日本近代化の流れ(63)

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AJ・ノックの言葉をインドのパール判事が「本次戦争に就ていへば真珠湾の前夜国務省が日本政府に送った様な覚書を受け取ればモナコルクセンブルクでも米国に対し武器を取つて立つたであらう!」と引用した。

2012-04-03 06:29 http://d.hatena.ne.jp/ken3jyo/20120403/1333402184

 

・三条 健です。  以下の主張に注目したい!

 

マッカーサーは「日本は絹産業以外には、固有の産物はほとんど何もないのです。  彼らは綿がない、羊毛がない、石油の産出がない、錫がない、ゴムがない。  その他実に多くの原材料が欠如している。  そしてそれら一切のものがアジアの海域には存在していたのです」と述べた後、「この戦争を日本が安全上の必要に迫られて起こした自衛戦争」と言った。  原文は以下。

 

They feared that if those supplies were cut off, there would be 10 to 12 million people unoccupied in Japan. Their purpose, therefore, in going to war was largely dictated by security.


AJ・ノックの言葉をインドのパール判事が「本次戦争に就ていへば真珠湾の前夜国務省が日本政府に送った様な覚書を受け取ればモナコルクセンブルクでも米国に対し武器を取つて立つたであらう!」と引用した。


・日本自身がやはり「強く」あらねば、「強く」あることを目指さなければ、今後も諸外国のエゴからさまざまな干渉や嫌がらせを受け続けるだろう!


~~~関連情報<参考>~~~


東京都教材に掲載されるマッカーサー証言について


阿比留瑠比


2012.03.31 Saturday


 今朝の産経新聞は、連合国軍総司令部(GHQ)最高司令官だったマッカーサーが、日本が対米戦争に踏み切った理由について米議会で「主に自衛(安全保障)のためだった」と述べたことが、東京都立高校の地理歴史教材(平成24年度版)に新たに掲載されることを報じています。

 

 見出し(東京版)は《「日本は自衛戦争マッカーサー証言 都立高校教材に掲載 贖罪史観に一石》というもので、こうした歴史的事実が教材に採用されることには、「日本社会は少しは『閉された言語空間』から脱し、正常化しつつあるのかな」と感慨を覚えます。   ものごとを多角的に見る機会が与えられるのはいいことですね。

 

 また、私自身が最近の13日のエントリ「しばしばマッカーサーと出会うきょうこの頃について」(http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/2624524/)でこのマッカーサー証言を取り上げたばかりだったので、やはり世の中の事象はいろいろと連動、連関しているものなのだろうとも感じました。

 

 今回はせっかくなので、このマッカーサー証言の原文の関連部分を紹介します。  出典は「東京裁判 日本の弁明」(小堀桂一郎編、講談社学術文庫)です。  マッカーサーは「日本は絹産業以外には、固有の産物はほとんど何もないのです。  彼らは綿がない、羊毛がない、石油の産出がない、錫がない、ゴムがない。  その他実に多くの原材料が欠如している。  そしてそれら一切のものがアジアの海域には存在していたのです」と述べた上で、こう指摘しています。

 

They feared that if those supplies were cut off, there would be 10 to 12 million people unoccupied in Japan. Their purpose, therefore, in going to war was largely dictated by security.

 

 東京都の教材は、この部分を英文のまま掲載し、「この戦争を日本が安全上の必要に迫られて起こしたととらえる意見もある」と記しているそうです。さあ、この程度であっても、守旧派・因習堅持派である左派・リベラル勢力は「危険だ」だとか「歴史の美化だ」とかいって騒ぐのでしょうか。  見物ですね。

 

 ちなみに、この「日本の弁明」には、「本次戦争に就ていへば真珠湾の前夜国務省が日本政府に送った様な覚書を受け取ればモナコルクセンブルクでも米国に対し武器を取つて立つたであらう」という現代史家、AJ・ノックの言葉をインドのパール判事が引用したことも紹介されています。

 

 また、日本側弁護人のローガン弁護士が東京裁判で「日本が世界の諸列強により経済的且つ領土的に漸次包囲せられ、日本の存続が危機に直面したことを地図及び図表によって立証致します。  即ち日本は純然たる必要に迫られてをりました」と主張したことなども掲載されています。

 

……まあ、国際社会は今も昔も道徳的価値で動くわけでも正義が勝つわけでもないので、あまり「どこどこが悪い!」といっても意味がない部分はありますが、現在のほとんどの教科書が「みんな日本が悪い」史観に染まっている中で、それに一石を投じる東京都の取り組みは評価できますね。

 

 それと同時に、わが国自身がやはり「強く」あらねば、「強く」あることを目指さなければ、今後も諸外国のエゴからさまざまな干渉や嫌がらせを受け続けるのだろうなとも改めて思います。  力の裏付けや独自の武器(軍事的なものに限らず)がないのに、ただ「こっちが正しい」と主張したって、相手にされるはずがありませんからね。

http://d.hatena.ne.jp/ken3jyo/20120403/1333402184

 

 

それでは「マッカーサーの証言」を通しで見てみよう。

(続く)