世界自動車大戦争(49)

ならば日本政府にも考えがある、と言うものである。レバノンへの日本からの援助は、即刻中断すべきである。日本は「チョロい」と言われていますよ。

 

 

ゴーン逃亡レバノン援助231億円 安倍政権“バラマキ外交”まるで効果ナシ

日刊ゲンダイDIGITAL / 202018926

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全てを見越し…(ゴーン被告)/(C)日刊ゲンダイ

 今こそ、バラマキ外交の成果を問うべきだ。海外で「ハリウッドエスケープ」と称される日産前会長のカルロス・ゴーン被告の密出国劇。逃亡先のレバノン当局は、日本側への身柄引き渡しを拒否する姿勢を重ねて示している。

 逃亡費用2000万ドル(約22億円)以上とされる。日本政府はこのまま、金満ゴーンの「逃げっぱなし」を許すのか。「いざ」という時に効果ナシとは、無尽蔵な札束外交に意味はない。

231億円援助のレバノンもスルー

 そもそも、安倍政権の海外支援は日本自身の「国益確保」が建前だ。第2次政権の発足した2012年以降、海外へのバラマキ総額は実に累計60兆円を突破。特にイスラム過激派組織「IS」の怒りに火を注いだ15年1月の安倍首相のカイロ演説以降、中東諸国の支援に力を入れ、ご多分に漏れずレバノンにもカネをばらまいている。

 レバノン国内には、シリア危機の長期化に伴い約150万人もの難民が流入。政情不安と経済低迷も長引き、日本は医療、廃棄物処理、食糧、教育、技能・職業訓練、治安維持など、あらゆる支援を続けてきた。その総額は12年以降、計約2億1000万ドル(約231億円)に及ぶ。高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)が言う。

「バラマキも相手国との信頼関係が構築できなければ無意味です。レバノンとの間に犯罪人引き渡し条約が結ばれていないとはいえ、何事にも例外はある。実際にレバノンは昨年、引き渡し条約のない米国の要請を受諾し、レバノンと米国の二重国籍を持つ容疑者をFBIに引き渡した。それだけ日本は軽くあしらわれているのです。安倍首相も“外交のアベ”を自任するなら、この7年間で世界が無視できないカリスマになっていなければ、おかしい。実態は真逆で、単なるキャッシュディスペンサー扱い。ゴーン逃亡もレバノンに対し、日本がにらみを利かせられないことを見越した犯行でしょう。ゴーン被告の見ている風景こそ、世界各国の安倍外交へのまなざし。つまり『チョロい』ということです

 ドヤ顔でカネをばらまいても国益はおろか、ナメられっぱなしだ。

 

https://news.infoseek.co.jp/article/gendainet_599585/

 

 

 

ゴーンの脱出には相当の調査が行われた筈だ。相当大掛かりな陣立てで、かなりの期間にわたって、ゴーンを逃がすための調査を日本で行っていた筈だ。日本にいるゴーンの行動にはそれなりの制限がついているので、その手配はレバノンで行われたの考えるのが順当な考えだ。ゴーンのレバノンルートが暗躍したものと思う、当然キャロル夫人の役割も大きい筈だ。

 

 

ゴーン被告逃亡、多国籍チーム10人以上が関与か…20回来日し空港10か所下見

  2020/01/06 14:25 ゴーン被告逃亡

 【ニューヨーク=橋本潤也】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は5日、日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(65)が関西空港から日本を脱出した際、異なる国籍で構成する10〜15人のチームが関与したと報じた。このチームは20回以上、来日し、関西空港を選ぶ前に、少なくとも10か所の日本の空港を下見していたという。

 ゴーン被告らが事前に関空の保安態勢を調べた上で、計画的に脱出したことが明らかになった。

 計画を知る関係者の話によると、ゴーン被告が実行を決断したのは12月下旬だが、計画自体は約3か月前から検討されていたという。チームは下見で関空発のプライベートジェット(PJ)のターミナルに普段は人がいないことや、大型荷物が検査機器に入らないことなど、保安上の特徴も把握していたという。

 ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、ゴーン被告は関空で、息ができるように穴を開けた音響機器運搬用の大型の黒い箱に潜み、米陸軍特殊部隊「グリーンベレー」の元隊員らが同行した上で、トルコのイスタンブールに向かったと報じている。脱出計画には、数百万ドルのコストがかかっているとも伝えた。

https://www.yomiuri.co.jp/world/20200106-OYT1T50158/



3か月前から検討されていた、と書かれているが、実際にはもう少し前、半年くらい前から考えられていたのではないのかな。そして調査が具体化したのが3か月前から、と言うところではないのかな。

 

それと言うのも、ゴーン被告の娘が丁度そのころ「父が自由になる」などと、言っていたと言う情報があるのである。

 

 

ゴーン被告娘「父が自由になる」

23カ月前、友人に語る

2020/1/6 16:44 (JST)1/6 17:23 (JST)updated

©一般社団法人共同通信社

 【ベイルート共同】会社法違反の罪などで起訴された前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告がレバノンに逃亡した事件で、被告の娘が23カ月前、家族ぐるみの親しい友人に「父が自由の身になると話していたことが分かった。この友人が6日までに共同通信の取材に答えた。

 ゴーン被告はレバノン到着後、米国の代理人を通じて声明を出し、逃亡に家族は関与していないと述べた。だが友人は、娘が事前に計画の一端を把握していた可能性があると指摘した。

 友人の説明によると、23カ月前に東京都港区で被告の娘と会った際、娘は「父はもうすぐ自由の身になる」と語っていた。

https://this.kiji.is/586822988084020321



 

丁度同じ3か月前頃に、逃亡支援チームが、関空のプライベートジェットの出国検査場には、X線検査施設が小さくて大きな荷物には適応されないことを見つけていた、と言う。しかも専用施設であるため、検査が緩く「弱点」だと見抜いていたと言う。それにしても大胆な行動であった、「ハリウッドエスケープ」と呼ばれて当然である。


(続く)