見ている我々からすれば、あのベルギー選手の何の変哲もない(と思われた)ヘディングが、日本のゴールを割ってしまった時には不吉な予感が全身をよぎってしまったので、実際に戦っていた選手、采配していた西野監督にしてみれば、如何ばかりのショックであったかと慮るばかるばかりである。
この時ばかりは長身のGKが居れば防げたのではないかと、愚痴りたくもなったものである。
ポーランド戦の残り10分のバス回しを非難するのであれば、レスリングやボクシングのように、体格差によるハンディーにも言及してもよかったのではないかとも思ってしまったものである。
それほどベルギー戦は、悔しいものであった。西野監督にしてもそれは同じであったであろう、否それ以上の悔しさがあったことでしょう。
一夜明け…西野監督が激白「喜びを感じたことはなかった」 W杯
2018/07/04 17:05
【カザン(ロシア)3日=久保武司】サッカー日本代表の西野朗監督(63)は、W杯ロシア大会のベルギー戦の敗戦から一夜明け、ベースキャンプ地で心境を語った。就任2カ月で見事にチームを建て直したが、初の8強入りのチャンスを逃したベルギー戦の敗戦と、1次リーグ第3戦のポーランド戦の戦い方に対して「後悔している」と語った。
「(16強入りは)最低限の目標に挙げていたが、やはり昨日のゲームを勝ち上がりたかった。チームはいいコンディションで、勝てる状況があったので、最終的に勝ち上がれなかったことが残念」とした。
ポーランド戦で0-1でリードされながら逃げ切り策を取ったことで批判を浴び、ベルギー戦では2-0とリードしていながら、攻め続けて逆転された。
「3つ目の試合(ポーランド戦)の戦い方、昨日の試合(ベルギー戦)の戦い方は後悔している。ベンチワークが足りない部分の大きな1つ。(ベルギー戦はポーランド戦の)取り返しというか。そういう気持ちもあったので3点目を取りに(いった)。守るシフトにする必要もないし、実際に3点目を取るチャンスもあった」
ポーランド戦を最後まで攻めて、ベルギー戦で逃げ切り策を取っていればどうなったか。そんな悔いがあるようだった。
「しかし、ベルギーはむき出しになってきた。あの中でどう対等に戦えるか。その中でやはり戦い切れなかった。ただ、それを体感したことは財産」
また、8年間主将を務めた長谷部誠(34)=フランクフルト=が代表引退を発表したことについてもしみじみと語った。前夜は選手たちとワインを飲んで大会を総括したが、解散した後に長谷部から電話がかかってきて『行っていいですか? スパイクを置きたい』と打ち明けられたという。
© zakzak 提供 その去就が注目される西野監督(甘利慈撮影)
「(2人で)深夜に自分の部屋で(話した)。決断は尊重すべきこと。それまで全くその話をしていなかったが、『そうか、本当にご苦労さん。ありがとう』と」
また、振り返っても、喜びよりも責任感が重かった2カ月間だったという。
「(喜びを感じたことは)なかった。楽しいことは楽しくしたいけれど、そうはいかない。バヒド(ハリルホジッチ前監督)がやってきたことも大事だと思っている。乾や原口のゴールや、セネガル戦での戦い。肯定して継承していきたい」
また、代表監督の続投については「その話はノーコメントで」とだけ話した。
https://www.zakzak.co.jp/spo/news/180704/spo1807040007-n1.html
西野監督には、この悔しさをぜひ次のカタールで晴らしてもらいたいものである。
と思っていたら、西野監督との契約はこの7月末までたと言う。西野監督も協会も、この7月で西野監督の退任は、決定事項だと言う。
誠に残念な事ではないか。しかも後任監督として外国人の名前が挙がっていると言うではないか。
但し、当然のことではあるが、それには反対論も強いようだ。
(続く)