邪馬台国とはなんぞや?(30)

上図の変化の順番を示すと、以下のようになります。

1.
河内湾1の時代 : 約7000年前~6000年前
2.
河内湾2の時代 : 約5000年前~4000年前
3.
河内潟の時代  : 約3000年前~2000年前(西暦紀元前1050年~前50年
4.
河内湖1の時代 : 約1800年前~1600年前(西暦150年前~350年)
5.
河内湖2の時代 : 約1600年前以降
6.
大和川付け替え以前
7.
大和川付け替え以降
8.
現在

続いて、大阪平野の地層と地質の調査結果が、次に示すとおりです。
( 詳しくはこちらから♥ ⇒ 大阪平野の発達史 )
https://www.kubota.co.jp/siryou/pr/urban/pdf/16/pdf/16_1_1.pdf

大阪平野の沖積層基底等深線図
大阪平野沖積層基底等深線図

大阪平野の14C年代試料採取地点の地質柱状図
大阪平野14C年代試料採取地点の地質柱状図

上図の採取地点①~⑫を、地図上で西から東へと黄線で結んだのが、下図になります。

大阪平野の沖積層基底等深線図 3

今から2万年前ウルム氷期の最盛期、海水面は現在より100メートル以上も低く大阪湾や瀬戸内海は陸地でした♥

2万年前の日本列島
2万年前の日本列島
画像はこちらからお借りいたしました♥ ⇒ 大雪山の高山植物の起源<その4>
http://muishizen2.seesaa.net/archives/20150813-1.html

そして、その当時の大阪駅付近の地表面は、現在よりも27メートル以上低かったことも分かっています。

やがて、地球の気温上昇とともに、氷が解け海水面が上昇し、今から1万1000年前には、大阪駅付近の地下20メートルぐらいまで海水が流入していきました。

さらに気温が上昇、海水温の上昇にともなう大量の蒸発がおこり、山々には大雪が降り、日本列島各地に大雨が降るようになりました。

こういった気候の変動によって、大阪平野に流れ込む河川水量が増加し、大量の土砂を運び込み、やがて現在の大阪平野へと繋がっていきます。
(続く)