続・戦後70年談話はヒストリーで!(20)

ベアテ・シロタ・ゴードンは、ウクライナキエフ出身のロシア系ユダヤ人両親のもとでウィーンに生まれ、父は著名なピアニストで山田耕作に請われて東京音楽学校のピアノ科教師として日本にやってきたオーストリア国籍のユダヤ人であると、Wikipediaには記されている。日本での10年弱の生活で、ベアテは露、独、仏、英、ラテン語、そして日本語を習得する。193915才で米国に留学し加州の女子大学ミルズ・カレッジで、日本に住む両親とは離れて生活することになる。この間大東亜戦争となりベアテは米国加州で翻訳のアルバイトをしながら大学を卒業する。その後スペイン語を含む6言語を話せることを買われて、GHQに採用されて日本に赴任し民生局に勤務し、憲法草案に携わることになる。

 

少女時代は日本で育ったために日本語を駆使出来たので重宝がられて、22才で連合国軍最高司令官総司令部GHQ)民生局に所属し、GHQ憲法草案制定会議のメンバーとして、日本国憲法の起草で人権条項作成に関与した、とWikipediaには記載されている。彼女が起草したというものには、憲法14条一項と24条などがある。

 

しかしながらこのベアテは日本から受けた大恩を仇で返して、日本の生活文化を破壊して浅はかにも置き換えた事を、死ぬまで自慢していた。そしてベアテは占領軍に媚びて、日本の女性が男性から虐待されていると、偽った(「英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄」祥伝社新書・P239)と、WiLLには書かれている。


 

憲法 24条 [家族生活における個人の尊厳と両性の平等]

 

婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。

 

配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。

 

憲法 第14条 [法の下の平等、貴族制度の否認、栄典の限界]

 

すべての国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。

 


 

確かにこの憲法 24条を読むと、家族の概念が欠けている。夫婦だけのことにしか言及されていないが、夫婦がいれば子供たちが存在し、更にはその両親(爺婆)や兄弟も存在している。これが家庭である。それを無視して夫婦だけに言及していることには、いささか違和感を感ずる次第である。

 

なおこの両性の本質的平等なる規定は、アメリカ合衆国憲法にも今でも存在していないものとも、Wikipediaには記載されている。まあある意味、ベアテの個人的な趣味に則った思想による起草文でもあったのであろう。それだけ日本の現状からは、相当乖離したものでもあった。

 

だから日本国は、早急に改憲、と言うよりも現憲法を廃棄して新憲法の制定が必要なのである。お馬鹿なキャロライン・ケネディ」のお陰で、現日本国憲法の裏側が幾ばくかでも明らかとなり、更なる新憲法制定の機運が嵩じたものと思う。


 

戦略問題研究所(CSIS)パシフィック・フォーラム事務局長の「トロクサイマン」ことブラッド・グロサーマンが、次のように述べていることは先にも紹介した。今一度それを掲げるので、熟読願う。

 

日本は1945年以前に起こったことについて、どんな些細なことでも言わずに、着実、かつ論理的な方法で日本の安全保障政策を前進させることだ。それは、日本にとって完全に実現可能だ。事実、日本は歴史に関して、いかなる種類の議論をしなくとも集団的自衛権の行使や東アジアでの貢献、使命など、日本の安全保障上の役割拡大を容易に進めることができる。戦前の合法性についての議論を持ち出すと、日本国内でのコンセンサスを得るのがますます難しくなる。そういう議論は日本の役割を広げるためになると言う人がいるかもしれない。しかし、安倍首相の頭に描かれた文脈は必ずしもそうではない。

 

これは、日本には尊厳Dignityなんぞはないのだぞ、(たとえやらなかったとしても)南京大虐殺はお前さんがやったことにしておけ、(たとえ日本軍がやらなかったにしても)慰安婦の強制連行はあったことにしておけ、と言っていることを意味している。これが東京裁判史観なのだ。

 

日本としては、こんなことが許される筈が無い。


オーストラリア国立大学太平洋アジア研究学院歴史学名誉教授のガバン・マコーマックも、「日本は中韓の言うことを聞くべきだ。」と、オバマは安倍首相にきつく言っていると述べている。しかも何を血迷ったのか、それが米国の国益に適う、とまで言い放ったと言うではないか。

 

こんなことが日本として、許される筈が無い。その部分を次の掲げる。


 

 日本メディアはこの発言部分をあまり報道しなかったようですが、私にはオバマ大統領が安倍首相に「とにかく座ってきちんと中国と交渉をしろ」と命令しているように聞こえました。会見全体もオバマ大統領の安倍首相への不満によるものなのか、何かぎくしゃくするものを感じさせました。米国にすれば、中国との不必要な対立は米国の国益を損なうことにつながるとの危機感もあるのでしょう。


 その後の韓国訪問においてもオバマ大統領は従軍慰安婦について「この問題は解決されていない。あらためて取り組む必要がある」という趣旨の発言をしましたが、あれもまさに安倍政権に向けて「きちんと座って韓国とも交渉せよ」という発言でした。米国としては、歴史修正的な見解は認めないという強いメッセージでしょう。


 

だからこそ日本は、深く静かに間違った歴史を、真実の歴史に変えてゆかなければならないのである。日本は歴史の真実、事実を早急に明らかにして、間違った歴史を正しい真実の歴史に修正してゆかなければならないのである。これはバイデンやオバマが言う歴史修正主義とは、全く異なる概念である。

 

アメリカは日本の尊厳なんぞはどうでも良いのである。だから、中韓の捏造した歴史に対して、日本はそれを認めて仲良くしなさい、と言っているのである。アメリカにとっては、そのほうが東アジアは安定するので、米国の国益に適うと思っているのである。これこそが、コミンテルンの思う壺なのである。

 

まだまだホワイトハウス内には、コミンテルンの手先が沢山巣食っている様だ。だからお馬鹿なキャロライン・ケネディ」は、中国のコミンテルンの手先を自身の公邸に招き入れているのである。

 

米国が日本の尊厳なんぞを認めていなかった例を次に紹介して、このブログを閉じよう。

それはこのブログの冒頭でも紹介した米兵による「日本婦女子陵辱事件」である。


 

アメリカ進駐軍が日本に来て何をやったか。それを示す資料を次に示します

これは2007.4.11SAPIO小学館)に掲載された「水間政憲」の論考「封印されていた占領下の米兵「日本婦女子陵辱事件」ファイル」ですが、スキャン資料は冒頭に示したが、読みやすいように文字化したものである。

 

次に小生のブログ、「橋下市長、頑張れ!(5,6)、2013.5.22~23」で引用した「米兵の日本人婦女子陵辱事件」(2007.5.15~5.17を次に載せる([ ]内)。

(続く)