慰安婦問題の誤報(3/4)

13)1993年8月4日、河野洋平内閣官房長官が旧日本軍の強制連行を認める、いわゆる河野談話を発表。

これは、日本政府の「慰安婦問題に関する第2次調査報告結果」の公表

に関連して発表されたもので、この裏には、(10)項に述べたように当時の

日韓関係が微妙に影響している。当時韓国政府は、「とりあえず日本が

強制性を認めれば以後はこの件については穏便に済ませます。日本に

は金銭的補償も一切求めません。それは韓国政府が行います。」と明言

していたのである。

日本政府は『強制連行はしていない』と言う事実を把握しながら、日韓関

係を配慮して河野談話を発してしまった、と言うのが事実らしい。こんな

輩に日本の政治は任せられない、と思われても仕方のないこと。

なぜ河野洋平のような非国民が自民党に居り、衆院議長などの要職

に居るのか。

なぜ堂々と、「権力による強制連行と言うものはなかった。ただ慰安所

働かざるを得なかった女性たちの苦労には同情する。」とだけ言っておけ

ば良かったのだ。このことは今からでも遅くはないが、安倍総理のアメリ

カ訪問の言動を見ていると期待薄か。

河野談話抜粋

「・・・慰安所は、当時の軍当局の要請により設営されたものであり、慰安所の設置、管理および慰安婦の移送については、旧日本軍が直接あるいは間接にこれに関与した。慰安婦の募集については、軍の要請を受けた業者が主としてこれに当たったが、その場合も、甘言、強圧による等、本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり、更に、官憲等が直接これに加担したこともあったことが明らかになった。・・・」

(注)この官憲等が直接これに加担した、とは何か。

西岡力東京基督教大学教授が、「日本の歴史教育を考える若手議員の会」の慰安婦問題検証作業時に、外政審議室の官僚に確認したところ、『これはインドネシアにおけるオランダ人を慰安婦にした事例だ』と言うこと。

しかしこの事例は、確かにオランダ人捕虜の女性を同意なく慰安婦として働かせたことがあったが、この事態を知った軍本部は、彼女を解放しその慰安所を閉鎖し、その軍人らは軍規違反として処罰した。しかもその軍人らは戦後BC級戦犯として処刑されている。

この事例などは、むしろ日本側が「国家による強制はなかった」と説明

できる材料でないか。彼女(ヤン・ルフ・オヘルネ)は現在豪州に居住し、

2007年2月15日の米下院外交委員会の公聴会の証言者となってい

る。

14)1994年5月3日、永野法務大臣が記者会見で「慰安婦は当時の公娼であって、それを今の目から女性蔑視とか、韓国人差別とかは言えない」と述べ、中国・韓国他のアジア諸国から反発を招き、4日後永野大臣は謝罪し、引責辞任した。

今から思えばこの発言は至極当たり前のもので、辞任する必要など

無かった。頑強に反論する勇気と気概を持つべきであった。

今日のアメリカの非難決議に対しても、日本は頑強に反論すべきであり、

それが日米安保の強化につながるものである。

15)1995年1月、『週刊新潮』1/5日号で吉田清治の証言が事実無根であるとの記事を掲載。

「私がこれ以上言うと、元慰安婦や家族の方に迷惑がかかる。デッチ上

げと言われても構いません。私の役目はもう終わったのですから」(吉田

清治氏)

16)1995年8月15日、村山富市首相が村山談話を発表。

ただし、この談話は間違っている。

[1]・・・一時期、国策を誤り、戦争への道を・・・国策を誤り、を削除する。

国策は誤っていない、たとえ誤ったとしてもこんなことは言うべきでない。

[2]・・・危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、・・・人々に対して多大な損害と

苦痛を与えました。・・・の植民地支配と侵略によっては削除し、次のようにする。

「・・・危機に陥れました。また多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対

してその地が欧米列強との戦いの場となり、多大な困難を与えました。

とする。

[3]・・・わが国は、深い反省に立ち、独善的ナショナリズムを排し、・・・は深い反

省に立ち、独善的な削除し、次のようにする。

「・・・わが国は、崇高なナショナリズムのもとで、責任ある国際社会の一

員・・・」とする。反省は一部必要だが深い反省は一切必要は無い。日本

は中国を侵略などしていないのだから。コミンテルン中国共産党の拡

大戦略に巻き込まれ、共産革命を日本に起こされそうになっていたので

あるから、れっきとした反共への戦いだったのである。マッカーサーも、

日本の戦いは反共戦争だったと言っている。

米国における「対日非難決議」もこの流れの延長線上にあると思わなけ

ればならない。安倍政権はこのことをわきまえて、毅然と反論する必要が

ある。小沢代表ではこの対日非難決議に対して、毅然と反論してくれる

だろうか。安倍晋三も腰が砕けたが、小沢よりまだ益(ま)しである。

17)1996年4月19日、国連人権委員会で、クマラスワミ女史が「女性への暴力特別報告」(通称クマラスワミ報告)を提出。

ここには、「河野談話」がそのまま英訳されされているが、「官憲」を「行

政と軍隊」と曲訳してある。「軍」とするのは異常である。

Police authorities(官憲)が正しく、administrative/military personnel(行政と軍

隊)は曲訳であり、何らかの悪意が感じられる。

しかしこれも河野洋平売国奴が、解りもしないのに、えらそうに「慰安

婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話」などの間違った

情報、しかもそのために日本が危機に陥ってしまう事実に反する情報を

発信したのか。

クマラスワミはここで、慰安婦を「性的奴隷」と規定し、日本の行為を『人

道に対する罪』と断定し、非難している。

(続く)