Ghosn,Gone with the Money(65)

ゴーンが保釈されたので、このブログを暫く続けることにする。

 

さてこうも早くゴーンが保釈されるとは、思ってもいなかった。

 

201926日の16時半頃、ゴーンは東京拘置所から出てきた。

その姿かたちは、実に奇妙な出で立ちであった。

 

作業服に作業帽そしてマスク、それにご丁寧に蛍光安全帯まで身にまとっている。しかも眼鏡まで。

 

変装したつもりのようであるが、目つきまでは騙せなかった。明らかにゴーンのものだ。しかも歩き方もゴーンそのもの。

 

黒塗りの大型ワンボックスに乗ろうとして注意され、これまたご丁寧に作業用の軽ワゴン車に乗り、走り去っていった。そのあとをバイクが数台後をつけている。

 

明らかにこの変装は、二重に、ダブルで間違いであった。

 

一つは、変装そのものが変装になっていない。現場に待機していたマスコミ連中は少しは惑わされたようであったが、テレビカメラはそのゴーンの一団を映し続けていたので、視聴者側は容易には騙されなかったのではないのかな。しかも10人程の警務員まで連れている。これは、どうも特別待遇のようであった。ゴーンだからと言って、こんな特別待遇を取るなんて、東京拘置所サイドもおかしくないかい。

 

二つ目は、私は無実だ。自分自身を弁護することに全力でコミットすると保釈決定を受けて声明を発しているように、無実と思っているのであれば正々堂々ときちんと正装して出てくればよかったのである。そして「私は無実です。」とマスコミに向かって釈明でもすればよかったのである。

 

変装なんぞをして出てくると言う事は、次も変装をしてとんずらする可能性も否定できないと言う事。

 

 

 

 

ゴーン元会長保釈、検察との対決へ 勾留108日間

2019/3/6 16:35 (2019/3/6 20:11更新)
日本経済新聞 電子版

保釈され、東京拘置所を出る日産自動車元会長のゴーン被告(6日午後、東京都葛飾区)

保釈され、東京拘置所を出る日産自動車元会長のゴーン被告(6日午後、東京都葛飾区)

 日産自動車元会長、カルロス・ゴーン被告(64)が20192月)6日、東京・小菅の東京拘置所から保釈された201811月の逮捕以降、勾留は108に及んだ。全面無罪を主張する元会長は弁護団と共に公判の準備を本格化し、法廷での検察との対決に備える。日産の社内調査による不正疑惑を否定し、新体制の確立を急ぐ経営陣への批判を強める可能性もある。

 東京地検特捜部の逮捕によって表舞台から突然姿を消したカリスマ経営者が拘束を解かれたことで、その言動には国際的な注目が集まっている。

作業着のような服装で軽自動車に乗り込むゴーン元会長(右から2人目)=6日午後、東京都葛飾区の東京拘置所

作業着のような服装で軽自動車に乗り込むゴーン元会長(右から2人目)=6日午後、東京都葛飾区の東京拘置所

 保釈条件で、住居は事前に届け出た東京都内の物件を指定されており、海外渡航や事件関係者との接触は禁止された。事前に裁判所の許可を得れば日産などの取締役会には参加できるが、実際に出席を求めるか、許可を得られるかは不透明だ。

 東京地裁は5日にゴーン元会長の保釈を認める決定をし、決定を不服とした検察の準抗告も棄却した。ゴーン元会長は6日、保釈保証金の10億円を納付した。



(VTR)



 ゴーン元会長は6日午後4時半ごろ作業服のような服装で帽子、眼鏡、マスクで顔を隠して拘置所玄関に現れ、軽自動車に乗り込んで拘置所を出た。その後、都内の弁護士事務所に入った。

法律事務所を出る、保釈された日産自動車のゴーン元会長(6日夜、東京都千代田区)

法律事務所を出る、保釈された日産自動車のゴーン元会長(6日夜、東京都千代田区

 弁護人は6日夜、「回復が必要」として同日はゴーン元会長の記者会見を行わないことを明らかにした。改めて会見の開催を検討するという。

 ゴーン元会長は地裁の保釈決定を受けて公表した声明で「私は無実だ。自分自身を弁護することに全力でコミットする」と改めて検察との対決姿勢を鮮明にした。保釈により弁護団との打ち合わせに制約がなくなり、細かい事実関係の確認や検察が開示した証拠の検討など公判に向けた準備を本格化するとみられる。

 公判での争点や証拠は今後の公判前整理手続きで絞り込まれる。証人尋問の対象選定などが難航して長引いた場合、初公判は20年にずれ込む可能性もある。

 ゴーン元会長は1811月に特捜部に逮捕された後、日産の会長職と代表権を解かれた。4月の臨時株主総会取締役も解任される見通しとなっている。ルノーの会長職と最高経営責任者(CEO)職は自ら退いた

 日産は西川広人社長兼CEOが主導し、日産、三菱自動車ルノーの3社連合も既に各トップの合議制に移行。ゴーン元会長が日産などの経営に直接的な影響を及ぼすのは難しいとみられる。

 他方、ゴーン元会長は1月30日に拘置所内で日本経済新聞のインタビューに応じた際、自身の逮捕につながった日産の不正調査について「策略であり、反逆だ」と主張。今後、記者会見を開くなどして起訴内容や他の不正疑惑について潔白を訴え、日産幹部らの関与を指摘する可能性もある。

 ゴーン元会長は、受領を先送りした役員報酬を開示しなかった金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)と、巨額の不正支出などによって日産に損害を与えた会社法違反(特別背任)の罪で起訴されている。

 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42085600W9A300C1MM0000/?n_cid=NMAIL006

 

 

 

こんな形で拘置所から出てくれば、いくら面白がって変装をしたとは言え、何か後ろめたいことがあるものと周りは容易に判断しそのように理解してしまうものであるが、どうもこの茶番劇に目が奪われて、そのゴーンの犯した悪事から世間の目が離れてしまっているようだ。

 

それとも痩せ衰(おとろ)えた姿を見せたくなかったのか。しかしそんな気持ちから変装するのなら、まだまだ反省が足りない、と感ずるのは一人だけではあるまい。

(続く)