番外編・プリウス急加速問題(108)

ここでは、トヨタバッテリーに弱点があると言っている。(いくら水平対向エンジンが優

れ、86が好調だと言っても)もともとスバルの持っていたNECの電池を手放してしまったこ

とが、大失敗だったと言っている。その電池は今は日産の「リーフ」に載っている。トヨタ

ハイブリッド技術はすでに完成の域に入っているので、その技術をスバルの持っていた電

池と一緒に使えば、今の「リーフ」よりも格段に優れた(かどうかは知らないが)電気自動車

を量産できていた、とここでは言っている(ように思える)。このことが真実を伝えているかど

うかは小生にとってはわからないが、一端の真実を伝えてはいるであろうとは考えられる。

多分トヨタ電気自動車には必死であろう。このことは「テスラ」と提携したことを見れば、よ

くわかる。ハイブリッドで遅れをとった日産は、もともと早くから電気自動車の研究開発を

やっていたのであろう。だから2010年の暮れに量産型の電気自動車を発売できたのであ

ろう。単にNECの電池技術を手に入れたから、だけではないことと思う。事実日産でも航

続距離の変動には、それなりに頭を悩ませている筈である。あまりニュースなどにはなって

いないが、相当数の「電欠事故発生していることであろう。


トヨタ電気自動車のイベントに頭を突っ込みだしている。先に述べたことや

'12.3.28,NO.87、「トヨタ、ニュルアタックマシン公開目標はEV最速」参照)、次に述べるよ

うに電気自動車コロラド州ヒルクライムレースにも参戦するようだ。三菱もi-MiEV

プロトタイプ車で参戦すると言う。

 
 

Team APEV with モンスタースポーツ、米国自動車レースにEVレーシングカーで参戦
2012/03/28 11:02
浜田 基彦=日経Automotive Technology

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 電気自動車普及協議会(APEV)が運営する「Team APEV with モンスタースポーツ」

2012年7月3日に開幕する米国の自動車レースパイクスピーク・インターナショナル・

ヒルクライム2012
EVレーシングカーで参戦することを表明した。ドライバーは、タジマ

モーターコーポレーション会長でAPEVの代表幹事でもある
田嶋伸博氏昨年までは同

レースにガソリンエンジン車で参加しており総合部門で6連勝中。9分51秒という自らの記

録を更新することと、7連覇を狙う。


 設計、製作、チーム運営はタジマモーターコーポレーション。参戦車両はスペースフレー

ムにCFRP(炭素繊維強化樹脂)製のカウルをかぶせた構造。空気が薄いこともあり、冷

却に気を使った結果、EVとしては開口部が大きい(図)。モータは縦置きで、前軸の後ろと

後軸の前に1個ずつあり、それぞれを駆動する。回生ブレーキを限界まで使い、摩擦ブレ

ーキを最小限に抑える方針で制御する。電池は乗員の両脇に立てて置く。



 電池三菱重工業Liイオン2次電池。約20年にわたって研究開発し、2011年より

量産・販売を開始した標準型高容量電池を基に、短時間に大電流を流せるよう出力特性

を向上させた。標準型は、同社が開発したコンテナ型電力貯蔵システムやハイブリッドフォ

ークリフトなど高い信頼性と長寿命が要求される産業用機器に搭載され、すでに多くの利

用実績がある。


 三菱重工以外にも多くの企業がパートナーとして参加する。
SIM-Driveが技術協力をす

るほか、NTNは等速ジョイント、軸受などの部品で協力する。タイヤは住友ゴム工業

「ファルケン」を使用、KTCがEV専用工具、整備工具を供給する。レースの撮影ではプロ

用ビデオカメラの米Woodman Labs社が協力する。なお同社の日本総代理店はタジマコ

ーポレーション。さらにベネッセホールディングスが支援し、チーム総監督は同社会長の福

武總一郎氏である。


 同レースは、急な坂、山肌を縫う156カ所のカーブがあり、気温や気圧などの環境条件

が大きく変化することから、世界一過酷な自動車レースと言われる。昨年までは無舗装区

間があったが、今年から全面舗装になる。距離が約20kmで空気も薄いことから、EVに競

争力のあるレースである。
三菱自動車トヨタドイツBMW社が既にEVでの参加を表明

している。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120328/210313/

 
 
挑戦者はあの「モンスター田嶋」だ。彼は性懲りもなくこのヒルクライムレースに人生をか

けている。以前はSUZUKI車でエンジンを2つ載せてこの山を突っ走しっていた筈だ。是非

とも成功を祈りたいものだ、なにせ7連覇がかかっている。三菱もi-MiEVのプロトタイプで

参戦すると言う、トヨタBMW電気自動車での参戦だ。夫々頑張ってもらいたいものだ。

 
 
三菱自、米コロラド州での自動車レースに「i-MiEV」のプロトタイプで参戦
2012/03/01 14:19
浜田 基彦=日経Automotive Technology
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 三菱自動車は、米国コロラド州で開かれるイベント「パイクスピーク・インターナショナル

ヒルクライム
」の2012年度の大会に、EV(電気自動車)「i-MiEVアイ・ミーブ)」のプロト

タイプ
で参戦する。ドライバーは、21回のダカールラリー出場経験を持ち、2002と2003年

の2回、「パジェロ」「パジェロ エボリューション」で総合優勝した増岡浩氏を起用する。


 今回出場するプロトタイプは、車体は専用に設計するが、EV部品にはi-MiEVのもの

使う予定。このレースで得た結果は、三菱自動車が今後市販する予定のEVやPHEV(プ

ラグインハイブリッド車)で、耐久性・信頼性の高いクルマ作りにフィードバックしていく。また

レースには、同社の開発部門に加え、電池やモータなど部品メーカーの技術者も派遣す

る。人材交流を計り、技術を継承しノウハウを伝授することによって、電動車両の開発を一

層強化する。


 パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムは、米国コロラド州のロッキー山脈にあ

るパイクスピーク山で、標高約4300mの頂上まで標高差1500mを一気に駆け上がる4輪車

と2輪車の競技。1916年から続く、米国でも歴史のあるレース。スタート地点とゴール地点

で自動車の走行性能に影響する気圧、気温、天候などの条件が大きく変化するなど、様々

な条件でクルマの性能を発揮できるようなセッティングを要する。

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120301/206790/?ref=RL3

 
 

と言うことで、電気自動車に関する話題が何かと増えてくることであろう。なんと言っても今

年は、カリフォルニア州で何ぼかの電気自動車を必ず販売しなければならないことになっ

ているからでもある。そのためトヨタも「iQ-EV」を発売することを表明している

('12.3.29,NO.88)。そんなことから電気自動車に関する背景のまとめも兼ねて、次の記事

を参照願う。すでにこのブログでも述べられたことではあるが、よくまとめられているので復

習の意味も兼ねてご一読願う。

(続く)