尖閣諸島問題その2(105)

維新人事で綱引き激化 多数若手・大阪系VS少数重鎮・太陽系
産経新聞 2012年12月22日(土)15:22

 初めて挑んだ国政選挙54議席を獲得した日本維新の会。大阪では選挙区に擁立した

14人のうち12人が当選、残り2人も比例復活を遂げ、“メード・イン・オオサカ”の実力を

見せつけた。一方、旧太陽の党出身者らは13人と少ないが実力者が多く、25日に協議の

うえ決まる国会議員団人事など、党運営をめぐって旧太陽と大阪維新の綱引きが激化して

いる。


 国会議員団代表は

 当選した維新議員54人のうち、「大阪維新の会」の地方議員や、維新政治塾出身な

ど、「維新」議員は計41人。残り13人太陽の党たちあがれ日本の支部長だった

メンバーらだ。

 
太陽系は当選11回で、元経産相平沼赳夫氏をはじめ園田博之氏、藤井孝男氏ら重

鎮ぞろい。一方、維新は若手が多く、一番のベテランは今回で7選の小沢鋭仁元環境

相。どちらかといえば地方議員からの転身組や維新政治塾生など、国政未経験者が目

立つ。

 選挙までは平沼氏が暫定の国会議員団代表だったが、25日に東京都内で開く両院議

員総会で改めて選出する。ある維新関係者は「選挙までは誰でもよかったが、今後は違

う。人事構成次第で、どちらが主導権を握るかが決まる」と指摘する。


 ◆党本部はどっち?


 維新の党本部は大阪。だが、東京には旧太陽の党本部の看板を掛け替えてスタッフごと

転用した「東京本部」のほか、太陽との合流前に設置した「東京事務所」もある。

 旧太陽が政党交付金を受けていたため、東京本部は地域政党時代のスタッフをわずか

に増やしただけの大阪より、人材や組織体制が充実しているのが実情。また、合流から衆

院選まで2週間余りだったことから、指揮系統や事務作業はいまだに一本化されておら

ず、東京は旧太陽大阪は大阪維新と二分化しての運営が続いてきた。

 このため、候補者発表も、投開票日の会見も東西でそれぞれ実施するという異例の対応

だった。ある維新関係者は「はっきり言って、東西勝手にやっている状態」とあきらめ顔。

今後の本部支部体制がどうなるかは、今も未定のままだ。


 ◆さまざまな思惑

 幹事長の松井一郎大阪府知事は投開票翌日の17日、代表代行の橋下徹大阪市長

代表に格上げし、石原慎太郎代表との共同代表制にする構想を明らかにした。自身を

含め、続投が決まった政調会長と総務会長の2人は大阪府議で、執行部を大阪で固めた

いというねらいがにじむ。

 府議でもある浅田均政調会長は、衆院選後初の府議団総会で、「政党本部は大阪にあ

り、今のところ幹事長も政調会長も大阪にいる。ここ(大阪)がコントロールパワーになる、

新たな政党のあり方を実践していく」と述べ、大阪が拠点だと強調した。

 だが、首長との二足のわらじ状態が続く橋下、松井氏がどこまで国政にタッチできる

かは未知数だ。ある維新幹部はこう話した。

 「早く参院選モードになった方がいい。その方が、党として一枚岩になれる」

http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/snk20121222115.html

 
 

そして日本維新の会国会議員団の役員人事は、結局は旧太陽の党の議員が占めるこ

とになる。残念なことに選挙違反も出ている。次の記事を参照願う。

 
 

維新国会議員団人事決まる 代表は平沼氏、幹事長に松野氏
2012.12.25 19:44 [日本維新の会
Stt12122519470017n1
日本維新の会国会議員団・両院議員総会が行われ、石原慎太郎代表が挨拶した=25日、東京都千代田区(荻窪佳撮影)  

 日本維新の会は25日夕、初の両院議員総会を都内のホテルで開き、国会議員

関し、代表を平沼赳夫経済産業相、幹事長を松野頼久官房副長官とすることを決

めた。政調会長には片山虎之助総務相、総務会長に藤井孝男元運輸相、国対委員長

小沢鋭仁環境相がそれぞれ就任した。

 政調会長については、参院からくら替えして衆院選で当選した桜内文城氏とする予定

だったが、運動員が公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕されたことにより辞退したため、

政調会長代理で予定していた片山氏が「昇格」、旧太陽の党に偏重した人事になった。

 あいさつした石原慎太郎代表は「自民党政権は(なかなか)解散しないだろう」との見通し

を示した上で「自分の手足になる地方
議員を育てていかないと、次の選挙は勝てない」と

述べ、地方組織の強化を急ぐよう訴えた。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121225/stt12122519470017-n1.htm

 
 
政調会長に片山氏=維新議員団
時事通信社 2012年12月25日(火)21:49

 日本維新の会は25日、都内のホテルで両院議員総会を開き、国会議員の役員人事

を決めた。政調会長兼参院議員会長に片山虎之助氏、総務会長兼選対委員長に藤井孝

男氏、国対委員長小沢鋭仁氏を起用。平沼赳夫代表と松野頼久幹事長は続投する。

 このほか、幹事長代理に園田博之氏、政調会長代理に中田宏氏、総務会長代理に谷畑

孝氏、国対委員長代理に松浪健太氏が就いた。 

時事通信社
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-121225X919.html

 
 

太陽の党は「立ち上がれ日本」の5人の国会議員が核となっている。

この5人は、平沼赳夫(73、当選11回)、園田博之(70、当選9回)、以上衆議院議員

藤井孝男(69、当選5回)、中山恭子(70、当選9回)、片山虎之助(77、当選4回)、以

参議院議員で藤井、中山の両氏は来年改選となるが、藤井は今回参院より衆議院

鞍替えして当選している。


ちなみに日本維新の会には、この他には、御大の石原慎太郎(80、当選9回)、中田

宏(48、当選4回)、西村眞悟(64、当選6回)、東国原英夫(55、元宮崎県知事)、山田

宏(54、元杉並区長、当選2回)、中山斉彬(69、当選7回)、坂口直人(49、当選2回)、

松浪健太(41、当選4回)、今井雅人(50、当選2回)、小沢鋭仁(58、当選7回)、松野頼

久(52、当選5回)、石関貴史(40、当選3回)、谷畑孝(65、当選6回)の計16人(含む東

国原)だけが経験者であり、残りの38人が今回当選の真サラな新人である。と言うことは

7割の議員が新人である。だからせせら笑われるのも、ムベ無かるべしと言うことか。

http://senkyo.mainichi.jp/46shu/kaihyo_timeline.html?sid=139


そのため大阪維新系(新人)太陽系の議員(古参)の間では、それなりに亀裂があると

言う。これも波乱要因である。参院選まではもつと思うがそれ以降はどうなるかわからな

い。安倍晋三新総理も頭の痛いところだ。いくら石原慎太郎が自民よりだと言っても、これ

ら新人議員がまとまってへそを曲げると、二進(ニッチ)も三進(サッチ)もゆかなくなるの

で、肝心な憲法改正問題も先が見えなくなってしまう。


それにしても日本未来の党は、小沢の「国民の生活が第一」の党を嘉田由紀子日本

未来の党
が吸収して成立したものだが、もともと毛色の違う党を吸収したことは地雷を新

たに埋めたことにひとしく、いつかはその地雷を踏むのではないかと(小生は)確信してい

たのであるが、案の定年内には確実に分裂するようだ。もともと選挙の間だけ「小沢」が嘉

田由紀子のスカートの中に身を隠しただけと言われていたものである。


それに嫌気がさして亀井静香が離党してしまった(正確には離党を決意したと言うことか)。
 
 

亀井静香氏、未来離党へ 対立に嫌気 嘉田、小沢両氏に解党促す
2012年12月26日(水)11:37
Snk20121226521thumb (産経新聞) 

 日本未来の党亀井静香元金融相は26日、離党する意向を決め、嘉田由紀子代表

に電話で伝えた。嘉田氏と、国民の生活が第一に所属していた小沢一郎氏系が人事や党

運営をめぐり対立している状況に嫌気がさしたのを理由とし、事実上の解党も促したという。

 亀井氏はまた、都内で小沢氏とも会談した。関係者によると、亀井氏は小沢氏系議員ら

の行動を批判、「早く別れた方がよい」と促したが、小沢氏は明言を避けた。

http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/snk20121226521.html

 
 

亀井静香も「早く分かれたほうがよい」とけしかけたと言うから、よっぽど見苦しい喧嘩が行

われていたのであろう。まあどっち道消滅するのではないかと小生は感じていたのである

が、分かれるなら早いほうがよい。国民からは全く信頼されていないのだから。61あった

議席にまで減ってしまったのであるから、そのことを(信頼にたらないと言うこと)国民

もよくわかっていたのであろう。

(続く)