続続・次世代エコカー・本命は?(47)

さて今は「7)このところ日産が元気、喜ばしい限りである。」と言うのがテーマであった。トヨタのことはさておき、カルロス・ゴーン氏の社長退任に言及してこの章は終わりとしよう。

 

 

カルロス・ゴーンが日産の社長を退任する(した)のだ。2017.4.1付けで副会長兼共同CEO西川(さいかわ)廣人氏代表取締役社長兼CEOに就任した。ゴーン氏は引き続き日産の代表取締役会長を務める。更には三菱自動車工業代表取締役会長でもある。今後はこちらが主となるのではないのかな。

 

しかしこの発表は唐突なものであったようだ。聞くところによると、この人事が決まったのは、前日の2017/2/22夕方から始まった取締役会であったと言う。しかもその日のうちの発表はなかった。発表は翌日2/23の朝だった。通常このような重要な変更はできるだけ早く開示して、しかも新旧の社長が共同で記者会見をするものらしいが、それもない。如何にも唐突だった。何があったのか。

 

 

退任ゴーン氏、グループ統括専念 日産社長らと役割分担

青山直篤、榊原謙

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写真・図版
ゴーン氏は3社のトップとして実権を保つ

 日産自動車カルロス・ゴーン氏(62)が、約16年にわたって務める社長兼最高経営責任者(CEO)から今春退く。代表権のある会長にとどまって実権は維持するが、三菱自動車と仏ルノーを合わせたグループ全体の統括に専念することになる。

 「三菱自会長に就任し、(日産の)CEOを引き継ぐ適切な時期だと判断した。ルノー、日産、三菱自のアライアンス(連合)の戦略面や、事業上の進化により多くの時間をかける」。23日、共同CEOの西川(さいかわ)広人氏(63)が4月1日付でゴーン氏の代わりに社長兼CEOに就く人事の発表を受け、ゴーン氏はこうしたコメントを出した。

 ゴーン氏は、昨年12月に会長に就いた三菱自でも、経営の実務は益子修社長兼CEO(68)に任せ、自らは日産、ルノーを含めた全体の戦略を担うとの役割分担を明確にした。日産でも、西川氏に社長兼CEOを任せることで、三菱自と同様の経営体制とする。

 三菱自を傘下に収めたことで、2016年のグループ世界販売は996万台となり、1千万台規模の世界販売を誇る独フォルクスワーゲントヨタ自動車、米ゼネラル・モーターズとともに、世界4強の一角を占めた。厳しい競争を勝ち抜くため、グループ戦略を描く役回りをゴーン氏は担う。

 ゴーン氏は先月から、三菱自の…

 

http://www.asahi.com/articles/ASK2R4Q3BK2RULFA01F.html

 

 

 

ゴーン体制、社長交代でも揺るがない ビッグ3への野望

編集委員安井孝之

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写真・図版カルロス・ゴーン氏

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 日産自動車カルロス・ゴーン氏(62)が社長兼最高経営責任者(CEO)から退く。日産はどうなるのか。

 社長交代発表は異例ずくめのものだった。「社長交代」は通常、会社経営にとって重要な変更なので、できるだけ早く開示し、新旧の社長が記者会見に臨むものだ。しかし、今回は違った。まるで今回の社長交代は形ばかりの変更で、実態は変わらないので会見する必要もなかった、ということなのか、と思えてくる。

 23日に発表となった事実は、4月1日付でゴーン氏が社長兼CEOから代表権のある会長となり、共同CEOの西川広人氏(63)が社長兼CEOになるというもの。決まったのは、前日22日夕から夜にかけて開かれた取締役会だった。

 本来ならその日のうちに発表までしそうなものだが、そうではなかった。

 ゴーン氏は代表権のある会長と…(略)

http://www.asahi.com/articles/ASK2R63LLK2RULZU00N.html

 

 

2017.3.15フランスのAFP通信が、カルロス・ゴーン氏が社長を務めているルノー排ガス規制で不正をしていた疑惑があると報じている。このことはカルロス・ゴーン社長ら経営陣も承知しており、組織的なもので過去25年にも渡って不正が行われていたとの見方を示している。

 

 

ルノー、排ガス不正「過去25年以上」 仏当局が指摘

ロンドン=寺西和男

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 仏AFP通信は15日、仏自動車大手ルノー排ガス規制の不正逃れ疑惑を調べた仏当局が報告書で、過去25年以上にわたって排ガス規制試験で不正をしていたと指摘している、と報じた。報告書は、不正がカルロス・ゴーン社長を含む経営陣も認識したうえで組織的に行われていたとの見方を示しているという。

 報道によると、1990年に発売した小型車「クリオ」にも不正があった可能性があるとみられているという。仏紙「リベラシオン」が同日朝、報告書の内容を報じたことを受け、15日の欧州株式市場では、ルノー株は前日終値より3・7%値下がりした。ルノーは声明で「現在の調査についてはコメントしない」としたうえで、排ガス試験を逃れる不正ソフトは搭載しておらず、フランスと欧州の規制を順守していると強調した。

 独フォルクスワーゲン排ガス規制の不正問題を受け、仏政府が国内で販売されたディーゼル車を調べたところ、ルノーの一部車種で窒素酸化物(NOx)の排出量が規制値を超えた。(ロンドン=寺西和男)

http://www.asahi.com/articles/ASK3J2G8PK3JUHBI00G.html

(続く)