尖閣諸島問題その3(61)

そして中国海警局は海警局で、公船「海警」4隻を動員して尖閣諸島の日本領海を侵犯し

てみせた。

いよいよ中国と中国軍の兆発が本格的に活発になってきた。

 

 

尖閣周辺の領海 中国船侵入、最長の28時間超える
2013.8.9 00:02
17z20130808gz0jpg0003190010


 尖閣諸島沖縄県石垣市)周辺の日本の領海内に(2013.8.)7日侵入し、航行を続けていた

中国海警局所属の船「海警」計4隻が、8日正午前後に領海から退去した。今回の領海侵入

は丸1日を超え、約28時間15分となった。昨年9月の尖閣国有化以降で最長だった2月

4日の約14時間15分
を大幅に上回った。

 関係者によると、尖閣周辺海域では、愛媛県や地元の石垣市らを乗せた漁船

察を実施
。海警はこの漁船の動向を監視するなどしていたとみられ、漁船が尖閣を離れた

のに合わせ領海から退去した。

 中国公船の領海侵入は3日以来で、尖閣国有化後は56回目。外務省の伊原純一アジア

大洋州局長は8日午前、中国の韓志強駐日臨時代理大使(駐日公使)に厳重抗議した。

 菅義偉官房長官は記者会見で「尖閣保有後、最長となっており極めて遺憾だ。全く受け

入れられない」と非難した。岸田文雄外相も「力を背景とした現状変更の試みは今日の国

際社会で許されるものではない」と強く批判した。

 第11管区海上保安本部(那覇)によると、海警4隻は7日午前7時25分ごろから相次い

で領海内に侵入した。同日夜に1隻が交代する形をとったが、4隻態勢を維持。一時漂泊す

るなどし、丸1日が経過しても領海から出なかった。

 海保巡視船が進路をふさいだり、領海内から退去するように無線などを通じて再三警告

した。これに対し海警は8日、領海内で「釣魚島および付属の島々は古来より中国固有の領

土だ」などと中国語や日本語で応答してきたという。

 4隻は同日午前11時40分ごろから正午過ぎまでに順次領海内から退去した。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130809/crm13080900030000-n1.htm

 

 

この小生の拙いブログで見てきたように、尖閣諸島は「古来より日本固有の領土」であるこ

とは、明らかである。「古来より中国固有の領土だ」などと言うことは、全くありえない。中国

得意の偽善、虚偽、騙し、策略以外の何ものでもない。もともと中国は馬賊・匪賊の国柄

ある。いよいよ海賊業にも精を出してきたのだ。何はともあれ、日本もウカウカとはしてはお

れないのだ。中国は尖閣諸島だけにとどまらず、
南西諸島全体も自分のものにするつもり

のようだ
。「そんな馬鹿な」とアホな日本人は笑い飛ばすかもしれないが、しかし中国はこ

れが本気
なのだ。だから安倍晋三首相は、憲法を改正して、国防軍を創設して、日本国と

日本国民を守らないといけないのだといっているのだ。これは日本が独立国になるための

最低条件なのだ。日本は、現在はアメリカの属国の位置にある。なんと言っても、日本は、

自分の国も自分で守れないような仕組みの中に、押し込められているのだ。これこそが属

国の証しなのだ。昔の言葉で言えば、日本は、アメリカの植民地なのである。だから、日本

は美しくない
のだ。美しいと煽てられているだけだ。けっして日本は美しい国ではない。

真の独立を果たさなければならないのだ。そしてますます高くなる波を鎮めなければならな

いのだ。Newsweekは、この波は益々高くなる、と警鐘を鳴らしている。

 

 

領土問題 Newsweek
中国「海警局」の発足で尖閣周辺は波高し
No, China’s Coast Guard Won’t Reduce Tensions

海洋監視部隊の指揮系統が一元化されれば「領土」防衛の活動は一段と活発化する

2013年8月22日(木)17時53分  ジェームズ・ホームズ(米海軍大学教授)

Magworld130822a040813
尖閣諸島周辺に出没する中国の監視船は増える一方? Reuters

[2013年8月20日号掲載]

 沿岸警備隊の中国版「中国海警局」が7月22日に正式発足し、大歓声に送られて意気揚

々と海上警備の任務に就いた。


海警局 http://www.newsweekjapan.jp/search.html?q=%E6%B5%B7%E8%AD%A6&r=reflink

 この時期に合わせて北京で開かれた海洋安全に関する国際会議で、元米国務省高官

スーザン・シャークは今まで4つに分かれていた海上警備組織の統合を「前向きな展開」と

評価し、「近隣諸国にもアメリカにも好ましい」と述べた。なぜなら今後は「責任の在りかが

分かり、責任を問うべき相手も分かる」からだという。

 シャークはまた、新組織がアメリカの沿岸警備隊や日本の海上保安庁と同様に「国際法

を尊重するプロ精神を育て」、さらに「偶発的な事故のリスクを減らす」だろうとも指摘した。

 本当にそうだろうか。

 南シナ海スカボロー礁東シナ海尖閣諸島周辺における中国艦艇による問題行動

は、船長が熱血漢過ぎたり、指揮系統に混乱があったり、あるいは想定外の状況に遭遇し

たりといった場合に起きる──欧米には今もそんな見方がある。

 中国では従来、国家海洋局海監総隊(CMS)や農業部漁業局傘下の「漁政」などが別々

に海上警備に当たっていたが、これからは海警局に一元化される。職務の遂行には統一

性が保たれ、国内法を遵守し、政治指導部からの指示に従うものとされる。そうしたルール

から逸脱した場合も、責任の所在は明確になるわけだ。

 ややこしい配線図のような官僚機構の合理化を図ることには、もちろん有意義な面もある

だろう。深刻な事態に発展しかねない偶発事件を減らせるのも悪くはない。だが、ここで

意すべき点が2つ
ある。


組織再編は長期戦の布石


 まず、東・南シナ海におけるトラブルは船員の過誤が引き起こしたものだという見解を認

めると、中国政府は故意にその「過誤」を倍増させるだろう。尖閣諸島では日本が度重なる

海域侵入
に悩まされている。まさにシャークが明るい展望を語っていた頃にも、海警局所

属の艦艇4隻が侵入していた。こうしたことが常態化するのは、そこに中国政府の強い

治的
な意志
があると見るべきだ。

 第2に、国内法の遵守にはあまり期待しないほうがいい。海警局が遵守するのは、問題

の島々に関する領有権の主張を盛り込んだ92年領海および接続水域法だ。しかも中国

側は、国連海洋法条約などの国際協定に先行して同国が南シナ海の地図上に引いた

海線「九段線」
などの優越を主張している。

 中国の軍事研究家、チャン・チュンショーは軍機関紙「解放軍報」で、新設局の目的は「こ

の海域の争う余地なき管轄権が中国にあることを国際社会に示す」ことにあると述べて

いる。要するに、これら海域について中国は「不可侵の主権」を有するという理屈だ。そして

主権とは、言うまでもなく軍事的影響力の独占を意味し、それを行使するのが海警局という

わけだ。

 海警局の発足は、近隣諸国にとって好ましいことではない。台湾国立政治大学のティン・

シューファンも、中国が海上での監視・警備活動を強化するとみる。しかも今までの混成部

隊よりもずっと効果的・効率的に動くだろうから、摩擦はますます増えるだろう。

 そこで思い出されるのは米SF作家ロバート・A・ハインラインの人生訓だ。「愚かしさで説

明できるものを悪意のせいにするな。ただし悪意の可能性を排除してはならない」

 海警局の発足で責任の所在は明らかになるのだから、もちろん船長の愚かしさなどという

説明は排除される。そうすると、後に残る説明は......。

From the-diplomat.com
    (http://thediplomat.com/
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2013/08/post-3021.php
(続く)