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続・次世代エコカー・本命は?(52)

供給関係が入れ替わったトヨタマツダの関係

スクープ班は、両社のプラットフォーム統合もありえるのでは? と予想する。すなわち、TNGAトヨタ・ニューグローバル・アーキテクチャー)とスカイアクティブボディの合体だ。TNGAに関しては201584日の記事でお伝えしたとおり、構造的には真新しいものはなく、電子プラットフォームの刷新に重きが置かれている。

一方のマツダは、すでに現行スカイアクティブボディの限界を見切っている。2017年度から始まる新しい中期経営計画「構造改革ステージ2」を受けて登場する第7世代商品郡「SKYACTIV GEN2スカイアクティブ2世代)」では、プラットフォームの見直しが必須だという。引き続き、開発・生産・調達が一体となった総括企画で環境&安全対応に重点を置いた、コモンアーキテクチャーの実現を進めていく計画だ。

スクープ班の予想では、おそらくここにトヨタが合流し、ボディ設計と生産設備のあり方で、共同研究が行われるのではないだろうか。

▲TNGAの構造に革新的な部分は見当たらない。むしろ電子プラットフォームの刷新と軽量化、コスト削減に重点が置かれて開発されている。次期プリウスから採用されるTNGAの構造に革新的な部分は見当たらない。むしろ電子プラットフォームの刷新と軽量化、コスト削減に重点が置かれて開発されている。次期プリウスから採用される
トヨタマツダscoop810

トヨタ最新ディーゼルは、マツダと同じ技術を採用

情況証拠とも言えそうな密接な関係はすでに築かれつつある。トヨタ20156ランドクルーザープラドに搭載した新しい1GDディーゼルエンジンは、マツダスカイアクティブ-Dで採用したPCI燃焼を使っている。これは、燃料と空気をあらかじめ混合した状態を作り出してから着火させる技術で、異常燃焼が起きやすいディーゼルエンジンにおいてNOxPM粒子状物質)の生成を抑えることができる。

余談ながら、マツダPCI燃焼を含むスカイアクティブディーゼルが評価され、2012に日本燃焼学会から、技術賞を受賞している。

▲海外に続いて国内にも導入された、トヨタの新世代ディーゼルエンジンはまずランドクルーザー プラドに採用。マツダのスカイアクティブディーゼル同様、NOxとPMの発生を抑えるPCI燃焼が取り入れられる
海外に続いて国内にも導入された、トヨタの新世代ディーゼルエンジンはまずランドクルーザー プラドに採用。マツダスカイアクティブディーゼル同様、NOxPMの発生を抑えるPCI燃焼が取り入れられる トヨタマツダscoop827

2.5L以上の大排気量ディーゼルを持っていないマツダは、今後トヨタ製ユニットを用いるかもしれない。このようにジワジワと強まっているトヨタマツダの結束は今後も進展し、いずれプラットフォームの共通化へと発展する可能性もある。

※2015
916日現在における発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

text/マガジンX編集部 photo/マガジンX編集部、トヨタ

 

http://www.carsensor.net/contents/editor/category_849/_31488.html

 

 

PCI燃焼とは、Premixed Compression Ignition combustion の略である。予混合圧縮着火と言う意味か。

 

従来の単なる燃料噴射による混合圧縮自着火(ディーゼル燃焼)では、燃料と空気の混ざり具合が不均質であるため(厳密にいうと、空気のみの領域から、各種の混合気状態、そして燃料のみの領域が存在している。)燃焼の温度や時間などに差が生じて、そのためにNOxPM(すす)などの発生しやすい燃焼状態がエンジン気筒内の燃焼室に存在することになる。

 

このため混合気をより均一にしてしかも温度を低くして燃焼させることにより、NOxPMの低減を図ることが追求された。更に高回転化のためピストンが上死点に達する前に燃料を噴射させ混合気化させて燃焼させることになった。まあ我流の解釈なので正しくないかもしれないが、これがPCI燃焼と言うものらしい。

詳しくは、https://www.jsae.or.jp/~dat1/mr/motor21/mr20052107.pdf などを参照されるとよい。

 

 

このようにジワジワと強まっているトヨタマツダの結束は今後も進展し、いずれプラットフォームの共通化へと発展する可能性もある。」と、この論表では結んでいるが、意外とそんな感じの動きにもなるような感じがしないでもない。

 

しかしマツダはスズキから多くの軽自動車のOEM供給を受けている。次にそれらを羅列しておこう。

 

  マツダの車種 ← スズキの該当車

1.  キャロル         コルト

2.  フレア(トールワゴン)    ワゴンR

3.  フレアワゴン        スペーシア

4.  フレアクロスオーバー  ハスラー

5.  スクラム(ワゴン・バン)   エブリー

6.  スクラムトラック      キャリー

 

 

その他のマツダの車種としては、トラックのタイタンはいすゞのエルフであり、ファミリアバンは日産のADバンである。

 

またマツダのボンゴは日産にバネットとして供給しているようだし、スズキのエブリー・キャリーはあの三菱自動車や日産にもOEM供給している。例えばエブリーは日産のNV100系のワゴン、バンとして、キャリートラックはNT100トラックとしても供給している。

 

このようにマツダ、スズキの関係は、日産や三菱も含み、錯綜した関係が存在しているので、もしスズキがトヨタの傘下に入るとしたら、何かと複雑な関係となってくるものと思われる。

だから、トヨタとしてもスズキとの関係は深く静かに潜航した交渉となるであろうし、仮にトヨタの傘下に入ったとしても、当座は、いすゞやスバル富士重工との関係と同じような緩い関係となるのではないのかな。

(続く)