続続・次世代エコカー・本命は?(118)

なにせ中国ではNEV車の台数を次のように予想しているからである。

 

2016年  50万台、実績は40万台には達しなかったようだ。

2020年  210万台、累計500万台普及を目標

2025年  525万台→今は700万台に上方修正している。

2030年 1,520万台

 

NEV車が伸びていく半面、ガソリン車・ディーゼル車は減ってゆくのである。但しバッテリーは相変わらず高価で未だにコスト低減が出来ていない状況なので、中国共産党政府は相当補助金漬けの政策を打たないとこの数字は達成されにくいのではないのかな。

 

もうひとつは充電設備を増設してゆかなければならない、と言う事である。中国共産党国家では、巷の自由な発想と革新によるイノベーションを起こそうと思っても、それらが有効に機能することがないのでそうは簡単にNEV車の普及には行き着かないのではないのかな。やはり外資に頼ることになろう。

 

と言っても中国共産党の沽券に関わることであるとして、バッテリーは中国製でなければならない、などと言う規制を設けているようなので、どんな具合になるのであろうか。

 

トヨタ、中国でEV生産を視野に

2017/4/19 23:43
ニュースソース
日本経済新聞 電子版

 【上海=竹内宏介】トヨタ自動車中国事業担当大西弘致専務役員19日、報道各社の取材に対し、電気自動車(EV)の基幹部品である電池について「主要部品の国産化が(新エネルギー車としての)認可の前提になることが起こりつつある」としたうえで、中国現地でEVを生産することについて「(将来的には)視野に入れる」と語った。

左が日産自動車のEV「リーフ」、右がトヨタ自動車のFCV「ミライ」

左が日産自動車EV「リーフ」、右がトヨタ自動車FCV「ミライ」

 中国政府はEVなど走行時の環境負荷が低い車を「新エネルギー車」と定義し、2018年以降、一定規模の生産を義務付ける方針。ただ、新エネルギー車として認定されるには、政府から認定を受けた中国現地のメーカーの電池を搭載することが条件となる見込み。

http://www.nikkei.com/article/DGXLZO15514030Z10C17A4TI1000/?uda=DGXZZO0242484019022010000007

 

 

日産がNECと作ったバッテリー会社を売り払ったことには、こんな理由もあったかも知れない。

NEV法の動向がまだ(小生には)はっきりしていないが、こんな状況であるからトヨタとしてもEVの導入を考えないわけにはいかなくなった訳だ。一寸遅い気もするが、2019には中国でEVを生産するつもりのようだ。

 

 

欧米で電動化が加速!トヨタ2019年に「EV」を量産か?

2017/07/28 08:03  byAvanti Yasunori

英・仏両政府2040年にガソリン・ディーゼルエンジン車の販売を終結させる方針を固めるなど、欧州主要国が「電動化」に向けて動き出しました。

そうしたなか、産経新聞によると、ドイツ政府メルケル首相がディーゼル車を擁護する姿勢を示しているとして、726日の定例記者会見で英・仏両政府に追随する考えが無いことを表明したそうです。

欧州では現時点で必ずしも足並みが揃っている訳では無いようですが、米国では既にカリフォルニア州が一定量の電動化車両導入を義務付けており、アジアでも中国インドが国策としてEVの優遇策を推進しているため、各国の自動車メーカーは「電動化」を避けて通れない状況になっています。

トヨタEVPHVによる電動化対応を積極化する考えで、2018に中国にPHVを導入、2019EVの量産を始める模様。



また日産ホンダ2018年以降に中国で廉価版のEVを発売、マツダ2019EV2021以降にPHVスバル2018PHV2021EVを導入するようです。

おりしも、バッテリー容量の拡大や急速充電技術が進化しており、エンジンとモーターの両方を高度な制御でコントロールするHVPHVよりも、EVは構造的にシンプルなだけに、ハイブリッド技術で先行した日本車メーカーがEVでも世界をリードする可能性が高そう。

ただ、エンジン・ビートの愛好派にとって、モーターで走行するEVは少々物足りないかもですが、いずれ新たな技術でそうした課題も克服される日が来るかもしれません。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTA

https://clicccar.com/2017/07/28/496157/

 

 

この論考では、日産やホンダの方がEV導入は一年早そうだ。HV等にこだわる人がいなかったからであろう。こちらの方が素直な感じがする。

(続く)