これによると、次の3車種が該当する様だ。
(1)ダイハツのICOICO
(2)トヨタのUltra Compact EV
(3)日産のIMK(Intlligent Mobility K)
この3車種の主要諸元を見てみよう。
L W H 排気量
軽自動車規格 3,400mm 1,480mm 2,000mm 660cc
IcoIco(DH) 3,395mm 1,475mm 1,995mm EV 4WD,4WS ミニマイクロバスタイプ
UltraCompact 2,490mm 1,290mm 1,550mm EV 2名 100km,5h充電
(トヨタ)↑
IMK(日産) 3,430mm 1,512mm 1,644mm EV 4名 ミラーレスドアカメラ
日産・デイズ 3,395mm 1,475mm 1,620mm 軽4名 軽トールワゴン
ルークス ↑ ↑ 1,775mm ↑ 軽ハイトワゴン
日産のIMKは軽自動車規格から外れている。長さと幅が広すぎるのだ。こうなると軽ではなくて小型車となってしまう。軽の恩典が全く受けられなくなるから、市販版は全長と全幅を狭めて、軽規格として修正して来るのであろう。
もしこのまま何もしなければ、日産のIMKは見てくれだけのモノになりかねない。何故日産が、モーターショーとは言え、軽自動車規格を超える軽自動車もどきのEVを、東京モーターショーに出展したのであろうか。
考えられる理由の一つは、日産にはもともと軽自動車のEVを市販する計画がない、と言う事である。TMSには、日産はこんなことも出来るのだぞ、と言う事を単に見せるためだけに出展した、ということになる。
2つ目の理由は、軽自動車のEVとして出展したかったのであるが、たまたまそれに見合うクルマがなかった、又は出来なかったと言う状態であった、と言う事ではないのかな。
小生は多分後者の理由であろうと思っているが、もしそうであれば、日産の車両開発の現場は、相当混乱していると思われる。ゴーンやケリーは、本当に罪作りなことをしたものだ。それにしてもゴーンはまだ反省していない様だ。このレバノン人は、余程腹黒い人物とみられる。
3つ目の理由は、コンセプト車なので、余り軽規格には拘らずに、モーターショーに出展した、と言う事である。軽規格のEVはそれなりに進んでいる、と言う事か。それとも何らかのカムフラージュなのか。
と無い知恵を働かせて、日産のこのIntellegent Mobility K : の車両寸法の謎を紐解いたみたが、誠に寸足らずだある。一体なぜこんな寸法のコンセプト車を出展したのか、疑問は残る。
などと考えることは、素人の浅はかさと言うのであろうか。
月刊自家用車の12月臨時増刊号の「東京モーターショー2019完全ガイド」のIMKの項には、次のように記載されているので、デイズのバリエーションとして登場するかもしれない、と言ったような内容なのだ。
「・・・日本国内専用の近未来シティコミューターEVのコンセプトを示すのが、コンパクトなIMK。広報文では「軽自動車クラス」と謳い、発表された車体寸法も軽自動車規格をわずかに上回るが、そのプロポーションは、ほぼ現行デイズそのもの。パワートレーンは新開発のEVプラットフォームと説明されており、デイズのバリエーションとして、EVが登場する日が遠くないことを思わせる。高速道路だけでなく、主要道緒でも使えるブロパイロット2.0の搭載も、リアルな商品企画だ。」
まあコンセプト車なので、何でもありであり、そう詮索する必要も無いかも知れないが、いわくつきの寸法ではある。
大見出しには「軽自動車でもEV化を進める日産の決意を表明するコンセプトカー」と書かれているので、本当にデイズのバリエーションとして軽のEVを発売するのではないのかな。
但し後で話題とするが日産の本命としては、モーターを2基搭載した四駆のSUV「アリア」なのでしょう。
さて日産の軽EVに対して、トヨタは超小型EVをTMSには出展している。既に今年の6月の説明会で表明している。これは2020年の冬にでも発売する予定という。
そして単にEVを発売すると言うだけではなくて、EVに付き物のバッテリーの2次利用までを考えたビジネスモデルとして、EV事業を成り立たせようとしているものである。
(続く)