次世代エコカー・本命は?(76)

アウディの本気EVスポーツカー「R8 E-tron 2.0」登場

2015.03.06 12:30

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アウディ渾身の電気自動車    

ガソリンからの脱却は自動車メーカーにとっては最大の課題。これを乗り越えなければ確実にメーカーとしての未来はありません。ゆえに、各社が電気や水素などさまざまな動力による車を開発しています。既存車をベースにして開発される車も多いですが、アウディの新型電気自動車とんでもない二代目なんです。

今回発表されたR8 e-tron 2.0は、同時発表された新型のハイパフォーマンススポーツモデルR8」をベースにした電気自動車です。R82代目ですが、このe-tronも実は2代目。蓄電容量が初代の49kWhから92kWhと大容量化し、走行可能距離450km2倍以上に伸びています。動力性能はさすがスポーツカーといったところで、最大出力462ps、最大トルク93.8kg-m0-100km/hの加速が3.9秒、最高速度はリミッターがかかった状態で250km/hです。

初代の「R8 E-tron」は2009に発表されたのですが、走行可能距離が210km程度と少なかったことから不評で、人知れず市販化を断念していました。とはいえ、車のサイズが違うので単純に比較は出来ませんが、現行の日産「リーフ」でも公称228kmですけどね...。市販化を一度は諦めたもののアウディは開発を続け、再びEV業界に参戦してきたわけです。

比較対象として真っ先にあげられるのはテスラの最高モデル「モデルS 85kWhパフォーマンス」でしょう。こちらは走行可能距離480km0-100km/hの加速が3.4秒、最高速度は250km/hです。後輪だけで最大出力が475psというモンスター。それでもって1,300万円という常識的?な価格だからすごい。

R8は通常のガソリン車で約2,200万円からですからね。数字だけ比較するとアウディの方が不利な印象をうけます。ただ、ご存知のとおりアウディは多くの既存顧客やファンを持ち、卓越したデザイン力VWグループという大きなバックボーンをもつ安心感を加味すると、なかなかいい勝負になるようにも思えます。

それに、この価格の車は値札を見ないで買い物をする人向けの商品ですから。細かいことはいいんです。欲しいと思わせる力があるか、問題はそこだけでしょうね。


source: autoblog
http://www.autoblog.com/2015/03/04/2016-audi-r8-e-tron-geneva-2015/Audihttp://www.audi.com/index.html

(小山和之)

http://www.gizmodo.jp/2015/03/_r8_e-tron.html


 

このほか、フランスでもイタリアでも電気自動車が走っている。カリフォルニア州2018年規制に間に合わせるために、各車屋は電気自動車を開発しているが、それはカリフォルニアで売るためだけが目的ではない、地球環境にやさしい車として、EVを真剣に開発している筈だ。如何にしてGreenhouse Gas温室効果ガス)を出さない車を作るのか、日夜悪戦苦闘している。

 

世界にはこんなに沢山のEVがある、と言う記事がある。

 

こんなにあった!知られざる世界のEV大図鑑

@DIME2014629日(日)06:00

こんなにあった!知られざる世界のEV大図鑑
(@DIME) EV
リーフs-2146143_ddddddd H s5nk

日産のEVリーフ』のグローバル累計販売台数が10万台を超え、メーカー各社の開発も進んでいる。一見、選択肢が少ないように思えるEVだが、国内外で発売されているクルマがたくさんあるのをご存じだろうか? コンセプトモデルと一緒にチェックしてみよう。

《今さら聞けない》EVきほんのき

Q EVPHVの違いは?

EVはガソリンを一切使わず、完全な電力のみで走行するクルマ。鉛電池、ニッケル水素電池リチウムイオン電池などのバッテリーが使われ、自宅やガソリンスタンドなどで充電できる。PHVプラグインハイブリッド)はコンセントから自充電できるハイブリッドカーのことを指す。後者は電池残量がある間はEVとして走行し電力とガソリンを効率よく使用できるのが特徴。

Q EVのメリットとデメリットは?

主なメリットは、何といっても走行音が静かで、加速性能も高く、運転がしやすいこと。そして、排ガスを一切出さないため、環境にやさしく、維持コストが抑えられること。デメリットは、車両価格が高いこと。また航続距離に限りがあるのと給電設備が少ないため、遠出すると電欠が心配になる。特に冬季に暖房をかけると走行可能距離が激減するので要注意。

Q 給電設備の状況は?

設備は普通充電設備急速充電設備2つに分けられる。普通充電設備は100Vコンセント、200Vコンセント、ポール型普通充電器(200V)に大別できる。急速充電は出力50kWの充電器が一般的で、5分間でおよそ4km程度の走行が可能になる。現在、急速充電器は約1700基、普通充電器は3000基ほど。政府やメーカーは今年10月までにこれを3倍以上に増設する計画だ。

【国内発売モデル】

日産
リーフ

世界35か国で販売されシェア45%を誇る世界で一番売れているEV。写真は特別仕様車『リーフ・エアロスタイル』。

三菱
i-MiEV

エコカー減税と今年度のクリーンエネルギー自動車等導入対策費補助金を適用すれば、約172万円から購入できる。

メルセデス・ベンツ
Smart fortwo EV

フル充電で181km走行できるEV。写真はブラバス社が専用チューニングと内外装に特別装備を施した限定車。

ホンダ
Fit EV

国内で2012年に自治体や企業向けに200台限定でリース販売されたEV1充電走行距離は225km。米国でも販売。

テスラ
ロードスター

日本では2010年に発売された2シーターオープンカー。シャーシはロータスエリーゼ』をベースに開発された。

テスラ
モデルS

ロードスター』に続く同社2代目EV4ドアセダン。4.4秒で100km/hまで加速。最大航続距離は約500kmを誇る。

テスラ
『モデルX

7人乗りのクロスオーバーSUVガルウイングタイプのドアが特徴。日本では2014年から納車開始予定。


(続く)