尖閣諸島問題その3(36)

さてスタジオジブリの月間小冊子「熱風」の2013年7月号で「憲法改正」を特集していた。

若干気になるところがあったので、7/21(日)のブログでそれを紹介した。宮崎駿監督やスタ

ジオジブリの監督・スタッフ達の認識の甘さに、本当に吃驚した次第である。こういう人たち

がアニメなどの大量宣伝・広報手法で、日本人を間違った方向に導いてしまわないことを祈

りたいものだが、スタジオジブリ宮崎駿監督の認識は、中国共産党とその政権が仕掛け

ている罠にはまっている事に、彼ら自身が全く気がついていないことには驚愕する。


このテーマの最後で言及しておいた遅浩田の「米国打倒・日本殲滅演説と、それを紹介し

帝塚山大学名誉教授の井原吉之助氏の紹介文を、次に載せよう。


この帝塚山大学名誉教授の井原吉之助氏の紹介文は2009.5.1~2の当ブログ「尖閣諸島

問題(29~30)」に載せたものであり、それを次に示す。

なおこの「熱風」が沖縄タイムス社S25初版発行の「沖縄戦記・鉄の暴風」と同じ類のもの

にならないことを祈る。この「鉄の暴風」は、後に大江健三郎の虚構の「沖縄ノート」の元に

なったものである。この「沖縄ノート」は、「渡嘉敷島」での島民の集団自決は軍からの命令

で行われたとの間違った内容を流布させたものであり、その誤りを「曽根綾子氏」が『沖縄戦

渡嘉敷島 集団自決の真実 日本軍の住民自決命令はなかった!
』で、詳しく論破し明

快に正したのである。この件の詳細は、小生のブログ'08.3.31~4.17の「沖縄戦・教科書検

定問題」を参照願う(集団自決の真実は主に後半部分、'08.4.7~を参照のこと)。

 

 

中国は将に自国のことしか考えていないのである。近隣や世界の平和なんぞは、全くの

無視である。自国さえ良ければ、それが中国の言う平和なのである。将に世界は無政府状態

なのである。こんな世界に日本は生きている。「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間

相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公

正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した
」なんぞは、まったく

の虚構
である。こんな事を信じていたら、日本は滅んでしまう。史上最悪の法律日本国

憲法
自分の国は、自分で守らなければならない。
090501(29)

この記事は、是非熟読願う。

 

45、正論】帝塚山大学名誉教授・伊原吉之助日本生存のための自助努力200903050248

 ≪伊藤正記者の警告記事≫

 昨年12月27日付本紙の「緯度経度」で、「発展には軍事力が必要」と題して、中国総局

の伊藤正記者が中共軍長老、遅浩田の「戦争が正にわれわれに向かってやってくる」とい

う講演の論旨を紹介した。その後、ネットで遅浩田講演の邦訳が2種類流れた。私は北京

語の原文を参照して邦訳に手を加え、「21世紀日亜協会」のホームページ「コラム」にある

私の「読書室」に掲載した。


(筆者注)21世紀日本アジア(日亜)協会のホームページは下記参照。

http://jas21.com/  コラムのURLは下記を参照のこと。
http://jas21.com/athenaeum/athenaeum98.htm


 伊藤記者が書いているように、2005年4月中共中央軍事委員会拡大会議で行われ

た遅浩田講演は、その後日本にも伝わったが、荒唐無稽(むけい)と無視されて現在に至っ

ている。それが昨年12月3日、『解放軍報』が遅浩田の回想記を掲載した後、シナ(中国)

のネットにこの旧講演が流れ、削除されぬままなっているので、さては「公認」の論かと注目

された。

 その過激論とは-。

 シナはアヘン戦争以来、過去160年間、発展を列強から抑えられてきた。発展は反撃力

なしにはあり得ない。だから毛沢東以来、われわれは営々と軍備を築いてきた。今やわが

国は、台湾・南沙諸島尖閣諸島の「3島」を奪取する道理も力も備えた。これを妨害する者

(米国、日本)には反撃する。戦争は、われわれが欲せずとも向こうからやってくる。われ

われは日本を殲滅(せんめつ)し
、米国の背骨をへし折らぬと発展できない。

 過去20年の平和発展は例外的時期である。シナ脅威論が高まってきた現在、平和発展

の時代は終わった
。米日は今後、本気で中国の発展を抑えにかかるはずだから、中国は

戦争に備えよ-。

 共産主義は、19世紀のロシアのニヒリズムテロリズム系譜に連なり、必要に応じてあ

らゆる縛りを無視して自分らの構想を実現しようとする。

 人民は搾取の対象でしかないシナの伝統的人民観も受け継いでいる。かつてレーニン

は「資本家は甘い。資本家をつるす縄でも喜んで売る」とあざ笑ったものだ。

 ≪民主国をなめる中共軍≫

 後の国防部長、彭徳懐も手の内を見せた。第二次大戦後、内戦が始まる前の上海で、苗

剣秋(張学良の参謀・西安事変を演出)にこう語った。

 「例えば、このコップだが、君ら非共産人士は割らずに手に入れようとする。われわれ共

産人士は、相手に渡るようなら、たたき割る覚悟で奪い合う。結局、コップは無傷でわれわ

れの手に入る。少なくとも、君らの手には絶対に入らない」

 聞くところによると、中共の軍人は接触する米国軍人に始終、「核戦争するか」と脅すら

しい。自由民主国は核の恫喝(どうかつ)に弱いとなめているのである。

 この種の話は前からあった。1995年10月、熊光楷副総参謀長が、訪中したチャス・フリ

ーマン前国防次官補にいわく、

 「米国は台北よりロサンゼルスを心配しなさい」

 2005年7月14日に国防大学高級幹部、朱成虎少将が香港の外国人記者団にいわく、

 「われわれは西安以東の全都市の破壊を覚悟しているが、米国も当然、西海岸の都市

100か200かそれ以上を破壊される覚悟が要りますな」

 米国が中共軍人から核威嚇で脅されているのなら、核を持たぬ日本はもっと脅されてい

るはずなのに、その緊張感すらも伝わってこないのは、日本は一人前と認められていない

からか。

 ≪無防備では国が亡ぶ≫

 シナを「普通の国」と信ずる人が多いわが国では、中共政権が日本人皆殺しを本気で考

えている
と思う人が少ないが、いまのように無防備のままでいいのか。

 退役ながら軍部の指導的人物が「日本殲滅」を公言する国の隣国として、日本はどう対

応すべきか。日本の周囲は核武装国ばかりである。米国、ロシア、シナに、北朝鮮もそうだ。

 米国がシナ軍人から核威嚇を受けているのなら、
日本は米国を説得して核武装に踏み

切るほかない
核抑止力は核保有あるのみだからだ。まず、米国から核を持ち込み、英

国式に核発射ボタンを米国と共有する。そして自前の核を急開発する。
核シェルターも各

都市に造る。断乎日本を守るという意思表明が要るのだ。

 もう一つは、シナの周辺国と友好を深めること。日米同盟を軸として、海洋アジア・内陸ア

ジア・イスラム文化圏など。慈悲と美の文明を擁しつつ、それを侵す力を排除できる実力を

備えることだ。自分で自分を守らぬ限り、亡(ほろ)ぶほかないのである。

 古人いわく、「天ハ自ラ助クル者ヲ助ク」。日本政府は日本国の生存をどう考え、どんな対

策を打ち出しているのか。マスメディアは、国民を代表してそれを国会議員と政府に問い

質(ただ)して頂きたい。(いはら きちのすけ)

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090305/plc0903050249000-n1.htm
(続く)