まあ量を稼ぐためにはFCV搭載車を増やす事も必要なのであろうと思われるが、FCVの普及に対してもそれは当然のことであろう。
・・・と言う事はさておいて、いわゆる21世紀のエコカーと言うものは、CO2の排出はゼロでなくてはならない。しかもゼロであればよい、と言うものでもない。車としての機能も兼ね備えていなければならないのだ。トヨタとしてはこのミライに、走る楽しさも持たせていると言う。それでこそ燃料電池車ミライなのである。
だからダブルゼロカー(ラリーコースの安全確認車)としても、トヨタミライは走れるのである、しかも豊田社長が自ら運転して。
【新城ラリー2014】豊田章男社長の運転で燃料電池車「トヨタ FCV」がスペシャルステージを走った!!
コース確認を行う「ゼロゼロカー」として次世代環境車が11月2日もラリー走行
(2014/11/2 06:55)
- 2014年11月1日~2日開催
トヨタFCVのラリー仕様車
11日1日~2日に愛知県新城市で開催されている全日本ラリー第7戦「新城ラリー2014」。その初日となる1日に、市販車としての発売が発表されているトヨタ自動車の燃料電池車「トヨタ FCV」が、コースの安全確認を行う「ゼロゼロカー(00カー)」としてすべてのスペシャルステージを走行した。
初日の運転はモリゾー選手(トヨタ自動車代表取締役社長 豊田章男氏)が担当した。また、スペシャルステージが終わったFCVはメイン会場の県営新城総合公園に用意されたラリースタジアムにてデモンストレーションランを実施。こちらはレーシングドライバーの影山正彦が担当した。
FCVはロールゲージ、専用チューニングサスペンション、アンダーガード、マッドガード、専用シートなどラリー走行に必要な最低限の装備で00カーの仕事をこなした。県営新城総合公園に設定されたステージを走行するFCV
(略)
なお、トヨタFCVのラリー仕様車は、11月2日も00カーとしての走行が予定されている。
このようにトヨタミライはそんじょそこらの単なるエコカーではないのであるが、水素を使う以上水素を作る過程で大量のCO2を排出するようでは、エコカーの名が廃(すた)る、と言うものである。実際LCA(Life Cycle Assessment)的に見て燃料電池車はどの程度エコなのであろうか。
この件は、2014.12.16のNO.16で少し触れたが、その論考の詳細を紹介しよう。これは2013年の資料なので、今となっては2年前、正確には16ヶ月前のものであるので少し古いかもしれないが、それなりに興味を引くものである。かなりの長文であるが、ご容赦を願う。
これはあくまでも石油を改質して水素を作り出す過程でのCO2の排出量である。再生可能エネルギーによる水素の製造(水の電気分解や光触媒法など)ではCO2の排出はない。当然これを目指さなければならないが、取り合えずWeLL to Wheelでの分析を参考に供しよう。
(続く)