まあ公明党の母体となっている「創価学会」の池田大作は、中国とべったりだ(2007.9.6~
の同ブログ「創価学会と中国共産党」を参照のこと)。だから公明党や山口那津男が中国
におもねることになる。これでは困るのである。だから自民党は公明党何ぞとの連立は解
消するに超したことはないのだ。
【主張】尖閣と山口氏 棚上げ論は国益に反する
2013.1.23 03:13
22日訪中した公明党の山口那津男代表が、沖縄県・尖閣諸島について香港のテレビや
記者団の取材に対し、いわゆる「棚上げ論」に言及した。「容易に解決できないとすれば、
将来の知恵に任せることは一つの賢明な判断だ」との内容だ。
棚上げ論は、1978年に来日した当時の最高実力者、トウ小平氏が持ち出したもの
で、「次の世代が良い方法を見つけるだろう」と発言したことで知られる。だが、経済、軍事
両面で拡大を続ける中国は、14年後の1992年に、尖閣を自国領とする領海法を制定
し、一方的に領有権主張を強め始めた。
この時点で棚上げ論は、すでに破綻しており、日本側が持ち出すことは領有権を放棄
することにつながる。山口氏の発言は国益を損なう極めて不適切な発言であると指摘
せざるを得ない。
尖閣は歴史的にも国際法上も明らかに日本固有の領土である。当然ながら、中国との
間に領有権問題は存在しない。
北京への出発に先立ち、山口氏は「領土問題は存在しない。政府・与党の共通認識だ」
と語ったが氏の言動はすでに中国メディアによる宣伝戦に利用されている。
先に訪中した鳩山由紀夫元首相も、尖閣を日中間の「係争地」などと述べて、中国メデ
ィアに大きく取り上げられた。教訓として生かされなかったのは遺憾だ。
山口氏は今回、安倍晋三首相の親書を携えており、習近平・中国共産党総書記との会
談についても調整を進めている。
フィリピンが領有権を主張する南沙諸島のミスチーフ礁を、米軍のフィリピン撤退後に中
国が占領した経緯は、尖閣を守る日本には人ごとですまされない。中国が尖閣の領海・領
空侵犯を繰り返す状況下、日本側から棚上げ論を持ち出すことは中国の圧力に屈す
ることを意味する。
山口氏はまた、中国機の再三にわたる尖閣周辺の領空侵犯に対する航空自衛隊機の
緊急発進についても、「不測の事態を招きかねない」との強い懸念を表明した。
日本として今なすべきは、中国による国論分断をはね返して、結束して尖閣を守るこ
とである。
安倍首相は11日、「尖閣諸島、領土を守る姿勢に変わりはない」と述べたが、山口氏は
これを否定したとも受け止められる。国家主権をどう考えているのか。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130123/plc13012303120005-n1.htm
まあ安倍晋三も晋三だ。いくら中国から招待されたからと言って、何で山口なんぞを中国
に行かせたのだ。いくら連立を組んでいる友党の代表だと言っても、こんな事情は判ってい
る筈だ。まあ参院選を控えているから気持ちはわからないでもないのだが、それならそれ
でしっかりと山口には(中国に行く前に)「棚上げ論」を連想させるような発言はしないように
しっかりと口止めをして、尖閣諸島は日本固有の領土であると言わせるようにしておく必要
があった。棚上げ論を口にした以上山口ではなく、招待されたとしても代わりは自民党
内から出すべきであった。
そして中国は、どっちみち日本をじらすことになるだろうことくらいは、考えて行かせるべき
であった。これが中国のいつものやり方なのであるから。
習総書記、首脳会談前向き 成果焦った公明を翻弄
2013.1.26 08:29
中国共産党の習近平総書記が昨年11月の就任後、初めて会談する日本の政治家とし
て公明党の山口那津男代表を選んだのは、昭和47年の日中国交正常化以来の両党の
長い友好関係が背景にある。「訪中を首脳会談に結びつける」と意気込んでいた山口氏
の面目は辛うじて保たれたが、最終日にようやく会談が設定されるなど中国側に翻弄さ
れた。
山口氏が沖縄県・尖閣諸島を「日本固有の領土」と主張することはなく、歴史認識問題
でもくぎを刺された。会談実現を焦った山口氏の訪中が逆に安倍政権の対中外交の障害
となる可能性もある。
「池田大作先生から年賀状をいただいた。とても感謝している」
習氏は会談冒頭、テレビカメラの前で公明党支持母体の創価学会名誉会長の池田氏
の名前を持ちだした。山口氏は「くれぐれもよろしくお伝えください」との池田氏の伝言を述
べた。池田氏は歴代中国トップと会談するなど中国と深い結びつきがある。
池田氏が公明党創立者として、39年の結党に際し注文をつけたのが「中国との国交回
復の努力」だった。実際、公明党は田中角栄元首相による国交正常化に向け環境整備に
あたった。それ以降、公明党・学会は、「日中友好の橋渡し」を使命とし、中国共産党と
の関係を重視してきた。程永華駐日大使は創価大留学生で、昨年4月に大学から名誉博
士号を授与された。
習氏は23日には韓国の朴槿恵次期大統領の特使とも会談したが、山口氏同行筋は「特
使との会談は短時間で、1時間だった山口氏を厚遇した」と強調する。
もっとも、会談が正式に決まったのは開始1時間半前。山口氏が前日までの中国要人と
の会談で、尖閣問題でどう発言するかを見定められていたといえる。
会談で山口氏は「棚上げ論」に触れることはなかったが、尖閣については一歩も引かない
としている安倍晋三首相との間に溝がある印象を与えたのは間違いない。
25日夜に帰国した山口氏は記者団に「目的は達した」と胸を張った。だが、日本側の主
張を抑制することと引き換えで首脳会談が実現したとしても、そこに大きな意味はない。(北京 力武崇樹)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130126/chn13012608330004-n1.htm
まあ山口那津男は習近平と会う前には楊潔チ外相に会っている。その時楊潔チからは
「今の指導者が解決できないとすれば後々の世代に託すということもある」と「棚上げ論」
を提案されている。それに対して「(尖閣を国有化した)昨年来、いろいろな経過がある
が不測の事態は避けなければならない」と述べるにとどめたと言われているが、どんな
ものやら怪しいものだ。なぜ「尖閣諸島は日本固有の領土だ。お前さん達はチョッカイ
を出すな。」と言わなかったのか、那津男よ。
(続く)