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続・次世代エコカー・本命は?(107)

開発立地の適地


 日本の自動運転技術が世界をリードする背景として、第二にあげなければいけないのは、日本が開発立地の適地であることだ。

 ご存じのように、日本の道路は交通量が多く、車と人が混在するなど道路環境が複雑だ。しかも、高齢社会を反映して、ドライバーも歩行者も高齢者が多い。実際、13年の内閣府の統計によると、日本における交通事故の死者は65歳以上の高齢者が年間2303人ともっとも多く、次いで5059歳の420人、4049歳の395人と続く。死者数のうち65歳以上の高齢者が占める割合は52.7%である。また、死者数は歩行中が1584人ともっとも多く、次いで自動車乗車中が1415人で、両者で全体の68.6%を占める。

 

 この数字は何を意味するのか。つまり、自動運転技術を磨くうえで、残念ながらというか、日本は最適な立地条件にあるということだ。

自動運転が比較的容易にできる道路環境といえば、まず、アメリカのフリーウェイですね。日本の一般道が一番難しい。交通量が多いですし、道路に車両や人や自転車が混在していますからね」と、前出の日産の飯島氏もいう。

 日本の複雑な道路事情が、自動運転技術を促進するとするならば、難易度の高い日本で自動運転技術を習熟させれば、世界のどこへいっても通用する高いレベルの自動運転技術を確立できることになる。

 事実、そこに目をつけたのが、今回のモーターショーに出展したドイツの部品メーカー、コンチネンタルだ。コンチネンタル取締役のヘルムート・マッチ氏は、プレスブリーフィングの席上、日本で自動運転技術に力を入れる理由を次のように説明した。

「日本は、歩行者の数が多い。しかも、車道に歩行者や自転車が混在しています。それから、諸外国に比べて夜間の交通量も多い。加えて、日本での交通事故の死者は65歳以上が半数以上を占めています」

 コンチネンタルは14年夏、高度自動運転技術を備えた実験車両が日本のナンバープレートを取得、10から公道での走行実験を開始した。「日本の公道における自動運転モードでの走行距離は、7000キロを超えました」と、マッチ氏は同席上、語った。

自動運転がもたらす大きな効果


 自動運転の実現には、まださまざまなハードルがあるのは確かだ。例えば、自動運転車が事故を起こしたら、ドライバーとメーカーのどちらが責任をとるのか。また、現在の道路交通法製造物責任法で対処できるのか。また、そもそも社会は自動運転をどこまで許容するのか。

 しかし、自動運転が交通事故削減、交通渋滞緩和、環境負荷の軽減などにもたらす効果は小さくない。それに、日本が高齢社会に向かうなかで運転をあきらめざるを得なかった人が、自動運転車によって移動の自由を確保できるようになることは、自動車メーカーの大きな社会的使命といえる。

 政府は20年の東京オリンピックパラリンピックを目指して、17年までに公道での自動運転の実験が可能になるよう整備を進める方針を打ち出しており、自動運転をめぐる環境は揃ってきた。世界でも際立って急速に少子高齢化が進む日本は、かねてから“課題先進国”といわれているが、自動運転に関しても、まさしくフロントランナーとしての役割を担っているといえよう。
(文=片山修/経済ジャーナリスト経営評論家)

http://biz-journal.jp/2015/11/post_12507_5.html

 

 

この論考の冒頭にある「ADASAD開発部ADAS戦略企画・統括グループ」のADASとかADなどの意味は、次の通りだと(小生は)推測している。

 

ADAS Advanced Driving Assistant System 先進運転支援システム、「エーダス」と読む。

AD Autonomous Driving 自律的操縦とか自動運転と言った意味か?

 

日産も自動運転技術の開発にシャカリキになっている。その人材確保も大々的に行っている。この手の人材確保については、各自動車メーカー間で激しい競争状態となっているようだ。

 

 

事実、日産の求人一覧で比較するとその変化がよくわかる。

 

20151230日~201622日までのリクナビNEXT掲載の募集要項による仕事内容と

2016624日~2016721日までとの仕事内容とでは、25種類から43種類へと増加している。その増加の殆どは自動運転がらみの業種内容ものである。

 

詳しくは

201622日までhttp://next.rikunabi.com/end_detail/cmi0158195007/nx1_rq0012819298/

2016721日までhttp://next.rikunabi.com/end_detail/cmi0158195007/nx1_rq0013486021/

とを比較されるとよい。参考までにそれを掲載しておくが、詳しくは上記URLを参照のこと。

 

 

20151230日~201622日の求人情報の仕事の内容

1)自動運転用センサ開発  
2
)自動運転用リアルタイムオブジェクトマッピングソフトウェア開発 
3
)リージョン対応型自動運転ソフトウェア開発
4
)自動運転目標経路生成アルゴリズム開発
5
)統合型自車位置検出システム開発
6
SLAMソフトウェア開発
7
V2I利用アプリケーション開発  
8
)無線通信
9
)モバイルインターネット
10)Linux OS
によるコネクティッドカーシステム
11) Android
によるコネクティッドカーシステム
12) 
仮想化技術
13) 
コンピュータグラフィックス
14) IVI
向け情報セキュリティシステム
15) IVI
システムアーキテクチャ設計
16
)電子アーキテクチャ開発
17
)サイバーセキュリティ
18
)自動運転・知能化行動決定システム研究
19
)次世代車両システム ユーザー・インタフェース
20
Connectedシステム 分析・モデリング研究
21
Connected 自動運転システム開発研究
22
)自動運転・知能化環境理解システム研究
23
)バッテリコントローラ設計
24
)バッテリーセル設計
25
)安全装備開発

 

2016624日~2016721日の求人情報の仕事の内容

1)品質情報ビッグデータ分析
2
)情報支援、自律運転などのHMI性能開発
3
SEAT計画・設計
4
SLAMソフトウェア開発
5
)高解像度センサ開発
6
)自動運転制御技術開発
7
)自動運転目標経路生成アルゴリズム開発
8
)自動運転用リアルタイムオブジェクトマッピング開発
9
)自動生成地図開発
10)
統合型自車位置検出システム開発
11)
シャシー制御先行開発
12)
コネクティッドカー向け車載ITシステムの開発
13) 
コネクティッドカー開発
14) 
コネクティッドカー向け車載ITシステムの設計
15) 
コネクティッドカー自動運転向けナビゲーション用地図データ開発
16
)コネクティッドカー向けテレマティクス評価
17
)コネクティッドカー向け品質開発
18
)リモートソフトウエアアップデート技術開発
19
)制御ロジック設計
20
)電子アーキテクチャ開発
21
MBDソフトウェア開発
22
EV,HEVシステム開発
23
)バッテリコントローラ設計
24
Fuel Circuit System 設計
25
)運転視界HMI
26
CFRP接合 接着材料開発
27
)電池 研究
28
SOFC cell 研究
29
人工知能技術 研究
30
)車両環境における 生理学/生体工学 研究
31)Connected 
自動運転システム開発研究
32)Connected
システム 分析・モデリング研究
33
IoT/Bigdata/AI 研究
34
)自動運転技術を応用した新しい交通サービス 研究
35
)新型パワートレインの先行開発
36
ダウンサイジングターボ 運転性性能 開発(性能計画・性能評価)
37
DST/HEV用エンジン実験技術開発(部品システム機能信頼性)
38
Turbo charger 開発
39
)エンジン制御開発(OBD制御含む)
40
)エンジン本体構造サブシステム開発
41
Diesel排気性能開発
42
ダウンサイジングターボエンジン適合
43
)エンジン制御開発
(続く)