韓国側の言い訳じみた説明は二転三転しており、国際社会の信用を完全に失っているのが実情である。二つ前の論考では「失いつつある」としているが、完全に失っているのが実情であり、その程度が更に深まっている、と言うのが現実ではないのかな。
失いつつある、と言う進行形は、失ってしまったと言う事の程度が更に深まっている、と言う進行形であると理解することが正しい。
この論考では5つもの疑問を挙げているが、その疑問を解決する答えとして次の2点を挙げている。
一つは、北朝鮮からの亡命者の受け入れだ。北朝鮮でクーデターがあったようでその関係者の亡命のために漁船(いわゆるレポ船)が使われたもので、その亡命者の受け入れのために北朝鮮漁船に接触した、と言うものである。
しかしこの漁船の乗組員は北朝鮮に送還されていると言われているので、この推定も正しいものではない。
二つ目は、 南北首脳会談の「面会料」の受け渡し作戦を海上で展開していた、と言うものである。
これは、このブログでも述べている火器管制レーダー照射の状況、そのものである。先ずはこのように解釈するのが、真っ当なものであろう。
だからこの論考でも「最初から大統領府の指示で「作戦活動」が行われていたと考えられる。韓国海軍艦艇の「作戦活動」が大統領府と直結していなければ、「自衛隊機を追っ払え」という指示と報道官の「照射全面否定」への態度変更は理解不能だ。」と言っていることが、真っ当な理解であろう。
この件は馬韓国大統領府・文在寅の直轄事項であった、と判断することが正しい理解ではないのかな。
何と言っても、韓国国防省報道官室は「通常の作戦活動中だった。(海自)哨戒機を追跡する目的で運用した事実はない」と、当初は説明していた。そこには北朝鮮の漁船への言及はなかったのだ。
しかるにその漁船と言うものが、北朝鮮の工作船だとしたらどうであろうか。日本のP1哨戒機は、明らかに上空から見はっているのであるから、漁船のような小型の船の存在は解っていることであったが、馬韓国はそうは言わなかったのだ。大いに引け目を感じていたことであろう、だから明らかな嘘をついたのだ。
遭難した北朝鮮の漁船と言うものは、北朝鮮工作船であると言う論考も、早い時期に発表されていたのである。
そこに示されている北朝鮮漁船に、2本の長いアンテナが付いていたのである。これは明らかに北朝鮮工作船のカタチである。
更には馬韓国が発表した火器管制レーダーの計器盤の写真の距離表示は、「200 ft」となっいるが、本来は「2000ft」であったものを、0を取って「200 ft」と加工したものである。
レーダー照射でわかっている事 北朝鮮の工作船と韓国が接触していた
2019年01月28日17:00
2本の長いアンテナ、高速ボートのような船型が工作船の特徴
画像引用:https://stat.ameba.jp/user_images/20190106/11/lovballadost/19/4f/j/o0735028614334157947.jpg
レーダー照射でわかっている事
2018年12月20日に海上自衛隊P1哨戒機が、韓国駆逐艦からレーダー照射された事件は、韓国側が日本に謝罪を要求する奇妙な展開になっている。
韓国政府によると韓国軍艦広開土大王が使用したのは捜索用レーダーで、ミサイル誘導レーダーは使用していない。
韓国軍艦1隻と海上警察艦船が1隻、海上警察艦船から発進した小型ボート2隻、そして北朝鮮の漁船がP1が撮影した写真に写っている。
日本側は12月28日にP1が撮影した動画を公開し、この映像と写真には広開土大王がミサイル誘導レーダーを正面(自衛隊機側)に向けているのが写っていた。
P1が広開土大王にレーダー照射の目的を訪ねたり、周波数を変更しながら何度も呼びかけたが、一度も応答がなかった様子が録画されていた。
これに反応して韓国政府は「日本軍機の発音がひどかったので聞き取れなかった」「日本軍機は間違った周波数を使用したので受信できなかった」などと指摘した。
韓国政府は1月7日に反論画像を公開し、「自衛隊機は高度60m、距離500m以内で低空飛行し威嚇した」と日本政府に謝罪を要求した。
これに対して防衛省は高度150m以上、距離500m以上だった」と反論した。
自衛隊はP1が撮影した動画を距離と高度の証拠としていて、韓国側が公開した動画と画像でも、接近したり低空飛行した場面は映っていない。
(続く)