番外編・プリウス急加速問題(112)

トヨタが次世代カーを発売 勝者はPHV、EV、それとも?
配信元:
2012/01/29 22:23更新
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【ビジネスの裏側】

 次世代エコカーの本命をめぐり、自動車メーカー間の主導権争いが激しさを増してきた。

トヨタ自動車は30日、家庭用電源で充電可能なプラグインハイブリッド車(PHV)「プリウス

PHV」を発売。ハイブリッド車(HV)と電気自動車(EV)の強みを“いいとこ取り”した次世

エコカー
だが、一方でEVも着実に浸透しつつあり、存在感を増している。勝者はどちら

なのか?

 国内メーカーによるPHVの量産化はトヨタが初めて。エンジン、電動モーターを併用する

点はHVと同じだが、電池容量の増加と外部充電を可能にしたことで、EVのようにモーター

だけで走行する距離を大幅に伸ばした。モーター走行距離は約26キロでHV「プリウス」の

約10倍だ。

 電池が切れたら自動的にガソリンエンジンを使うHV走行に切り替わる。EVのように電池

切れで走行が止まる恐れがなく、またモーター走行の距離を伸ばしたことで、HVより燃費

が向上。ガソリン1リットルあたりの燃費は「61キロ」と驚異的な数字を達成した。

 トヨタは、EVを明確にエコカー時代のライバルと位置付ける。佐々木真一副社長は「高

い環境性能を求めているが、『今のEVは使い勝手が悪い』と感じている顧客層を狙う」とタ

ーゲットを明かす。

関連記事
HVとEVに挑む“第3のエコカー”陣営
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/manufacturer/535924/
ホンダ、第3のエコカー環境対応車フ…
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/manufacturer/535924/

 一方、EVについては日産自動車の「リーフ」の最長走行距離が約200キロ、三菱自

車の「i-MiEV(アイ・ミーブ)」が約160キロ。どちらも「生活の足」としては十分な走行距

離だが、トヨタでは長距離走行には不向きなEVの弱点をPHVで克服した点をアピール

し、販売増を狙う。昨年11月末の受注開始以来、約2カ月で3千台の申し込みがあり、順

調な滑り出しとなっている。

 デロイトトーマツコンサルティングによると、国内自動車販売は、2030年までにEV、

PHVの合計が25%を占める見通し。脱石油エネルギーの象徴として「車は本格的な『電

動化』時代
へ突入する」としている。また、同一距離の走行に必要なガソリン代は電気代

の約3倍との試算もあり、コスト面での電気の優位性もある。

 HV、EV、PHVと新システムのエコカーが注目を浴びる一方で、ガソリン車の燃費を大

幅に向上させた「第3のエコカー」も無視できないとの指摘も強い。

 ダイハツ工業の軽乗用車「ミラ イース」や、マツダの「デミオスカイアクティブ」など、燃

費性能をHV並みに上げたガソリン車が登場。ミライースは最低価格約79万円と、エコカ

ーの常識を超える価格で人気を呼ぶ。三菱自、日産、スズキも第3のエコカーを投入予

定だ。

 PHV、EVとも価格は300万円超。消費者ニーズは200万円近辺で急速に高まるとさ

れ、まだ割高感が強い。

 デロイトトーマツの坪井孝太パートナーは「価格で優位に立つ第3のエコカーの動向が、

PHV普及の阻害要因になるだろう」と解説する。自動車“電化”時代には、電池の性能向

上とコスト削減
が鍵を握りそうだ。(内山智彦)

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/manufacturer/543903/

 
 

ダイムラーも完全な電気自動車ではなくて、レンジエクステンダー式のPHEVプラグイン

ハイブリッドEVを発表した。まだコンセプト車だかそのうち量産車として発売されることとな

ろう。この車も発電用に3気筒の1.0Lターボエンジンを積んでいる。ターボだから発電

と駆動用
に供するのであろう。そうでもしないと航続距離が稼げないのだ。以前に日産の

「リーフ」でもヒーターやクーラーを使った通常の走行、特に高速走行では、航続距離は極

端に落ちる(160km40km程度しか走らない)であろうことを記述している

('12.4.20,NO.98参照のこと)。


このような航続距離の低下を防ぐために航続距離を伸ばすためのエンジンを積んだ車、

即ちレンジエクステンダー式ハイブリッド車PHEV)が増えるのではないかな、と小生は

推測している。


次のブログも参考のためにご一読願う。

ここでは日産の「リーフ」でも冬場(3月)の通常走行では、カタログ上160km(100マイル)

走行できるものが、50km位しか走らないと言っている。これが電気自動車での泣き所

のである。だからトヨタGMもおいそれと電気自動車の発売には踏み切れていないのであ

ろう。

 
 

Zero Emission Vehicle Nissan LEAF日産リーフ
2012年03月10日 | トレンド

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自分の車を修理に出し、この時とばかりに電気自動車(EV)日産リーフを借りて仕事に

使ってみました。


完全な電気自動車なのでもちろんエンジンは無く、モーターのみで動く訳ですから非常に

静か。

「走行中のタイヤの騒音ってこんなに大きかったんだ」、とあらためて知らされるほど、当た

り前の話しだが静かです。


エアコンも充分に良く効くし、ヒーターもガソリンエンジン車よりも早く暖かい風が出てきます。


まず朝8時に日産レンタカー練馬駅前店でリース手続きをし、電気自動車ならではの使い

方をレクチャーされ、リロケーション査定のご依頼があった井の頭まで車を走らせました。


ミゾレ交じりの悪天候の中、環七から井の頭通りへと車を進めて行きますが予想以上に力

があります。

最も立ち上がりのトルクはガソリンエンジンよりモーターの方が強いので、発進時の力強さ

はEVならではのものがあります。


しかし、満充電だったバッテリーメーターが目視で解るほどはっきりと減っていきます。


残走行距離の表示も満充電で走り出す前は140km程だったのだが、10kmも走らないうち

に残走行距離は80km程まで減ってしまいました。


エアコンを止めると残走行距離の表示は100kmを超えるので、空調関係はかなり電気を食

うようです。


リロケーション査定終了後、雨の中を走りつつ、大泉学園 → 平和台と走っていくと、渋滞

の所為もあるのですがみるみるバッテリーゲージが下って残り一目盛りとなり、残走行可

能距離も20kmを切ってしまいました。


平和台から練馬の日産レンタカーまで帰るのが心配になるくらい減りが早いです。


通常モードではなく、力は落ちるのですがECOモードにすると走行可能距離は幾分伸びる

ようですが、残走行可能距離の表示を見ると10%~15%程はバッテリーの保ちが良くなる

ようです。


トリップメーター0kmにして出発、夕方車を返すため日産レンタカーに着いた時のトリップメ

ーターは47km。

バッテリーメーターは残り一目盛り。

残走行可能距離は14kmでした。


インジケーターに表示されている現時点でのバッテリー充電予想時間は200Vで約9時間、

家庭用の100V電源だと満充電まで21時間となっています。
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充電時間よりも走行距離がとてもネックになりそうで、都内であれば一日ぐらいは充分に

走れるだろうと思っていましたが、これが夜間で雨、しかも夏場の暑い時期だったらと考え

ると、まだまだ一般への普及は難しいのかな?と言った印象です。


実は弊社でも業務用に電気自動車導入を考えていたのですが・・・・

一日50kmしか走れないとなると、まだ導入は厳しいかな?と言った印象でした。


でもとっても静かだし、力は充分にあるし、中もそこそこ広いし、外観はコンパクトで狭い道

でも取り回しが楽だし、良いところも多々ありますが、充電時間を考えると自社で急速充

電器
を備えなければならず、結構導入の敷居は高いです

http://blog.goo.ne.jp/rabbit_k_iwasaki/e/891c64fe74d548a02b9eef2681991ba7
(続く)