こうも悪事がばらされてしまっては、ゴーンではもたないと思ったマクロンは、ゴーンを首にした。もちろん対面上の問題があるから、首とか解任とかではなくて、内容は辞任と言うかたちをとった訳だ。
仏ルノー、スナール氏を会長指名へ−日産とのアライアンス修復託す
Ania Nussbaum2019年1月24日 7:08 JST
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24日に取締役会、CEOにはボロレ氏指名の見通し-関係者
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仏財務相:アライアンス強化が次期会長の「絶対的優先事項」
仏ルノー、スナール氏を会長指名へ−日産とのアライアンス修復託す
(ブルームバーグ): フランスの自動車メーカー、ルノーが日本で勾留されている会長兼最高経営責任者(CEO)のカルロス・ゴーン被告の交代を準備する中、後任候補2人は筆頭株主である仏政府の意向に沿って職責を分ける可能性が高そうだ。
タイヤ大手ミシュランのジャンドミニク・スナールCEO(65)は24日にルノー会長に指名される見通しで、提携先である日産自動車との関係修復も担うと関係者1人は話した。ティエリー・ボロレ暫定CEOは正式にCEOに指名され日常業務を担当することになりそうだ。
ルメール仏経済・財務相は22日遅く、ルノーを二頭体制とし、次期会長が長期的戦略立案を監督する形を政府が支持すると述べた。政府はルノー株15%を保有し、追加の議決権を持つほか、取締役会で2席を有する。ルノーの広報担当者はコメントを控えた。
ルメール財務相はBFMテレビとのインタビューで「スナール氏はルノーの素晴らしい会長になるだろう」と述べて、政府が高く評価していることを示唆。ただスナール氏とボロレ氏(55)が指名されると確認するまでには至らなかった。
協議について知る複数の関係者によると、ルノーは24日の取締役会でスナール、ボロレ両氏をそれぞれ会長、CEOとしてゴーン被告の後任に指名する見通し。次のステップはルノー、日産、三菱自動車の3社によるアライアンスの新トップを選定することになる。ルメール財務相は22日、ルノー次期会長の「絶対的優先事項」は「アライアンスの強化と日本当局との連携だ」と述べた。
原題:Renault Seen Asking Senard to Mend Nissan Alliance as Chairman(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-01-23/PLSYDU6JIJUS01
そしてまたミシュランから新しいCEOを雇ってきた訳だ。愈々ルノー・日産の経営統合(国有化)の第2ラウンドに入ることになる。今度のルノーの会長となるジャンドミニク・スナールなる人物は、ゴーンと違い生粋のフランス人だ。ゴーンの強面(こわもて)とは違い、物腰は柔らかそうだが腹黒いことはゴーン以上ではないのかな。
何と言ってもマクロンと同じフランス人として、マクロンの言う事はご無理御尤もとフランスの国益にまっしぐらに突き進む御仁と見た。
ゴーン被告が仏ルノーの会長・CEOを辞任-仏財務相
Ania Nussbaum、Tara Patel、Francine Lacqua2019年1月24日 16:05 JST
カルロス・ゴーン被告が23日遅く、フランスの自動車メーカー、ルノーの会長と最高経営責任者(CEO)を辞任した。ルメール仏財務相が24日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで明らかにした。
後任はタイヤ大手ミシュランのジャンドミニク・スナールCEOが会長、ティエリー・ボロレ暫定CEOが正式CEOにそれぞれ指名される見込み。
ルメール財務相はインタビューで、新経営陣がまず取り組むべき仕事は「ルノーと日産自動車のアライアンス強化だ」と述べた。「アライアンス継続を信じている」とし、仏日両政府ともコミットしていると語った。
カルロス・ゴーン被告
写真家:Simon Dawson / Bloomberg
ジャンドミニク・スナール氏
写真家:Gianluca Colla / Bloomberg
原題:Ghosn Resigns From Top Job at Renault, Capping Fall From Grace(抜粋)
France’s Le Maire: Renault CEO Carlos Ghosn Resigned Last Night
(財務相の発言などを追加します.)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-01-24/PLTPTH6JIJUU01
仏ルノー、新会長にスナール氏 ボロレ氏が新CEOに
2019年1月24日 / 21:49 / 9分前更新
[パリ 24日 ロイター] - 仏自動車大手ルノーは24日、カルロス・ゴーン会長兼最高経営責任者(CEO)の後任として、仏タイヤメーカー、ミシュランCEOのジャンドミニク・スナール氏を新会長に、ティエリー・ボロレ暫定副最高経営責任者(CEO)を新CEOに指名することを確認した。
ルノーは、日産自動車とのアライアンスについて「ルノーの取締役会は、アライアンスの機能を積極的に監視することを希望し、会長に、CEOと連携しルノーを代表してアライアンスを管理する全面的な責務を与えることを決定した」と述べた。
https://jp.reuters.com/article/nissan-ghosn-renault-idJPL3N1ZO4F6?il=0
このルノーの取締役会での協議で、役員構成は次のようになる。(2019.1.24~)
旧 → 新 職責
ルノー会長 カルロス・ゴーン ジャンドミニク・スナール 日産自動車との関係修復
(ミシュランCEO,2012.5~) 長期的戦略立案
提携強化と日本当局との連携
ルノー CEO カルロス・ゴーン ティエリー・ボロレ 日常業務
(ルノーCOO→暫定副CEO,2018.11.20~)
(ルノーCCO→COO,2018.2.19~)
日産会長 カルロス・ゴーン 空席(ルノーは ジャンドミニク・スナール を指名している。)
(日産はスナール氏の受け入れに難色を示す。)
(ガバナンス改善特別委員会での推薦で取締役会で決める。)
日産CEO カルロス・ゴーン 西川廣人 社長兼CEO
即ちルノー会長職としてはスナール氏に、日産との経営統合だけを専門に、集中的に担当させると言う事である。
カルロス・ゴーンが会長と最高経営責任者・CEOを兼務していたために、カバナンスがまっとうに行かなかったことを反省したものとみられる。
(続く)