場2試合目、先発は初と経験は浅いが、小さいころ
に体操で鍛えたフィジカルは強靭(きょうじん)で、スタミナも日本選手有数の存
在。攻守に走り回った。
因縁の相手に借りを返した。同じドーハで開催の、07年10月17日の北京五
輪予選・カタール戦。ロスタイムにペナルティーエリア内でハンドを犯し、そのPK
を決められて逆転負け。「リベンジも兼ねてしっかりやりたい」と意気込んでいた。
「最後に何とか恩返しできて、仲間に感謝している。チーム一丸となって、
だれが出ても勝てるチームになりたい」
鹿島では中心も、代表では出番のなかった25歳。だがこの劇弾で「イノハ」の
名は、人々の記憶に刻まれたはずだ。
http://news.goo.ne.jp/article/sanspo/sports/ssp20110122002.html
長谷部に「何であんなところに居るんだ」と言わしめた右サイドバックの伊野
波だった。誰かがあそこには居て香川をフォローしなければならない状況だっ
たが、FWでもない、MFでもない右SBの伊野波だったのだ。彼がそこに居た
ので、勝ち越すことが出来たのだ。「結果良し」とするが、夫々のポジションや状
況で誰かがフォローしなければならなかったのだと思うが、他のポジションの
日本選手の動きに改善の余地がなかったかは、今一度全員で見直してみる
必要があろう。
そして準決勝の韓国戦だ。1月25日(火),16:25(22:25)キックオフ。韓国
戦については、既に2月7日以降より述べているので、そちらも参照願いたい
が、AFCアジアカップカタール大会優勝に驕(おご)れることなく、2014年
ワールドカップブラジル大会目指して頑張ってもらいたいものだ。
(終り)