テスラにしてみれば、アメリカの一介のEVのベンチャー生産メーカーであったものが、世界のパナソニックを傘下に従えた様な雰囲気を持つに至り、ある意味ふんぞり返りたい気持ちではないのかな。パナソニックは自主性を失わないことだ。
パナソニックとテスラ、NY州で太陽電池生産を発表。ソーラーシティの工場使い来夏稼働
大阪二色の浜工場でも生産再開の方針
2016年12月28日, 午後05:00 in green
パナソニックが、テスラモーターズとともにニューヨーク州バッファローにある元ソーラーシティの工場で太陽電池モジュールの生産を開始すると発表しました。パナソニックはテスラのバッテリー工場「ギガファクトリー」で提携をしており、今度は太陽電池モジュールでもその関係を強化していく構えです。
バッファロー工場にはパナソニックが生産ラインを構築し、生産開始は2017年夏頃になる見込み。当面の目標としては「2019年までに1GWの生産能力に拡大」を掲げています。
テスラとの提携により、パナソニックの太陽光パネル生産能力はこれまでの2倍近くにまで増加すると考えられますが、その約半数はテスラが今後10年間にわたって購入するとのこと。日経新聞などの報道では、パナソニックはテスラへの納入のため現在は創業を休止している二色の浜工場(大阪府貝塚市)でも太陽電池モジュールの生産を再開し、テスラに供給する方針とされます。
なお、バッファロー工場で生産する住宅用太陽電池パネル「ソーラールーフ」はテスラの住宅用蓄電製品であるPowerwallなどとの接続性を確保しており、シームレスな連携が可能とのこと。内部の太陽電池モジュールはパナソニック製となります。またパナソニックはソーラールーフ以外の太陽電池製品の生産も行います。
EVメーカーとして独走するテスラの心臓部とも言えるバッテリー、そして電力供給源となる太陽電池モジュールで提携することで、パナソニックはテスラにとって欠かすことのできないパートナー企業の地位を固めています。
ちなみに、バッファローの工場はいずれもイーロン・マスクが筆頭株主のテスラとソーラーシティが、グループ内で電力の生産と家庭用蓄電設備、EVの充電設備を一貫供給するために建設したものです。しかし、ソーラーシティの経営悪化などからすでに関係が深く太陽電池でも実績のあるパナソニックに工場を任せる案が浮上し、パナソニックはそれに応える条件としてテスラがソーラーシティを買収することを提案していました。
蛇足ですが、テスラはパナソニックに対し日本でパワーウォールなどの販売を打診しているとも伝えられています。
[Image : Edgar Su / Reuters]
http://japanese.engadget.com/2016/12/28/ny/
これによりテスラは、太陽光発電で電気を創り、その電気を自社が開発した蓄電池に蓄えて、一般家庭や法人企業でEVも含めて、効率的且つ安定的にその電気を使うことが出来ると言うエネルギーの一貫体制を完成させることとなった訳である。これで工場の稼働に際して、CO2の排出を極力抑えることが出来れば、地球環境に貢献すること大となる企業となり得るのである。
まあこのことがマスクの言う電気を直接使えばよい、と言う事なのであろう。
と言う事は電気を蓄える蓄電池とバッテリーに充電する時間の長さの問題が残り、バッテリーを沢山積んで航続距離の不安を無くすことには成功しているので、馬鹿電池のと言われないためには水素を作ることと燃料電池のコスト高などとの比較となるのであろう。
さてこれらの動きは、イーロン・マスクの思い付きで進んでいるように見えるが、実はそうではなくて2006年8月に発表された「マスタープラン(基本計画)」に既にそのような方向性が示されていると言うので、計画的なものであったようだ。とすれば、大したものである。
一寸古いが、次の論考を参照願いたい。
(続く)