世の中、何だこれ!(WBC敗退、47)

だからNPBは今一度「侍ジャパン」と「WBC」の関係を洗いなおして、どうあるべきかを検討す

る必要がある。その過程で、侍ジャパンの活動のあり方を検討すること。現状のままでは

侍ジャパンの活動の場はどこにもない。


だから今回の「侍ジャパン」もその首脳陣も、キリッとしなかったのではないか。

 

4強止まりの侍ジャパン 選手たちとの疎通を欠いた60代の首脳陣
2013年3月21日(木)18:06
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(夕刊フジ)

  【米カリフォルニア州サンフランシスコ=笹森倫】ワールド・ベースボール・クラシック

(WBC)3連覇を逃した日本代表は18日(日本時間19日)、当地のサンフランシスコ国際

空港から帰国の途についた。侍ジャパンの活動は今オフまで休止するが、今月いっぱいで

任期が切れる山本浩二監督(66)
に、日本野球機構(NPB)は2015年に新設される

際大会「プレミア12」
に向けて続投を要請することを検討している。しかし、次回WBCでの

王座奪回を望むなら即刻、世代交代が必要だ。


 敗退が決まる3日前、14日(同15日)夜。米大リーグ・ジャイアンツとの練習試合に快勝

した山本監督は、所用の梨田昌孝野手総合コーチ(59)を除くコーチ全員を伴い、アリゾナ

州フェニックス市内の日本料理店を訪れていた。

 気配りの利く指揮官は和食と日本の酒を楽しみつつ、62歳の東尾修投手総合コーチか

ら43歳の立浪和義打撃コーチまで分け隔てなく話の花を咲かせた。ワインが回って多弁に

なった東尾コーチとは違い、最後まで独演会を開くことはなかった。

 40代の若いコーチ陣は「浩二さんは僕らに任せてくれるのでありがたい」と感謝する。

彼らが選手と密に接しながら、チームの形をつくろうと動く実動部隊だった。


 だが山本監督を含む60代の首脳陣は、おしなべて選手たちとの意思の疎通を欠いた

投手のプライドを損なう泥縄的な継投策や、プエルトリコとの準決勝で8回に起きた不可解

な重盗失敗
もその一端だ。


 山本監督は「たまたまああいう結果になった。作戦的に投手のフォームから、100%の成

功を考えた。失敗したけど重盗に成功すれば、追いついて逆転するチャンスもあった」と正

当性を主張。だがあの場面で「チャンスがあれば走れ」とコーチや選手の判断にゆだねる

には、よほど気脈が通じた関係が必要だ。


 いざというときは人任せにせず、総大将が前に出てどう戦うかを明示する必要がある。

だが刻々と動く戦況に即応するには、山本監督は現場を長く離れすぎた。4強に進めた

のは、選手の創意工夫に救われた面も多分にある。


 山本監督から主将に指名された巨人・阿部慎之助捕手(33)もすべてを背負わされ、期

待された役割を十分に果たしたとは言い難い。「浩二さんを男にしたいです」と宣言してい

ながら、最後の公式会見には同席しなかった。代表から身を引く意向を表明しているが、

代表の顔として違和感のある振る舞いに首をひねる選手がいたことも事実だ。


 山本監督は敗北から一夜明け、サンフランシスコ市内の宿舎で「連覇がかかって重圧は

大変だった。でもめいっぱいやったから悔いはない」と吹っ切れたように話した。


 契約は今月いっぱいだが、NPBと12球団は、昨年、国際試合などによる収益確保のた

めに日本代表の常設化を決めており、現状では山本監督の続投も有力案の1つとなって

いる。


 加藤良三コミッショナー(71)は「常設日本代表の企画としてどういうゲームをやるか

最初。誰が監督になるかはどういう大会になるか、から。秋から考えないといけない」と監

督後任人事の先送りを示唆しているが、山本監督続投の可能性は排除していない。


 半月にわたる国際舞台で、山本ジャパンの限界は見えた。次世代のコーチ陣と悔しさを

味わった若い侍たちににチームづくりを託すべきだろう。失意に沈む日本の野球ファンに

今必要なのは、それでも先へ進みたいと思わせてくれる、未来への希望だ。

http://news.goo.ne.jp/article/fuji/sports/zak20130321015.html

 

 

山本監督はじめ古手の首脳陣は選手達との意思の疎通を欠いていた、と書かれている。

まあそのために、無茶苦茶な「行けたら行け」何ぞとダブルスチールの実行を選手達にぶ

ん投げたのだ。これでは監督(管理、マネジメント)ではない。監督でなければ負けて当た

り前だ。

少なくともNPBは、この敗戦から何かを学び取らなければならない。そしてそれを(4年後の)

WBCにフィードバックしなければならない義務がある。もちろん国際大会「プレミア12」にも

反映させる必要がある。


例えば調整期間、滑りやすいボールの問題など解決しなければならない項目が山積みし

ている。これをどうするか、今度はNPBの腕の見せ所である。だからNPBは、監督や首脳

陣をはじめ、スタッフ、選手達からいろいろな話を聞いて、つぶさに敗因を分析しなければ

ならないのだ。


例えば、調整期間がなかったと言うことは、今回は出るか出ないかでかなり揉めたので、止

むを得ない事情もあったかもしれないが、その件で揉めなくても監督選考でそれなりに揉め

たことであろう。


だから「WBCをどう位置づけるか」をはっきりさせておく必要がある。「侍ジャパン」をどう

活動させるかはもっと重要なことだが、出なくてもよいと言うことであれば、それなりの扱い

でよかろう。


しかしWBCは、IBAFInternational Baseball Federation 国際野球連盟)の公認行事

となってしまった以上日本(侍ジャパンはそのために作った!)も参加せざるを得ないであ

ろう。と言うことは、定期的に開催される野球のワールドカップ的な位置づけとなってしまっ

WBCには、参加せざるを得ないのだ。この件は2012.7.28の同ブログNO.31以降などを

参照願いたいが、そうであればNPBとしてその都度WBCの監督を決めるためにドタバタす

るのではなく、今の内に決め方を決めておくなどの工夫をしておく必要があるのではない

かと、思えるのであるが。


WBCに勝とうと思うのであれば、WBCの監督は現役監督から選ぶのがよろしい。

とすれば、自動的に「セ・パ両リーグのペナンとレースの優勝監督から選ぶ」などと、決めて

文書化しておけばよい。もちろんじゃんけんで決めるとか、くじ引きで決めるなどでもよい

が、もちろんファン投票をやってもよい。(当然NPBと12球団で)決め方は侃々諤々議論す

る必要があるので、大いにやればよい。

議論すればいろいろとアイディアは出てくるものだ、サッカーのように選任してもよいが、野

球にはそれほどのニーズはないであろう。

そのため「侍ジャパン」はWBC用のチームだと割り切ったほうがよい。どうせ現状では「侍

ジャパン」の活動の場は、それ以外には、見つけられるとも思われないし、NPBにもそれを

企画・開発して行く能力はないのではないかと思われるからである。それならそれでNPB

余分な難題を与えるよりも、「侍ジャパン」はWBC用のチームだと割り切らせるべきではな

いかと思うものである。

加藤コミッショナーは良かれと思っていっているのかもしれないが、あくまでもこいつらは素

人であろう。と思ってこれを書いていたのだが、最近になってこんな記事に出くわしたので、

挿入しよう。まあそんなことであろうと思っていたので、その通りになってしまったからと言っ

て別に驚くこともない。

(続く)