続続・次世代エコカー・本命は?(64)

10)テスラ、イーロン・マスクの挑戦

 

 

テスラの「モデル3」の受注が驚異的な数字になっている。



テスラの新型EV モデル3、予約受注ほぼ40万台…発表3週間で

エコカー 2016/04/30 14:00 レスポンス

テスラ モデル3

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米国のEVベンチャー企業テスラモーターズ331日(日本時間41日)、米国で発表した新型EV、『モデル3』。同車の受注が、さらに伸びていることが判明した。

これは4月下旬、テスラモーターズイーロン・マスクCEOが明らかにしたもの。「モデル3の先行予約が、ほぼ40万台に到達する勢い」と発表している。

モデル3は、標準的なモデルが0-96km/h加速6秒以内。1回の充電での航続可能距離は、346km以上。米国ベース価格は、35000ドル(約375万円)と公表された。

この価格は、上級EV『モデルS』の半額以下。それだけに、「手の届く価格」のモデル3への顧客の関心は高く、先行予約が発表3週間で40万台に迫るという異例の人気に。

なお、モデル3生産開始は、2017年終盤を予定している。

  • 森脇稔

http://autos.goo.ne.jp/news/274493/ 

 

 

しかし受注台数は 実際にはキャンセルや重複があり、正確には373000台だったとのこと。

見るからに不格好に見えるが、それでも3週間ほどでの37万台余の受注台数は驚異的である。

 

テスラ「モデル3」の予約台数、報道されていた40万台より実は少なかったことが判明

By  Autoblog Japan Staff RSS feed

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テスラ「モデル3」の予約台数、報道されていた40万台より実は少なかったことが判明

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先の報道では、新しく発表されたテスラの新型電気自動車モデル3」におよそ40万台の予約が入ったと伝えられていた。しかし、実際の台数はそれより若干少なくなりそうだ。米金融情報サービス『ブルームバーグ』によれば、正確な予約台数は373,000になるという。キャンセルが8,000件あり、さらにリストにあった重複予約が4,200件削除されたためだ。

 


このことは、モデル3の生産準備に向け、テスラが14億ドル(約1,542億円)の公募増資を行う際の目論見書から明らかになった。同社は株価を3.2%上昇させることで10億ドル(約1,103億円)を調達できると見込んでいたが、正確な予約台数が判明した後、株価は1.5%下落した。しかし、資金が十分にあったとしても、まだこれだけの数の予約に対応するには時間が掛かるだろう。テスラは年間生産台数を50万台に引き上げるという計画を、当初の2020年から2018年に前倒ししたが、多くの人はこれを非現実的と見ている。

「その気になれば、最小限の労力でモデル3の予約台数をさらに増やすことができる。しかし、顧客には現在生産されているモデルの購入を勧める」と、テスラの目論見書には記されている。同社は大型セダンの「モデルS」を実質負担額(インセンティブ適用後)で76,500ドル(約843万円)から、同じくクロスオーバーの「モデルX」を83,000ドル(約914万円)からという価格で販売している。新型のモデル3はこれらの半額以下の35,000ドル(約386万円)からになる見込みで、テスラのエントリー・モデルとして位置付けられている。

By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

http://jp.autoblog.com/2016/05/20/tesla-model-3-pre-orders-lower-report/

 

 

しかも当初は2020年の年間50万台の生産・販売計画を、2018年に達成すると計画を前出ししているのだ。一般的には”眉唾もの”と看做されているようだが、その50万台を達成するためのクルマが、この「モデル3」なのだ。

(続く)