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続・次世代エコカー・本命は?(93)

今年のトヨタ愛知製鋼の製造工程での爆発事故(2016.1.8発生)アイシン精機の子会社のアドヴィックスでの爆発事故(2016.5.30発生)、その間には2016.4.14熊本地震によるこれまたアイシン精機の子会社が被災して部品供給が停止して、車両組立工場を全面的に停止している。

 

だからトヨタとしては年の後半、と言っても秋から年末にかけて、マスコミの話題にはなりたくはなかったものと思われる。顧客対応と共にそんなこと(マスコミ対策)もあり、早めにプリウスPHVの販売開始の延期をアナウンスしたものであろう。しかしながらこれは、トヨタにとってはボロはボロでも大ボロである。

 

まあボロと言えば、3回も車両の生産ラインを止めざるを得なかったことも、大ボロの一つではなかろうか。

 

 

(9)トヨタ3度も生産ライン停止

 

トヨタ、3度目“試練” 国内生産また停止 愛知の工場爆発、さらに減産か

2016.6.1 06:28

 

  トヨタ停止bsa1606010500005-p2 T s5nk

 トヨタ自動車がまた試練に直面している。(2016)5月30日に系列のアイシン精機子会社で爆発事故が発生した影響でブレーキ部品供給が滞り、トヨタも一部車両工場での生産を31日夜から停止した。今年に入って、グループの愛知製鋼工場の爆発事故や熊本地震で計17万台の減産を強いられており、今回の事故が“トリプルパンチ”となる懸念もある。

 アイシン子会社でブレーキ部品の国内シェア約50%のアドヴィックス刈谷工場(愛知県刈谷市)で事故は起きた。これに伴いブレーキ部品の供給が不足しており、トヨタの車両生産にも影響が出ている。

 トヨタは31日夜に高岡工場(愛知県豊田市)など4工場6ラインでの生産を止め、1日朝からは元町工場(同)など9工場14ラインでの車両生産を取りやめる。トヨタは生産への影響について「精査中」とするが、アドヴィックスの生産停止が長引けば、大幅な減産につながりかねない。

 ただでさえトヨタの生産は逆風続きだ。1月8日愛知製鋼の工場で発生した爆発事故ではエンジンや変速機に使われる特殊鋼が不足し、トヨタも2月に国内での車両生産を停止。約9万台の生産に遅れが出た。4月熊本地震ではアイシン子会社工場が被災し、ドア部品などの供給がストップ。トヨタも一時的な生産休止に追い込まれ、約8万台の減産になった。こうした度重なる不測の事態の発生により、トヨタが遅れた生産分を取り戻すのはさらに難しくなってきている。

 ■トヨタの国内生産の動きと最近の関連トラブル

 2016年

 1月 8日 グループの愛知製鋼の知多工場で爆発事故が発生

 2月 8日 愛知製鋼の事故で鋼材が不足、国内にある全ての車両組立工場が生産を約1週間停止(約9万台の生産遅れ)

 4月14日 熊本地震でグループのアイシン精機の子会社が被災

 4月15日 福岡県の車両組立工場が稼働停止

 4月17日 部品不足のため、国内の大部分の車両組立工場で生産を順次停止すると決定

 4月25日 愛知県など一部工場で車両生産を再開(約8万台の生産遅れ)

 5月 6日 車両生産を全面再開

 5月30日 アイシン子会社のブレーキ部品大手アドヴィックス爆発事故(約1万台の生産遅れと仮定)

爆発があった自動車部品製造会社「アドヴィックス」の刈谷工場=5月30日、愛知県刈谷市【拡大】   トヨタ停止bsa1606010500005-p1

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160601/bsa1606010500005-n2.htm

 

 

()アドヴィックス爆発事故トヨタは、5/31~6/1と約2日間の生産ラインを止めている。6/2には生産は再開されたと言っているが、この1.5日から2日間の車両組み立てラインの停止により減産台数は如何ほどになるのであろうか。

 

愛知製鋼の爆発事故での6日間の生産停止では、9万台の減産と言っているので、1日に換算すると1.5万台の減産となっている。それを参考に今回のアドヴックスの影響は全社的でないとして、1万台は超える程度の減産となったのではないのかな。

 

とすると、この3回の事故での生産への影響は、少なく見積もっても9+8+1=18万台ほどの減産となろう。

 

トヨタは国内生産300万台は維持すると言っているので、1年間の稼働日を250日とすると、1日の生産台数は1.2万台となる。これは少なく見積もっているので、現状は1.2万台/dayよりは多くなろうが、これで計算すると18万台/1.2万台・日=15日となるので、20日稼働・月とするとほぼ3週間の稼働が必要となる計算となる。この遅れは、トヨタと言えども今年中には挽回できないであろう。1.5万台/dayとしても12日となり、2週間半ほどの稼働が必要となる。これを月2回の土曜日などの臨時出勤(定時稼働)でこなそうとすると、15÷2/=7.5ヵ月も掛かってしまう。と言う事は20167月から月2回の臨時出勤で挽回しようとすると、来年の2月までかかってしまう事になる。当然社内的にも労働組合などとも、臨時出勤に関してかなり突っ込んだ話し合いが必要となろう。

 

まあこれは7月から挽回生産を開始すると言った前提であるので、年初からシャカリキに挽回生産を実施していれば話は別になるが、残念ではあるが、2016年の世界生産・販売台数トップは、VWに譲らざるを得ないであろう。

 

何も世界販売がトップでなくてはならないと言うわけでもないので、そうシャカリキになる必要はないのではあるが、

 

20161~6月の世界販売台数は

 

VW 5116800

トヨタ 4992000

 差 124800

 

と言う事なので、18万台の減産がなければ優に世界販売台数でも、VWに引けを取らなかった勘定となる。

 

まあそれよりも、なぜトヨタ系の関連会社で爆発事故が続いたのであろうか、と言う事の方が重大なことである。当然それぞれの作業の過程で、何らかの手違いが発生した結果の事である訳で、トヨタグループ全体に社内風紀的にいわゆる何かが緩んでいた結果ではなかろうか。これを締め直すには、並大抵な事では出来ないのではないのかな。トヨタも正念場である。

(続く)