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続続・次世代エコカー・本命は?(8)

(3)2016年世界販売、トヨタ首位陥落、VWトップ!

 

この件については、既に先のブログ2016.8.24 の「続・次世代エコカー・本命は?(93」で予想しておいたものではあるが、そこでは次のように述べている。

 

 

()アドヴィックス爆発事故トヨタは、5/31~6/1と約2日間の生産ラインを止めている。6/2には生産は再開されたと言っているが、この1.5日から2日間の車両組み立てラインの停止により減産台数は如何ほどになるのであろうか。

 

愛知製鋼の爆発事故での6日間の生産停止では、9万台の減産と言っているので、1日に換算すると1.5万台の減産となっている。それを参考に今回のアドヴックスの影響は全社的でないとして、1万台は超える程度の減産となったのではないのかな。

 

とすると、この3回の事故での生産への影響は、少なく見積もっても9+8+1=18万台ほどの減産となろう。

 

トヨタは国内生産300万台は維持すると言っているので、1年間の稼働日を250日とすると、1日の生産台数は1.2万台となる。これは少なく見積もっているので、現状は1.2万台/dayよりは多くなろうが、これで計算すると18万台/1.2万台・日=15日となるので、20日稼働・月とするとほぼ3週間の稼働が必要となる計算となる。この遅れは、トヨタと言えども今年中には挽回できないであろう。1.5万台/dayとしても12日となり、2週間半ほどの稼働が必要となる。これを月2回の土曜日などの臨時出勤(定時稼働)でこなそうとすると、15÷2/=7.5ヵ月も掛かってしまう。と言う事は20167月から月2回の臨時出勤で挽回しようとすると、来年の2月までかかってしまう事になる。当然社内的にも労働組合などとも、臨時出勤に関してかなり突っ込んだ話し合いが必要となろう。

 

まあこれは7月から挽回生産を開始すると言った前提であるので、年初からシャカリキに挽回生産を実施していれば話は別になるが、残念ではあるが、2016年の世界生産・販売台数トップは、VWに譲らざるを得ないであろう。

 

何も世界販売がトップでなくてはならないと言うわけでもないので、そうシャカリキになる必要はないのではあるが、

 

20161~6月の世界販売台数は

 

VW  5116800

トヨタ 4992000

 差  124800

 

と言う事なので、18万台の減産がなければ優に世界販売台数でも、VWに引けを取らなかった勘定となる。

 

まあそれよりも、なぜトヨタ系の関連会社で爆発事故が続いたのであろうか、と言う事の方が重大なことである。当然それぞれの作業の過程で、何らかの手違いが発生した結果の事である訳で、トヨタグループ全体に社内風紀的にいわゆる何かが緩んでいた結果ではなかろうか。これを締め直すには、並大抵な事では出来ないのではないのかな。トヨタも正念場である。

 

 

そんなわけで、トヨタは世界年間販売の首位から転落してしまった。

 

 

トヨタ、世界販売で5年ぶりに首位陥落 トップのVWとの勝敗分けた「中国の差」

2017.1.31 06:12

トヨタとVWの世界販売台数
トヨタとVWの世界販売台数【拡大】 世界販売bsa1701310500001-f1 s5nk

 トヨタ自動車が30日発表した2016年のグループ世界販売台数(ダイハツ工業日野自動車含む)は前年比0.2%増の1017万5000台だった。これに対しドイツのフォルクスワーゲン(VW)は3.8%増の1031万2000台で、トヨタ約13万7000台下回り5年ぶりにトップから陥落した。VWは初の世界首位となった。世界最大の自動車市場である中国販売の数量差などが勝敗を分けた。

 15年もVWは中盤までトヨタを上回っていたが、15年9月に発覚した排ガス不正問題で終盤に失速して、トヨタが22万台差で4年連続の世界首位を維持した。

 16年の決戦で焦点となったのは、トヨタがVWとの中国の販売差を主力の米国でどう補うかだった。16年の中国販売はトヨタが121万4000台VWは398万2000台と、ともに過去最高だったが、トヨタは3.3倍もの差を付けられた。一方、米国では、排ガス規制逃れ問題が最初に明るみに出たVWが2.6%減と苦戦を強いられたのは予定通りとして、トヨタも2.0%減とマイナス圏に沈んだ。原油トヨタが得意とする燃費に優れた乗用車販売が伸び悩み、中国市場でのVWとの販売差を最後まで詰めきれなかった。

 トヨタにとっては、16年前半に国内工場が相次いで一時停止したのも響いた。2月にはグループの愛知製鋼で爆発事故が起き、国内車両生産を約1週間停止。4月の熊本地震ではアイシン精機の子会社が被災し、合計で約17万台の減産となった。5月にもアイシンの別の子会社で爆発事故があり、生産がさらに約1万台減り、販売に影響した。

 トヨタは17年の世界販売を1020万台と、14年(1023万台)に次ぐ高水準と計画する。17年もVWとの頂上決戦が一段と激化するのは確実なようだ。

 

http://www.sankeibiz.jp/business/news/170131/bsa1701310500001-n1.htm

 

 

 

トヨタVW2016年の世界販売は次の通り。

 

   2016年販売   中国販売   '16年米国販売★ (2015年、'16/'15 %) 2017

トヨタ 10175千台  1214千台  2450千台(2500千台 -2.0%)  1020万台

VW    10312千台  3982千台   587千台( 603千台 -2.6%)  未公表

差   -137千台  -2768千台  +1863千台(+1897千台)   

便宜的に、VW,Audi,Porscheの3社の合計値とした。

 

2016.8.24、「続・次世代エコカー・本命は?」のNO.93なども参照願いたいが、上記の記事にもあるように、トヨタは昨年事故などで約18万台の減産を強いられている。

 

2016年の世界販売は、上表の通り137千台だけ、VWに負けている。あの18万台の減産がなければ、2016年も世界販売はトヨタがトップであった。この数字で行くと43千台だけVW を上回っていたことになる。結局前半の 124800の差は埋めきれなかったことになる。

 

この記事では、中国での販売の差を埋めきれなかったと言っているが、そうではなくて、あのような事故が3件も続いて18万台も減産せざるを得なかったのが真の原因だとしてもおかしくない。こんなことが続けは世界販売でトップに立てないということは、トヨタとしても十二分にわかっていたことではある。普通にやっていればトップに立てたものを、まことに惜しいことをしたことになる。

(続く)