世の中、何だこれ!(WBC敗退、48)

侍ジャパン:11月の国際試合行わず 日本野球機構
毎日新聞 2013年04月08日 20時45分

 ◇日米大学野球でも「侍」ユニホーム着用

 日本野球機構(NPB)の理事会と12球団の実行委員会が8日、東京都内で開かれ、理

事会では11月の実施を検討していた日本代表「侍ジャパン10+件」の国際試合は行わな

ことを決めた。侍ジャパン10+件の事業展開や試合形態も固まっていないことから断念

した。

 また、日米大学野球などアマチュアの4大会で侍ジャパン10+件のユニホームを着用して

もらうことが承認された。NPBの下田邦夫事務局長は「侍ジャパンをアマを含めた各年代

に広げ、球界の発展につなげたい」と話した。

 実行委では、プロ経験者が学生野球資格を回復するための研修制度に加え、新たに指

導者育成制度を設けることを決めた。セ・リーグが提案した交流戦の日程短縮について

は、パ・リーグが現行通りを主張し、継続審議になった。【鈴木篤志】

http://mainichi.jp/sports/news/20130409k0000m050057000c.html?inb=ra

 

さて「調整期間」の問題の解決には、監督と同様出場選手も早く決めておけばよい。これ

WBCの開催時期と大いに関係が出てくる。現在のようにペナントレースなどが始まる直

前の3月に開催するとなると、それなりに問題も出てくるが、野球のW.CUPとするならいっ

そのこと世界に働きかけて、ワールドシリーズオールスターゲームの直後ぐらいに開催

するなどと議論を吹っかけてもよいのではないか。NPBも勉強となるからそんな提案をして

みたらどうかね。となれば監督はその時のトップチームの監督から選ぶことにすればよい。

当然その間はMLBの試合もペナントレースも休止せざるを得ない。


などと勝手なことを言っているがMLBのポケットマネー確保策から考え出されたWBCであ

る。そう簡単にはゆかないであろうが、このように考えて行けばいろいろと議論は尽きない

であろうし、議論の過程でいろいろと問題点が見つかってくるもので、その都度その問題を

潰す努力を重ねて行けばよい。もちろん問題は簡単には潰れないし、そのためには長期戦略

もなければならない。MLBが相手となるから、相当の努力とか頑張りが必要だ。だからマネ

ジメント
が必要になる。


まあIBAFプレミア12などとしゃれた名前の大会が4年に1度の開催となるから、日本もそれ

なりに対応して行く仕組み・制度が必要となろう。そうこうしている内にオリンピックの種目

になる日もこよう(なることはないか!)、気長にやって行くことだ。何はともあれWBC

は、MLBのポケットマネー集めから、世界の公式行事化してきているから、NPBも議論を

吹っかけてどんどん改善提案して行くべきだ。


だからと言って今回の2013WBCにいそいそと参加したことを、小生は良しとは考えてい

ない。


それから「滑りやすいボール」への対策は、日本もMLBのボールを公式球にして行けば

よい。それまでは大量に取り入れて、何はともあれ、選手達に使ってもらって慣れてもらうし

かない。それがいやなら日本の野球ボールを使うように提案したらどうかね。


本番前の「調整場所」などはその都度都合のよい場所を探して行けばよい。いずれにして

NPBのスタッフの腕の見せ所だろう。


と、こんな問題は一般的に言ってそれほど困難なものではなかろう。「金」にまつわる問題

の方はすこぶる解決困難な問題だ。


今回日本プロ野球選手会が主張したのは、分配金の問題ではなくて、CMなどのスポンサ

ー権
とグッズの製作権であるランセンシング権の帰属を、WBCIが一手にせしめていること

から、日本に返してくれ、と言うことだけだったのであった。


それが一応解決したようなので選手会も参加することにしたのであったが、結果は見てきた

ような結果であった。


しかし実際にはスポンサー権もランセンシング権も日本側には戻ってはいなかったのだ。単に

読売新聞社が、身銭を切って立て替えただけだったようだ。選手会NPBも、解決したよう

な振りをしてWBCには参加したのだが、選手会は妥協すべきではなかった、と小生は思っ

ている。まあ渡辺恒雄も悪賢いことをしてくれたものだ。きっとこいつは地獄へ落ちる運命を

持っているのであろう。


それにも増して、現状の「金」にまつわる仕組みを良しとしてはならないのだ。不参加も前提

において、どんどん文句を言うべきである。

 

 

日経ビジネスONLINE
プロ野球改造論 メジャーリーグに学ぶさ新産業再生の手法

侍ジャパン」の真価はWBC後に問われる
野球の国際化に向け、発言力の増大が必要
2013年3月15日(金)  並木 裕太

 第3回WBCワールド・ベースボール・クラシック)が開幕し、熱戦が繰り広げられていま

す。過去2大会を連覇した侍ジャパン国内組だけで挑む今大会は、日本プロ野球国際

的な実力
を測る意味でとても興味深い大会かもしれません。そんな小難しい理屈抜きに

して、真剣勝負のゲームがこの時期に見られるだけでも野球ファンとしては心が躍ります。


 ただ、純粋に野球を楽しむ視点とは別に、WBCの報じられ方にある種の違和感を抱くの

は私だけでしょうか。たとえば「野球世界一決定戦 WBC」という派手なキャッチコピー

がテレビを中心に見受けられます。視聴者の興味を高めるための宣伝文句だとは認識しつ

つも、どこか私はすっきりしません。「WBCは本当に世界一決定戦なのか?」という思いが

浮かんできてしまうのです。


 もちろん過去2大会の連覇の価値を否定するつもりはありませんし、今大会に挑む侍ジャ

パンに一野球ファンとして大きな期待を抱いています。そこは誤解しないでください。野球を

大切にするからこそ、日本プロ野球の発展を願うが故に、一方でWBCという大会をより冷

静に見る
必要があると私は考えるのです。


 前回も示したようにWBCサッカーワールドカップにおける国際サッカー連盟FIFA)、

オリンピックにおける国際オリンピック委員会IOC)といった国際統括組織がマネジメントす

るのではなく、MLBメジャーリーグベースボール)とMLB選手会がつくったWBC,Inc.が主

催する大会です。国際野球連盟IBAFが公認する国際大会であることは事実ですが、

特定の国の競技団体一方的に主導権を握る大会であり、公平な世界大会というには

いくつかの問題があります。

(続く)