世界自動車大戦争(18)

ここで少し、セグメントについてまとめてみましょう。セグメントとは、例えばクルマの区分わけ、分類、英語で言えば、カテゴリ(同種・同質のものの範囲、区別)と言ったところでしょうか。

 

例えば、軽自動車、小型車、中型車、大型車などと言った区分分け、範囲などを、カテゴリ又はセグメントと言っても間違いないのでしょう。

 

主にハード的な硬いものに使われるようです。ソフト的な物、例えば音楽のジャンルと言ったものには、カテゴリではなくて、ジャンルと言う言葉が使われるようです。

 

では、クルマ(と言ったら乗用車かトラックかとなりそうですが)と言っても乗用車系の種類分けは、セグメントで言うと、次のようになっているようです。

 

 

Aセグメント 軽自動車を含む小排気量車(1L前後以下)、トヨタヴィッツ(ヤリス)、FIAT500

 

Bセグメント いわゆるコンパクトカー(1L前後~1.5L前後)、トヨタアクア、マツダデミオVWポロ

 

Cセグメント 小型車クラス(1.5L前後~2.0L前後)、プリウス、スバルインプレッサVWゴルフ

 

Dセグメント 中型車クラス(2.0L以上)、マークXマツダアテンザBMW3シリーズ、Cクラス

 

Eセグメント 大型車クラス(3.0L~)、クラウン、日産フーガ、スカイライン、ベンツEクラス

 

 

トヨタレクサスブランドで言うと、こんな具合になるのではないでしょうか。

 

A(無し)、BCT200h)、CIS)、DGS)、ELS)と言った具合でしょうか。これらはあくまでも大雑把な区分けで、排気量も便宜的なものですのでそのつもりで見て下さい。

 

 

トヨタの新型カローラは、1.8LEGを積んでいるのでCセグメントとしてもよいでしょう。昔はBセグメントのコンパクトカーでしたが、少し大きくなりました。

 

 

従って共同開発すると言うSUVの電気自動車は、スバルで言うと、スバルXVフォレスター、レガシークラスに該当するのではないのかな。いわゆるC,Dセグメントの車になるのではないでしょうか。

 

2020年代前半と言うが何時の販売となるのか、興味は尽きませんね。トヨタもそろそろEVに本気になってきた、と言う事か。と言うよりもこのようにEVばかりが流行り出してきたので、そろそろ焦りだした、と言うところが本当のところではないのかな。

 

トヨタはまだ、電気自動車が本格的な環境車だとは思っていない節がある、と小生は感じられるのである。何故か、と言われると返答に困るが、そんな感じがするのである。HVはすぐにでもEVになると、常日頃から言っている割には、EVの販売には乗り出していないからである。

 

事実EVが普及すると、EVに供給する電気を何から作るのか、と言ったことが大問題となる。いくらEVCO2フリーだと言っても、EVに充電する電気を何から作るか、CO2フリーで作れるのかといった問題が生ずるのである。

 

CO2フリーと言えば、再生可能エネルギーを別にすれば、それは原子力発電に頼らざるを得なくなる。フランスの様に殆どすべての電気を原子力発電で賄っているのであれば、それはそれで解決策となるのであるが、石油や石炭を燃やす火力発電に頼るのであれば、EVと言えどもCO2フリーの環境車とは言えないのである。日本には発電していない原子力発電所がたくさんあるので、それらを動かさない手はないのである。いつまでも原子力アレルギーに掛かっていては、異常気象はなくならないと覚悟しておく必要があろう。

 

例えば日本の8千万台の現有保有車の半分がEVとなったとしたら、原子力発電所3~4基は必要となると言われている。そういう意味では、現状ではHV車が一番経済的ではないか、と言った意見もあるようだ。(「日本vs.アメリvs.欧州 自動車世界戦争東洋経済新報社41page

 

 

さて「トヨタ86/スバルBRZ」の次期型の共同開発も進め(てい)ると言っているので、「スバル」の話はこれ位にしておいて、次の話に移ろう。

 

 

次の話は、ミニカーや軽自動車(クラス)のEVが登場したことである。

先に提示したTMSの次の一覧表を参照しよう。

 

東京モーターショー2019における環境対策車一覧表」

 

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(続く)