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続・次世代エコカー・本命は?(102)

【ギャラリー】24 heures du Mans 2016 (87)

http://jp.autoblog.com/photos/24-heures-du-mans-2016/

 

24 heures du Mans 2016
トヨタ5号車のトラブルの原因は、ターボチャージャーの制御系だという。今年のトヨタ、実は昨年の惨敗もあり、また今年は自然吸気に不利な高地メキシコでのレース行なわれることも鑑みて、来年用に準備していたターボエンジンを前倒しで採用してきた。

 

ハードウェアは間に合った。いや、間に合ったように見えたが、ソフト含めて、やはり完全な状態までには至っていなかったのだろうか...

今年のWECは開幕から過酷な戦いが続いており、LMP1-Hで戦う3メーカー、トヨタアウディ、ポルシェはいずれもトラブルの多発に手を焼いていた。3社、使っているテクノロジーはまったく別でも、タイムは拮抗していて、それがギリギリの開発競争に繋がっている。

一方で、レースに勝つには余計なマジックなんて要らない。やるべきことを確実にこなすのみだ。レースの大半をリードし、実際にコースサイドで見ていても、走りのキレの良さはピカイチだったトヨタだが、結局のところは、まだ道半ばだったということだろう。けれど、2014年には明け方まで首位だったのが、今年はフィニッシュ直前まで来たんだと前向きに考えたい。ましてや2015年の惨敗ぶりを考えれば、よくぞここまでとも思う。だからこそ、ここからが勝負なのだ。

但し、トヨタが勝つためには、今年足りなかったものを、しっかり埋め合わせてくる必要があるのも確かだろう。偉そうなことは言えないが、現場に居て感じたのは、どれだけ会社が一体となって取り組んでいるのだろうかということだった。アウディもポルシェも首脳陣が勢揃いして、戦況を見守り、そして勝てば歓び、負ければ一緒に顔を真っ赤にして悔しがっている。ル・マンはその価値があるレースなのである。

そんな風に戦っているアウディやポルシェのようなブランドと、がっぷり四つになって戦うシビレる状況をトヨタのすべての人達に、もっと自分事として味わってほしい

 

現場に居て正直、感じたのはそんなことだ。彼らとまさに死闘を尽くし、負けた。その悔しさを身を以て味わったとしたら、それは本気の、勝利への渇望へと繋がるはずだから。

レース終了後、トヨタ豊田章男社長のコメントを発表した。その中の一節を引用する。

『我々、TOYOTA GAZOO Racing"負け嫌い"です。負けることを知らずに戦うのでなく、本当の"負け"を味わわせてもらった我々は、来年もまた、世界耐久選手権という戦いに、そして、このルマン24時間という戦いに戻ってまいります。』

いいじゃない。実は、すでにマシンの開発は始まっているという。現場は間違いなく本気なのだ。あとは執念を持って、プッシュし続けるしかない。しかし、そうすれば必ずや扉が開くはずである。

ポルシェは今回の勝利で、総合優勝の回数を18回へと伸ばした。「もう、そんなに勝ったんだから、いいんじゃない?」なんて考えは、彼らには無い。何度勝とうが、次の勝負に全精力を注ぎ込んで挑んでくる。ル・マンの女神は、ここまでやって初めて微笑むのだろうか。

とにかく、あらゆる意味で凄まじいレースが終わった。我々は間違いなく、これから何十年にも渡って語り継がれていくであろう歴史的瞬間の、目撃者となったのである。

TOYOTA GAZOO Racing
公式サイト
http://toyotagazooracing.com
ポルシェジャパン 公式サイト
http://www.porsche.com/japan/jp/
Audi Japan
公式サイト

 

http://jp.autoblog.com/2016/06/27/24-heures-du-Mans2016-24/

 

 

劇的なフィナーレそうとしか言いようのない結末だった。サーキットに居たすべての人が、茫然としていた。ネットで、テレビで、その他の場所で応援していた人も、間違いなくそうだったと思う。

 

と記されているように、サーキットの現場では、小生が感じていた虚脱感よりももっともっと強く茫然自失の感が強かったであろう。それほどトヨタTS050 HYBRID #5号車の走行停止は、劇的なフィナーレ であった。

 

だからメルセデスアウディも大人の対応に終始した。

(続く)