それにしてもゴーンの身の回りには、不可解な金の動きがついて回っている。それも巨額な額なのだ。日産を自分の財布だと思っていた証(あかし)となろう。
(1) ゴーン←----新生銀行(2008.10)
私的なSWAP取引での18億5千万円の評価損の担保を要求される。
(2) ゴーン/新生銀行----→日産自動車(2008.10)
このSWAP取引を、損失のまま胡麻化して、日産に付け替えた。 担保不要となる。
(3) 証券取引等監視委員会-→新生銀行・定期立ち入り調査(2009/01)
証取監視委は、違法性を指摘。ゴーンに戻すことになり、担保が必要となる。
(4) ゴーン/ハリド・ジュファリ氏←---日産自動車(2009/01)
ゴーンは、日産からジュファリ氏への30億円の融資提案、否決される。
日産資金30億円、信用保証狙い融資計画か ゴーン容疑者、アラブの知人側に
2019.1.9 23:08 社会 事件・疑惑
私的投資の損失を日産自動車に付け替えたなどとして特別背任容疑で再逮捕された前会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)が、日産の資金でサウジアラビアの知人側に約30億円の融資を計画していたことが9日、関係者への取材で分かった。計画は日産社内で問題視され頓挫。その後、知人は資産約30億円を担保にゴーン容疑者の損失の信用保証に協力していた。東京地検特捜部は、ゴーン容疑者が当初から会社資金を損失の信用保証に流用しようとしたとみて調べている。
ゴーン容疑者は、自身の資産管理会社と新生銀行との間で通貨のデリバティブ(金融派生商品)取引を行っていたが、リーマン・ショックの影響で約18億5千万円の評価損が発生。平成20(2008)年10月、評価損を含む権利を日産に付け替え、21(2009)年2月に契約を資産管理会社に戻していた。
関係者によると、その際、新生銀行から10億円前後の追加担保を求められたゴーン容疑者は同年1月、外国人幹部らと、サウジアラビアの実業家、ハリド・ジュファリ氏の経営する会社に約30億円の融資を計画。「投資の開拓」などの名目で決裁書類が作成されたが、法的問題があると社内で指摘され、実行されなかったという。
その後、ジュファリ氏は自身の資産約30億円を担保に外資系銀行から「スタンドバイ信用状」を発行し、ゴーン容疑者は追加担保を免れることができた。ジュファリ氏側には21(2009)年6月~24(2012)年3月、日産子会社「中東日産」(アラブ首長国連邦)から計1470万ドル(現在のレートで約16億円)が送金された。
特捜部は、ゴーン容疑者が自身の損失の追加担保に約30億円の融資金を充てようとしたとみている。ジュファリ氏側への約16億円については、損失の穴埋めや信用保証の謝礼などに充てられたとの見方を強めている。
https://www.sankei.com/affairs/news/190109/afr1901090051-n1.html
(5) ゴーン/新生銀行←----日産自動車(2009/02)
SWAP取引契約を、日産からゴーンに戻す。ゴーンに担保が必要となる。
(6) ゴーン/新生銀行←----ハリド・ジュファリ氏(2009/02)
ジュファリ氏が30億円の信用保証(銀行に信用状発行)をして担保代わりとする。
(7) ゴーン/日産----→ハリド・ジュファリ氏(2009/06~2012/03)
中東日産よりジュファリ氏へ、1470万ドル(当時12億84百万円)が支払われる。
ゴーンが自由に使える「CEOリザーブ」から「中東日産(UAE)」経由で支出されている。
販売上の紛争解決の対価だと言うが、実績はなくジュファリ氏への信用保証の謝礼である。
ゴーンの指示で販促費名目の後付け資料を作成している。
ゴーンから中東日産には、工場建設など日産とは関係ないものとのメールが存在する。
(8) ゴーン/日産←---→オマーン販売代理店幹部
ゴーンは30億円の借金があり、オマーンへ35億円が支出されていた。借金返済か。
この借金には手書きの借用書が存在している。
オマーンの幹部からは、16億円がゴーンに贈られ、ゴーンは大型船を購入する。
(続く)