世界自動車大戦争(19)

これによると、次の3車種が該当する様だ。

 

(1)ダイハツICOICO

 

(2)トヨタUltra Compact EV

 

(3)日産のIMKIntlligent Mobility K

 

この3車種の主要諸元を見てみよう。

 

 

                             L               W               H        排気量                                           

軽自動車規格 3,400mm   1,480mm  2,000mm  660cc                                                   

IcoIcoDH)  3,395mm     1,475mm     1,995mm      EV       4WD,4WS ミニマイクロバスタイプ

UltraCompact  2,490mm     1,290mm     1,550mm      EV 2名  100km,5h充電

  (トヨタ)↑                   

IMK(日産)  3,430mm      1,512mm     1,644mm     EV 4名 ミラーレスドアカメラ

日産・デイズ 3,395mm     1,475mm     1,620mm      4名 軽トールワゴン                                                

        ルークス      ↑         ↑      1,775mm  ↑    軽ハイトワゴン         

 

 

日産のIMKは軽自動車規格から外れている。長さと幅が広すぎるのだ。こうなると軽ではなくて小型車となってしまう。軽の恩典が全く受けられなくなるから、市販版は全長と全幅を狭めて、軽規格として修正して来るのであろう。

 

もしこのまま何もしなければ、日産のIMKは見てくれだけのモノになりかねない。何故日産が、モーターショーとは言え、軽自動車規格を超える軽自動車もどきのEVを、東京モーターショーに出展したのであろうか。

 

考えられる理由の一つは、日産にはもともと軽自動車のEV市販する計画がない、と言う事である。TMSには、日産はこんなことも出来るのだぞ、と言う事を単に見せるためだけに出展した、ということになる。

 

2つ目の理由は、軽自動車のEVとして出展したかったのであるが、たまたまそれに見合うクルマがなかった、又は出来なかったと言う状態であった、と言う事ではないのかな。

 

小生は多分後者の理由であろうと思っているが、もしそうであれば、日産の車両開発の現場は、相当混乱していると思われる。ゴーンやケリーは、本当に罪作りなことをしたものだ。それにしてもゴーンはまだ反省していない様だ。このレバノン人は、余程腹黒い人物とみられる。

 

3つ目の理由はコンセプト車なので、余り軽規格には拘らずに、モーターショーに出展した、と言う事である。軽規格のEVはそれなりに進んでいる、と言う事か。それとも何らかのカムフラージュなのか。

 

 

と無い知恵を働かせて、日産のこのIntellegent Mobility K : の車両寸法の謎を紐解いたみたが、誠に寸足らずだある。一体なぜこんな寸法のコンセプト車を出展したのか、疑問は残る。

 

などと考えることは、素人の浅はかさと言うのであろうか。

 

月刊自家用車の12月臨時増刊号の「東京モーターショー2019完全ガイド」のIMKの項には、次のように記載されているので、デイズのバリエーションとして登場するかもしれない、と言ったような内容なのだ。

 

 

・・・日本国内専用の近未来シティコミューターEVのコンセプトを示すのが、コンパクトなIMK。広報文では「軽自動車クラス」と謳い、発表された車体寸法も軽自動車規格をわずかに上回るが、そのプロポーションは、ほぼ現行デイズそのもの。パワートレーンは新開発のEVプラットフォームと説明されており、デイズのバリエーションとして、EVが登場する日が遠くないことを思わせる。高速道路だけでなく、主要道緒でも使えるブロパイロット2.0の搭載も、リアルな商品企画だ。

 

 

まあコンセプト車なので、何でもありであり、そう詮索する必要も無いかも知れないが、いわくつきの寸法ではある。

 

大見出しには「軽自動車でもEV化を進める日産の決意を表明するコンセプトカー」と書かれているので、本当にデイズのバリエーションとして軽のEVを発売するのではないのかな。

 

但し後で話題とするが日産の本命としては、モーターを2基搭載した四駆のSUVアリア」なのでしょう。

 

 

さて日産の軽EVに対して、トヨタは超小型EVTMSには出展している。既に今年の6月の説明会で表明している。これは2020年の冬にでも発売する予定という。

 

そして単にEVを発売すると言うだけではなくて、EVに付き物のバッテリーの2次利用までを考えたビジネスモデルとして、EV事業を成り立たせようとしているものである。

(続く)