2016-01-01から1年間の記事一覧

日本近代化の流れ(9)

(2)日清戦争 日清戦争は、今から122年前の1894年(明治27年)7月25日に始まっている。2年前の2014年は丁度120年目であったためかの中国では、盛んに甲午戦争(日清戦争)勃発120周年を記念する行事が、開かれている。 その主旨は、「甲午戦争(日清戦争…

日本近代化の流れ(8)

何はともあれ、明治維新では、天下の政権は幕府の独裁から朝廷に奉還され、貴族院と衆議院の両院を設けて帝国議会を成立させ、万機を公論で決める仕組みの上で、天皇がこれを統治した。人材の登用もなり、幕府政治から近代化へと一大模様替えを図っていった…

日本近代化の流れ(7)

さて五箇条のご誓文の第一条の「広く会議を興し万機公論に決すべし」の真意とは、どう解釈すればよいのであろうか。一般的には、単純に現在の民主主義を連想するのが普通であるが、もう少し深い意味があるようである。 http://datas.w-jp.net/theImperialCov…

日本近代化の流れ(7)

さて五箇条のご誓文の第一条の「広く会議を興し万機公論に決すべし」の真意とは、どう解釈すればよいのであろうか。一般的には、単純に現在の民主主義を連想するのが普通であるが、もう少し深い意味があるようである。 http://datas.w-jp.net/theImperialCov…

日本近代化の流れ(6)

そうは言っても西洋の学問・技術の導入は、日本にとって急務であった。幕府は1862.4.11(文久2年3月13日)オランダに、榎本武揚、津田真道、西周ら16名を派遣している。 長州藩は1863年6月27日(文久3年5月12日)には、後日長州5傑と言われる5…

日本近代化の流れ(5)

そして明治天皇ご臨席のもと、新体制での総裁、議定、参与の3職会議が開催されて、徳川慶喜の処遇で激論が交わされることになるが、薩摩の西郷たちが慶喜を暗殺するとの噂を聞き及んだ議定の土佐藩の山内容堂達がおとなしくなり、結局、徳川慶喜の「辞官納…

日本近代化の流れ(4)

尊王攘夷派が実権を得た長州では、天皇のお墨付きを得ようと挙兵してしまい、1864年8月20日、長州藩兵と会津・桑名藩兵とが京都蛤御門付近で衝突する。しかし薩摩が会津に加担すると長州は敗退する。 これが蛤御門の変(禁門の変)であるが、長州が内…

日本近代化の流れ(3)

これら諸外国からの圧力に危機感を募らせたのが、薩摩藩主の島津久光であった。久光は江戸に赴き、第14代征夷大将軍・徳川家茂(いえもち)の後見役として、徳川慶喜(よしのぶ)を任命させるなど諸改革を幕府に実施させている。世に言う文久の改革である…

日本近代化の流れ(2)

話はフランスに飛ぶ。フランス革命は1789年7月14日(~1794.7.27)に王制封建体制打破を掲げて、不満を募らせていた民衆がバスチューユ牢獄を襲撃したことから始まっている。この騒乱と政治的にも混乱したことを危惧した隣国のオーストリアとプロイセンは、必…

日本近代化の流れ(1)

小生のブログは、2007.4.30に「慰安婦問題について」をGOOブログに載せたのが始まりで、2016.10.3に完結した「続・次世代エコカー・本命は!」まで78話となっている。一応10年近く続いたことになっている。正確には9年6か月であるが、それなりによく続…

ブログ・テーマ一覧

今までに掲載したブログのテーマの一覧を載せる。'07.4.30に最初のブログを載せているが、現在までに78テーマを掲載している。(内49、59、69と74は、ブログの目次である。)以下ブログのテーマ(題名)とその概要を列挙する。 NO. 初掲載 テーマ 概要 1.…

続・次世代エコカー・本命は?(121)

マツダがトヨタからでなく、いすゞからピックアップトラックのOEM供給を受けることになったが、これをもってトヨタとマツダの関係がうまくいっていないと言えるのかは、疑問のあるところである。トヨタ・マツダの業務提携は、資本提携ではない。だからそれほ…

続・次世代エコカー・本命は?(120)

トヨタとマツダ、深まる亀裂…トヨタ、傷付けられたプライド 2016.08.02 文=河村靖史/ジャーナリスト いすず「D-max」(「Wikipedia」より/Mj-bird) マツダが1トン・ピックアップトラックの自社開発・生産から撤退し、いすず自動車【編注:「ず」の正式表…

続・次世代エコカー・本命は?(119)

「彼女に関する確度の高い情報提供があり、それに基づいて捜査したところ、犯罪事実が確認された。・・・」と書かれているが、内部通報があったわけだ。「日本人のやっかみを懸念した・・・」とあるが、やっかみは日本人だけではなかったのではないのかな。 …

続・次世代エコカー・本命は?(118)

「大学生の時に、GMの工場のモーター組み立て部門で半年間のインターンを経験して入社を決めたと後に語っています。父は自動車販売会社に入り、郵便係から副社長まで上り詰めた人物。ミシガンの無名大学出身の彼女も同じ道を歩むのです」(ニューヨーク在住…

続・次世代エコカー・本命は?(117)

ジュリー・ハンプ氏はGMで活躍しペプシコへ引き抜かれた(?)逸材だったので、トヨタは安易に考え大した人物評価もせずに役員への登用を決めてしまった、と言った論評もある。 トヨタ役員逮捕、不可解な容疑者擁護から一転して辞任の謎 「いい加減人事」の…

続・次世代エコカー・本命は?(116)

まあ結局は自動車屋とIT屋との肌が合わなかったと言う事、ではなかったかな。但し、これからはAIに代表されるように、ITなどのソフトウェアの比重が想像以上に高くなってゆくものと思われるので、トヨタとしてもそれへの対応に乗り遅れないようにしなければ…

続・次世代エコカー・本命は?(115)

(1)テスラとの資本提携は、それほどメリットはなかった。 この件は小生のブログ「番外編・プリウス急加速問題」(NO.41~、2010.5.28~)や(2011.4.21、N.80)でも取り上げているので参照願いたいが、オバマに顔を立てたこの提携も、結局は2014年末に終わって…

続・次世代エコカー・本命は?(114)

それともすでにそのような形に切り替わっているのかも知れない。 トヨタは2016.3.2に4月18日付での組織改正や人事異動を発表している。 豊田章男社長は、新体制に向けて「組織改正は『ソリューション』ではなく、『オポチュニティ』である。皆で力をあわせ、…

続・次世代エコカー・本命は?(113)

ピストンの横にあるのがピストンとコンロッドをつなぐピストンピン。この内部に入っている部品が「ナチュラル・サウンド・スムーザー」。イメージとしては、ピストンピン内部で鳥の羽のように両サイドが上下に揺れて、ピストンの振動をダンパーの振動で打ち…

続・次世代エコカー・本命は?(112)

社長室が「決裁」の場から「相談」の場に 「決裁ではなく相談だよと言い始めた瞬間に、この辺の人たちが直接社長室に来るようになった」(写真右はプリウス開発責任者の豊島さん) 豊:それで何が変わったかというと、今まではそれぞれの部署の肩書の高い人…

続・次世代エコカー・本命は?(111)

このように外部のジャーナリスト達も、トヨタが変わったと言う印象を持っているようだ。ここでジャーナリスト達と複数で表現したが、次のインタビュー記事も読むとよい。ここでもトヨタは変わった、と言ったことを言っている。 豊田章男社長「命を賭けてクル…

続・次世代エコカー・本命は?(110)

低いルーフとノーズを実現した4代目プリウス。リッター40kmの燃費をたたき出した 新型プリウスのタイヤハウスとドアの間は驚くほど短い。ペダル配置が心配になってくるが…… 新型プリウスのペダル配置。ブレーキペダルのセンターは多少左よりだが、ペダルのサ…

続・次世代エコカー・本命は?(109)

池田直渡「週刊モータージャーナル」:トヨタは本気で変わろうとしているのかもしれない 2015年11月09日 08時00分 更新 かつてトヨタを取材したときに担当者が発した忘れられない言葉がある。それから20年以上経った今、トヨタは大きく変わったと感じている…

続・次世代エコカー・本命は?(108)

同じようなことはトヨタもやっている。トヨタはこの5年間で10億ドル(約1200億円)を投資して、AIなど自動運転がらみの研究開発を始めている。米カリフォルニア州パロアルト市に「トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)」を設立し、200…

続・次世代エコカー・本命は?(107)

開発立地の適地 日本の自動運転技術が世界をリードする背景として、第二にあげなければいけないのは、日本が開発立地の適地であることだ。 ご存じのように、日本の道路は交通量が多く、車と人が混在するなど道路環境が複雑だ。しかも、高齢社会を反映して、…

続・次世代エコカー・本命は?(106)

圧巻の日産自動車 もっか、自動運転の圧巻は日産である。(2015年)10月29日から電気自動車「リーフ」がベースの自動運転車の走行を公開した。トヨタやホンダが高速道路での走行だったのに対して、より難易度の高い一般道での自動運転だ。 私は、自動運転車両…

続・次世代エコカー・本命は?(105)

トヨタグルーブ内で起こったこの一連の出来事は、それぞれ偶然のもので何の関連性もないものと判断できるものであろうか。 羅列してみると次のようになる。 2012.04頃 グーグルがトヨタに自動運転の制御に関して提携を申し入れる。(トヨタは断る) 2014.01…

続・次世代エコカー・本命は?(104)

Wikipediaによると、この車両規定は次の通りである。 LMPとは、Le Mans Prototypeの略で、レース専用に設計されたプロトタイプレーシングカーを意味する。 LMP1が、カーメーカー系ワークスや有力プライペーターが参加する独自設計できる車両規定で LMP2が、…

続・次世代エコカー・本命は?(103)

【ルマン24時間 2016】メルセデス AMG、「心はトヨタにある」 モータースポーツ 2016/06/22 07:45 レスポンス 写真をすべて見る[全2枚] トヨタルマンimgs_feed_zoom_1068665(http://autos.goo.ne.jp/news/277282/image.html?news_image_id=1245883) 優勝…