Ghosn,Gone with the Money(51)

次の論考なども参照されるとよい。

 

統治不全生んだ「すれ違い」 ゴーン元会長と日産
本社コメンテーター・中山淳史

2019/1/30 18:00 (2019/1/30 18:36更新)
日本経済新聞 電子版

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40665250Q9A130C1EA2000/



 

ゴーンが日経新聞のインタビューを受けた翌日には、AFPの取材も受けている。その何れでも自身を擁護して、少しの反省の色もない。この位ずうずうしくないと、会社経営はできないのかも知れない、と思えるようになってきた。

 

しかるにこのようにいくらゴーンが吠え立てても、彼の不正が覆(くつがえ)ることは無いのであるが、それにしてもいい度胸しているものである。

 

 

 

ゴーン被告、勾留は「他の民主主義国なら普通でない」 外国メディア初インタビュー

201913117:41 発信地:東京/東京 [ 日本 アジア・オセアニア フランス ヨーロッパ ]

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   ゴーン被告、勾留は「他の民主主義国なら普通でない」 外国メディア初インタビュー

東京モーターショー2013」で会見する日産自動車カルロス・ゴーン会長(当時、20131120日撮影)。(c)TORU YAMANAKA / AFP
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131AFP日産自動車Nissan Motor)前会長のカルロス・ゴーンCarlos Ghosn)被告(64)は31、逮捕後初の外国メディアとのインタビューでAFPの取材に応じ、保釈が認められず勾留が続いている現状は「他の民主主義国であったら普通ではない」と語った。また、自分はかつて自ら率いた会社に裏切られた犠牲者だと述べた。

 昨年1119日の逮捕以降、ゴーン被告が外国メディアに語ったのは今回が初めて。勾留先の東京拘置所AFPと仏日刊紙の取材に応じたゴーン被告は、「有罪を宣告される前から罰せられている」と現在の状況を表現した。

 ゴーン被告はまた、自分の名声を「傷つけようと」していた「日産の一派」と対立していたとコメント。日本で逮捕された背景には、日産と3社連合の一角であるルノーRenault)との経営統合に対する日産内部の反対があるとし、「2社の経営統合計画については反対と不安が(社内に)あった」と語った。(c)AFP

 

http://www.afpbb.com/articles/-/3209096

 

 

ゴーンの言葉を借りれば、「普通でないことを仕出かしてしまったので、捕まってしまった。民主主義国家では当たり前のことだ。」とか、「罰せられないと思って不正を行っていたが、罰せられるのは当然だった。」と言うのが正解なのである。

 

そうこうしているうちに、ルノーサイドからもゴーンの資金流用の疑惑が報じられてきた。

 

ゴーン(Now64)は201610月に、不倫相手だったキャロル・ナハス夫人52)と再婚している。その結婚披露宴をこともあろうに(と言う訳でもないが)、ベルサイユ宮殿トリアノンで催している。

 

式は「マリー・アントワネット」の18世紀を模した豪華絢爛たる物で、大勢の宮廷衣装を着たエキストラが宴会を盛り上げていた。参加者は約120名で、フランス絶頂期の王朝文化を満喫したものであった。

 

その費用を、結果としてねこばばしたことになる。その費用は5万ユーロ(約620万)相当であったというが、これはルノーがベルサイユ宮殿の芸術文化を支援する資金援助契約(メセナを結んだ見返りに、宮殿の無償使用が付録でついていたものを、ゴーンがちゃっかりと利用したものであった。

 

さすがにゴーンとしても、ルノーの金庫から直接金を支出させる方法ではなくて、芸術文化を支援するためのルノーからのいわゆる寄付金の中に、自分の使う金を忍ばせていたことになる。

 

何とうまい方法ではないか。だから仏司法当局も、精査が必要だとコメントしているようだ。

 

 

ゴーン被告、ルノーでも資金流用の疑い ベルサイユ宮殿での結婚披露宴

毎日新聞2019272218(最終更新 272218)

 カルロス・ゴーン被告=2014年5月、長谷川直亮撮影

 【パリ賀有勇】仏自動車大手ルノー7日、前会長兼最高経営責任者CEO)のカルロス・ゴーン被告が2016年にパリ近郊のベルサイユ宮殿で結婚披露宴を開いた際、同社の資金を不正に使った疑いがあるとして、仏司法当局に情報提供する方針を決めたと発表した。ゴーン前会長は、同じく会長を務めていた日産自動車での不正問題で東京地検に逮捕・起訴されているが、今回はルノーでも不正をしていた初のケースとなる可能性がある。

 

 

 7日付の仏紙フィガロによると、ゴーン前会長の結婚披露宴をめぐる不正疑惑はルノーの社内調査で発覚した。ゴーン前会長は1610、妻キャロルさんとの再婚の披露宴をベルサイユ宮殿内の大トリアノン宮殿で開催。166ルノーとベルサイユ側が結んだ、文化支援事業の見返りとして宮殿の無償使用が認められた。ルノーはゴーン前会長がこの権利を個人的な披露宴に使ったことで、宮殿の使用料に相当する5万ユーロ(約620万円)相当の不正な利得を得た疑いがあるとしている。

 ルノーは声明で、仏司法当局への情報提供について「これまでに集められた情報は更なるチェックを必要とする」と説明。法的な責任の有無の判断を当局に委ねる方針とみられる。

http://mainichi.jp/articles/20190207/k00/00m/020/317000c

 

 

 

このルノーからのベルサイユ宮殿への文化支援のための資金援助契約は、20166月に結ばれている。そしてその4か月後の201610月に、ゴーンはキャロル・ナハス夫人と大トリアノン宮殿で、盛大に結婚披露宴を催していたことになる。

 

何と良いタイミングでの結婚披露宴の挙行と言うか、支援事業の契約締結と言うか、誠に見事なものである。自分の事のためなら、何でもやると言う性格のようだ。

 

2016.06 ベルサイユ宮殿の芸術文化を支援する資金援助契約(メセナを締結

2016.10トリアノン宮殿でキャロル・ナハスとの盛大な結婚披露宴挙行

 

と言う事で、何故リタさんと離婚して、キャロルと結婚することになったのか、振り返ってみる。

リタさんは、壮絶なDVをゴーンより受けていた。

(続く)