世界自動車大戦争(47)

日本は、レバノンに強くゴーンの引き渡しを、延々と要求すべきである。何と言っても日本の主権が破られた訳で、その犯罪者をレバノン政府は庇(かば)っている。有りとあらゆる方法を使って、レバノン政府(とゴーン)の不法を世界にPRして、レバノンの言う国が「テロ支援国家」であることを認めさせる必要がある。

 

マスコミも、もっともっとレバノンやゴーンに対して、怒る必要があるのではないのかな。

 

 

 

[社説]日本の主権揺るがすゴーン被告の逃亡

2020/1/2 19:05
日本経済新聞 電子版

まさに驚くべき事態というほかない。特別背任などの罪で起訴され、裁判を控え保釈中だった日産自動車の元会長、カルロス・ゴーン被告が日本から秘密裏に出国し、レバノンに逃亡した。

保釈され、法律事務所に立ち寄った日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告(20193月、東京都千代田区) ゴーン保釈立ち寄り



元会長は「海外渡航の禁止」を条件に保釈を認められており、東京地裁は保釈を取り消した

ゴーン元会長はレバノンで日本の司法などを批判し、「裁判から逃れたのではなく、不公平さと政治的な迫害から解き放たれた」などとする声明を出した。

司法制度はそれぞれの国の歴史や文化の上に成り立つ。自分たちの考えや仕組みと違うとしてもそれを無視し、破ることが許されるはずはない。元会長の行為は刑事訴追、裁判、出入国管理など日本の主権や法治をないがしろにするもので、強く非難すべきだ。

一方で元会長は米証券取引委員会(SEC)とは、日本での逮捕容疑となった自身の報酬に関する虚偽記載について約1億円の課徴金を支払うことで和解している。米国とは争わず、日本では逃げ切れると考えたのだとすれば、ずいぶん見くびられたものである。

日本政府はこの事態を深刻に受け止めなければならない。レバノンとの間には犯罪人引き渡し条約が結ばれていないため、同国の国籍を持つ元会長の引き渡しを求めても実現しない可能性が高い。それでも元会長の不正を説明し、引き渡すよう強く要請すべきだ。

元会長の密出国の手口については海外のメディアが様々に報じているが、現段階で明確になっていない。事態を収拾できなければ第2、第3の海外逃亡を招きかねず、国際的な信用の失墜にもつながる。なによりこのまま逃げ得を許せば、国民の信頼を損ねる。

法務・検察や出入国在留管理庁は、出国が禁じられている著名な人物をなぜ見逃してしまったのか。徹底的に解明し、手助けした者や法に触れる行為があれば厳正に対処すべきだ。

ゴーン被告への捜査をめぐり、罪を認めないと長期間勾留される「人質司法」が強い批判を浴びた。東京地裁は特捜部が手がけた事件としては異例となる保釈を認めたが、結局、逃亡された。

保釈中の被告による犯罪や逃走は、他にも相次いでいる。そうした人物をどう見極め、保釈中の行動をどのように把握していけばいいのか。保釈制度のあり方や運用についての議論を急ぎたい。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54013040S0A100C2SHF000/?n_cid=SPTMG002

 

 

何と言っても、ゴーンの逃亡には、レバノン政府が関与していることは確実ではないのかな。

 

 

レバノン政府の関与濃厚に アウン大統領、ゴーン被告保護を約束

202001021946

 

 

レバノンのアウン大統領=2019年11月、ベイルート近郊バーブダ(AFP時事)

 【ベイルート時事】日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告が国籍のあるレバノンに無断帰国した問題で、レバノン政府が逃走劇に関与した疑いが濃厚になっている。アウン大統領はゴーン被告に「レバノン市民としての保護」を約束し、昨年12月30日に帰国を果たした直後、本人に面会したと報じられている。

 

<関連ニュース 日産自動車前会長 ゴーン被告>

 

 英紙インディペンデントのアラビア語版は1日、政府関係筋の話として、ゴーン被告の脱出計画について「レバノンの治安、政治関係者が少なくとも(実行される)数週間前には把握していた」と報じた。地元テレビのアルナシェラによれば、ゴーン被告がベイルートの空港に到着した際、被告に「近い友人ら」が出迎えた。この後、被告は大統領と非公式に面会した。

日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告=2019年4月、東京(AFP時事) 

日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告=2019年4月、東京(AFP時事)

 ただ、レバノン政府は、ゴーン被告の日本脱出への関与を公式には否定している。大統領府高官は2日、AFP通信に対し「ゴーン氏は大統領府に来ていないし、大統領に会ってもいない」と改めて強調し、相次ぐ報道にいら立ちを示した。レバノン外務省筋は取材に対し、ゴーン被告について「合法的に入国した」と話している。

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https://www.jiji.com/jc/article?k=2020010200244&g=int

 

 

レバノン政府(外務省)は、「ゴーン氏は合法的に入国した」と言っているし、レバノンへの入国に際しては「フランスのパスポート」が使用されていると、レバノン政府は表明している。この件は、当ブログの2020.01.06~07NO.42~43を参照願いたいが、これに対してフランス政府はフランス旅券は使用していないと表明している。

(続く)