読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

続・次世代エコカー・本命は?(85)

但しそう考えるまでには、かなりの焦りもあった筈だ。旧い話となるが、道路交通法違反と言う事態を招いたしまったこともあったようだ。

 

警察庁と国交省が激怒!トヨタが首都高で“違法”自動運転を実演

2013.10.16

 


トヨタ自動車本社(Wikipediaより     TYT本社post_2067_20130508Chris 73

 トヨタ自動車首都高速道路で「手放し自動運転」を実演したことに対して、国土交通省や警察庁が「完全な道路交通法違反。業界のリーダーとしてあるまじき行為だ」と怒っている。トヨタ107日から3日間、次世代技術をメディアに公開。その際にトヨタのドライバーがハンドルから手を放し、さらにアクセルやブレーキのペダルからも足を離して自動運転する様子がテレビで全国に放映された。トヨタ首都高速での実演許可を国土交通省や警察庁から得ていたが、その許可はあくまで人間が運転する際の補助機能として認められた「自動運転」であって、同省や同庁は、現行法に鑑みて公道上で運転者がハンドルから手を完全に放す行為を認めていなかったからだ。

 日本での「自動運転」はこれまで、ミリ波レーダーの技術などを使って車間距離を一定に保つ機能が高級車を中心に装備されてきた。2012年には富士重工業スバル)が、車間距離を一定に保つ機能や衝突を回避する自動ブレーキなどのシステムを大衆車にも導入したことで、消費者の認知度が高まりつつあるが、あくまで「運転支援」というかたちで人間を補助する機能と位置づけられている。その理由は現在の道路交通法が完全な自動運転を認めていないからだ。

●日産やグーグルの後塵を拝したトヨタの焦り

 それなのに、安全や環境への取り組みは「当社が世界一」を自認するトヨタが、国土交通省警察庁を怒らせてしまったのはなぜか。ある業界関係者は次のように解説する。

「法律改正を前提条件として日産自動車20年までに自動運転車を商品化することを今年9月に公表し、米国でその模擬実験をメディアに公開しました。さらに米グーグルも自動運転技術の開発に力を入れており、業界トップ企業を自認するトヨタとしては先を越されたとの思いも強く、『うちもやっている』とアピールするためについつい焦っていたのではないでしょうか」

 日産は、日本の当局を刺激しないように、米国で、かつ公道ではなく遊休地を借りて実験したが、トヨタの場合は、国土交通省や警察庁のお膝元である首都高速で堂々と「法律違反」の手放し運転を実施。役所の面子も丸つぶれとなった。

 1014日からは東京で世界ITS会議も始まったばかり。ITSとは「高度道路交通システム」の略で、産官学の関係者が世界中から集まるイベントだ。今年の目玉は自動運転技術だが、トヨタの「法律違反」を契機に態度を硬化させた国土交通省や警察庁内には一時、「自動運転のデモンストレーションは中止にすべき」との声も出たという。世界ITS会議の事務局であるITSジャパンの会長は、元トヨタ専務で現在もトヨタで技監を務める渡辺浩之氏。トヨタは法令を順守してITSを推進する業界団体のトップの立場にある。

 もともとトヨタは豊富な資金力を背景に、霞が関や永田町対策に力を入れおり、政治家や官僚に太いパイプを持つ。役所の態度の硬化に焦ったトヨタは今、さまざまなルートを使って必死に事態の収拾に動いているという。
(文=編集部

http://biz-journal.jp/2013/10/post_3120.html

 

 

トヨタが「高速道路で自動運転」の許可をとっていた様だが、その許可条件や内容とこの自動運転はかなり異なっていた様だ。自動運転である以上、操舵・制動・加速は自動となる筈だが、そうは言ってもどの程度の自動か?と言うところが問題だ。たぶん許可されて自動運転と言うものは、ドライバーがハンドルに手を添え、ブレーキペダルへも足を添えていると言ってものであろう。何かあったら即座に人間が操作できる状態になっていなければならない、と言ったものだったのであろう。小生は「テレビで全国に放映」されたものは見ていないが、この記事の内容からすると、完全に手放し状態であったようだ。これは許可された状態とは、かなり逸脱していたものと思われる。

 

テレビで放映されたと言うから、たぶんマスコミに煽てられて、手放し運転をやってしまったのではないかと思われがちだが、トヨタのドライバーはそれなりに技術も知識も常識も持ち合わせた人物だったと思われるので、確信犯的に手放し運転をやったのではないのかな。もしこのドライバーがトヨタの技術部の技術屋さんであったなら、よほど自信があったのか、はたまた余程社内で自動運転の遅れに対するプレッシャーがあったのではなかったのかな。

 

だから自動運転ぐらいはできるのだぞ、と世間にもトヨタのトップにも、訴えたかったものと思われる。しかし通常は社内で相当煮詰めてられている筈であり、三菱自やスズキと違って、トップから末端までは風通しが良い筈であろうから、そんなことは考えられないのであるから、「少しは手放しの自動運転をしてもよい」などと伝わっていたかも知れない。

(続く)