近水楼の池を真っ赤に染める-⑧
その近水槽(楼)の近くに池がありました。
その池のところに日本人が四、五十人立たされておりました。
あっ、またこんなところに来てしまったと思って引き返そうとしましたが、何人もの支那人がいるのでそれは出来ません。
若し私があんんなもの見たくないといって引き返したら、外の支那人達はおかしく思うに違いありません。
国民政府軍が日本人は悪人だから殺せと言っているし、共産軍の人達も日本人殺せと言っているので、通州に住む殆どの支那人が日本は悪い、日本人は鬼だと思っているに違いない。
そんなとき私が日本人の殺されるのは見ていられないといってあの場を立ち去るなら、きっと通州に住んでいる支那人達からあの人はおかしいではないかと思われる。
Tさん(沈さん)までが変な目で見られるようになると困るのです。
それでこの池のところで又ジーッと、これから始まるであろう日本人虐殺のシーンを見ておかなくてはならないことになってしまったのです。
そこには四十人か五十人かと思われる日本人が集められております。
殆どが男の人ですが、中には五十を越したと思われる女の人も何人かおりました。
そしてそうした中についさっき見た手を針金で括られ、掌に穴を開けられて大きな針金を通された十人程の日本人の人達が連れられて来ました。
国民政府軍の兵隊と保安隊の兵隊、それに学生が来ておりました。
そして一番最初に連れ出された五十才くらいの日本人を学生が青竜刀で首のあたりを狙って斬りつけたのです。
ところが首に当たらず肩のあたりに青竜刀が当たりますと、その青竜刀を引ったくるようにした国民政府軍の将校と見られる男が、肩を斬られて倒れている日本の男の人を兵隊二人で抱き起こしました。
そして首を前の方に突き出させたのです。
そこにこの国民政府軍の将校と思われる兵隊が青竜刀を振り下ろしたのです。
この日本の男の人の首はコロリと前に落ちました。
これを見て国民政府軍の将校はニヤリと笑ったのです。
この落ちた日本の男の人の首を保安隊の兵隊がまるでボールを蹴るように蹴飛ばしますと、すぐそばの池の中に落ち込んだのです。
この国民政府軍の将校の人は次の日本の男の人を引き出させる、今度は青竜刀で真正面から力一杯この日本の男の人の額に斬りつけたのです。
するとこの日本の男の人の額がパックリ割られて脳髄(脳漿)が飛び散りました。
二人の日本の男の人を殺したこの国民政府軍の将校は手をあげて合図をして自分はさっさと引き上げたのです。
合図を受けた政府軍の兵隊や保安隊の兵隊、学生達がワーッと日本人に襲いかかりました。
四十人か五十人かの日本人が次々に殺されて行きます。
そしてその死体は全部そこにある池の中に投げ込むのです。
四十人か五十人の日本の人を殺して池に投げ込むのに十分とはかかりませんでした。
池の水は見る間に赤い色に変わってしまいました。
全部の日本人が投げ込まれたときは池の水の色は真っ赤になっていたのです。
支那人への嫌悪感から離婚、帰国
私はもうたまりません。
Tさん(沈さん)の手を引いて逃げるようにその場を立ち去ろうとしました。
そして見たくはなかったけど池を見ました。
真っ赤な池です。
その池に蓮の花が一輪咲いていました。
その蓮の花を見たとき、何かあの沢山の日本の人達が蓮の花咲くみほとけの国に行って下さっているような気持ちになさしめられました。
Tさん(沈さん)と一緒に家に帰ると私は何も言うことが出来ません。
Tさん(沈さん)は一生懸命私を慰めてくれました。
しかしTさん(沈さん)が私を慰めれば慰めるだけ、この人も支那人だなあという気持ちが私の心の中に拡がって来ました。
昼過ぎでした。
日本の飛行機が一機飛んで来ました。
日本軍が来たと誰かが叫びました。
ドタドタと軍靴の音が聞こえて来ました。
それは日本軍が来たというもので、国民政府軍の兵隊や保安隊の兵隊、そしてあの学生達が逃げ出したのです。
悪魔も鬼も悪獣も及ばぬような残虐無惨なことをした兵隊や学生達も、日本軍が来たという誰かの知らせでまるで脱兎のように逃げ出して行くのです。
その逃げ出して行く兵隊達の足音を聞きながら、私はザマアミヤガレという気持ちではなく、何故もっと早く日本軍が来てくれなかったのかと、かえって腹が立って来ました。
実際に日本軍が来たのは翌日でした。
でも日本軍が来たというだけで逃げ出す支那兵。
とても戦争したら太刀打ち出来ない支那兵であるのに、どうしてこんなに野盗のように日本軍の目を掠めるように、このような残虐なことをしたのでしょうか。
このとき支那人に殺された日本人は三百数十名、四百名近く(注)であったとのことです。(注)正しくは、二百数十名。
私は今回の事件を通して支那人がいよいよ嫌いになりました。
私は支那人の嫁になっているけど支那人が嫌いになりました。
こんなことからとうとうTさん(沈さん)とも別れることとなり、昭和十五年に日本に帰って来ました。
でも私の脳裏にはあの昭和十二年七月二十九日のことは忘れられません。
今でも昨日のことのように一つ一つの情景が手に取るように思い出されます。
そして往生要集に説いてある地獄は本当にあるのだなあとしみじみ思うのです。
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以上です。
通州で被害に遭われた方々のご冥福をお祈りしたいと思います。
このお話は、教育社発行しらべかんが著「天皇さまが泣いてござった」という本からの引用です。
デジタル化にあたっては、「blog:徳島の保守」のみなさんが、財団法人慧燈財団、前理事長であられた、調寛雅(しらべかんが)さんのご子息様のご許可を頂き、引用掲載され、当ブログで再掲させていただきました。
http://d.hatena.ne.jp/minoru20000/20100730/p1
ちなみに文中に出て来るSさん(佐々木テンさん)の夫、支那人のTさん(沈さん)は、支那共産党のスパイだったと言われています。
また、被害に遭遇されたSさん(佐々木テンさん)は、事件後、日本陸軍によって事情聴取を受けるのですが、そのあまりの可哀想さに、取り調べにあたった軍人さんが、彼女のお婆さんの体験をもとに、佐賀の因通寺にお連れしたのです。
因通寺は、たいへんに歴史のあるお寺で、しかも陛下にも奏上されたことのある由緒正しい立派なお寺です。
昭和天皇が戦後佐賀に行幸されたときは、このお寺を尋ねられてもいます。
日本陸軍の担当官は、上層部とも連絡をとりあい、このSさん(佐々木テンさん)の心が少しでも救われるようにと、因通寺に、彼女をお連れしているのです。
そして彼女は傷心の日々を、このお寺で過ごされています。
そして問わず語りに語った彼女の体験記を、ご住職がまとめられたのが、この体験記なのです。
たいせつなことがあります。
それは、この事件は、単に73年前のひとつの特異な事例ではない、ということです。
支那では、いまでも法輪功やウイグル、チベットで、同じことが繰り返されています。
そしていま、民主党政権のもとで、多数の支那人学生が日本に居留し、また今年7月1日のVASA(VISA)要件緩和によって、多数の人民解放軍が日本にやってきている、ということです。
在日朝鮮人が走狗となって使われ、日本人は残虐だ、日本は悪い国だ、日本人は皆殺しにしなくてはならないなどとマッチポンプの役割を果たします。
そして支那人たちが大挙して日本にやってくる。
子供の頃から徹底した反日教育を受けて育った支那人たちが暴発したとき、そこで何が起こるのか。
沖縄は、いま、中共の工作によって日本人に貶められた自分たちは被害者だ、という妄想に取りつかれようとしています。
それが暴発したとき、沖縄で何が起こるのか。
歴史は繰り返すといいます。
しかし、73年前に日本人が受けたその酷い仕打ちを、絶対に繰り返してはなりません。
ここは日本です。
日本の地は、日本人が守らなくていったい誰が守るのか。
通州事件は、私たちに大切な何かを教えてくれているのだと思います。
最後にひとつ。
「なぜ通州に、日本軍が駐屯していたか」です。
日本軍は、この地を占領していたのではありません。
この前に、世界を震撼させた恐怖の義和団事件が起こっています。
この事件で清朝政府に治安維持能力がない事が分かったため、明治34(1901)年の義和団議定書で、居留民保護のために国際平和維持軍が設立されたのです。
その議定書に基づき、米英仏伊日5カ国が、36年間もの間北京周辺に大部隊を駐屯させ、居留民の保護を行ったのです。
各国駐屯軍は大砲や戦車まで持っていました。
そして各国の駐屯軍は、支那人が自国の居留民に対して、たった一度でも暴行を働くと、これに対して徹底的な軍事的制圧を行っています。
たとえば、自国の居留民ひとりが支那人によって乱暴されるようなことがあると、暴徒たち全員に、大打撃を加えています。
欧米人たちにとって、支那人は、支那人に限らず有色人種は、人間ではないと看做されたからです。
ところが日本は、同じ東洋民族として、支那人たちに仁政を行いました。
支那人に対し、人としてやさしく接しました。
普通なら、これに感謝の心が芽生えます。
けれど支那人たちは、まったく逆に「日本人は何をしても反撃してこない」と考えたのです。
そして、通州において、それが具体的な形となって顕われました。
南京大虐殺などというホラ話と異なり、通州事件は実際にあった事件です。
当時の模様は、世界中の新聞で報道されています。
日本人は、この事件を絶対に忘れてはならない。
絶対にです。
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中国人による性的拷問の実態
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http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-1025.html
https://www.youtube.com/watch?v=UfaylFs8X58(通州事件の真実)
以上の内容で、極悪非道な支那人の性悪な本性は、お判り頂けたことと思う。
(続く)