小沢一郎、悪魔の密約(1/6)

1.安倍内閣総理大臣の軌跡

2002年8月、南アフリカヨハネスブルクで「WSSD:World Summit for Sustainable Development、持続可能な開発に関する世界サミット」いわゆる環境サミットが開催された。1992年リオデジャネイロ地球サミット国連環境開発会議」から既に10年が経っている。

そこに創価学会インターナショナルは、国連NGOとして展示ブースを設けていた。

WSSDに出席していた当時の小泉首相は、そのブースにも足を運んでいた。たまたまそこには、創価学会池田大作名誉会長の撮影した写真も展示されていた。

2002年11月、公明党の第4回党全国大会に来賓として出席していた小泉首相は来賓挨拶として、ヨハネスブルク創価学会インターナショナルのブースの展示写真のすばらしさを述べている。

'02.8.26~9.4 「持続可能な開発に関する世界首脳会議」-ユハネスブルグ・サミット/環境開発サミット

'02(H14).10 衆院補選自民党4勝1敗←創価学会公明党の全面支援で自民圧勝。

'02.11.2 第4回公明党・党大会→小泉首相、挨拶で池田大作を褒め上げる。

'06(H18).2 池田大作王毅中国大使会談。

'06.3 池田氏長男・池田博創価学会副理事長、北京にて唐家セン国務委員と会談。

'06.9.22 安倍官房長官池田大作と面談(と、報じられる。)

公明党の新代表に就任した太田氏が、安倍首相は靖国神社には参拝

 しないと自信満々に発言している。安倍首相は、日中関係の阻害要

 因となる靖国神社参拝は控えるとの何らかの密約もしくは確約を

 創価学会もしくは中国との間で行なったのではないか。」

(政治評論家)

'01.4.26~'06.9.26 小泉純一郎首相、第87,88,89代内閣総理大臣

小泉政権の5年間、創価学会公明党は、小泉政権の「生命維持装置」だった。

だから、池田大作を褒め上げたり、'07.9.28に退任挨拶に行ったのだ。

'06.9.26 安倍晋三首相、第90代内閣総理大臣に就任。

'06.9.28 小泉純一郎聖教新聞社池田大作を訪問し、退任挨拶。

'06.9.28 中国建国57周年祝賀パーティー。創価学会、秋谷会長・池田博正副理事長公明党、神崎代表・太田幹事長代行 が出席。

'06.9.29 池田・王毅中国大使第2回会談。

'06.10.8~9 安倍首相、温家宝の招きを受け、中国を公式訪問。

'06.10.9 安倍首相、韓国ノムヒョン大統領とも会談。

'06.10.22 神奈川・大阪、衆院補選、自民圧勝。

この辺までは、安倍内閣も順調に政権を運営してきたが、

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'06.12月に入ると、その雲行きが怪しくなる。

'06.12.4 郵政造反組み、11名が自民党に復党する。この復党により安倍内閣支持率が70%から50%台に急落した。

'06.12.27 佐田玄一郎行政改革、事務所費の不透明処理問題で辞任。

'07.1.27 柳沢伯夫厚労相、「女性は子供を生む機械」発言。

'07.2.14 衆議院予算委員会長妻昭議員が、消えた年金記録問題を追及。

以後消えた年金問題」参院選の重要テーマとなり、自民惨敗

主原因の一つとなる。

'07.4.3 基礎年金番号が付与されていない年金加入記録・5,000件」問題が、 社保庁に関する厚労省有識者会議に報告される。

'07.5.28 松岡利勝農水相、なんとか還元水問題、緑資源機構問題などで自殺。

'07.7.3 久間章生防衛相、原爆投下しょうがない発言で辞任。

'07.7.17 赤城徳彦農水相、顔にガーゼを2ヶ所に貼って記者会見。

「たいしたことはありません。心配ありません。」を連発

'07.7.29 参院選挙→自民惨敗与党・105 × 野党・137となる。(半数121)

'07.8.1 赤城徳彦農水相、事務所費処理問題で辞任。

'07.8.27 安倍・改造内閣発足。

'07.9.3 遠藤武彦農水相補助金不正受給問題で辞任。

'07.9.9 APECアジア太平洋経済協力Asia-Pacific Economic Cooperation)首脳会議安倍総理、内外記者会見

国際的な公約となった以上、自衛隊の補給活動を継続させるため、職を賭

 して取り組んでゆく考えである。」

'07.9.12午前 シーファー駐日大使が総理官邸を訪問与謝野官房長官と会談。

'07.9.12午後 安倍首相、辞任を表明。

'07.9.25 安倍改造内閣、総辞職

'06.9.26~'07(H19).9.26 安倍晋三首相、第90代内閣総理大臣

福田晋内閣の認証式が翌日の26日になったため。)

'7.9.26 第91代、福田康夫内閣誕生。

 安倍晋三は、総理在任中に一度も靖国神社に参拝することなく、総理の座を去ってしまった。さぞかし残念なことであったろう。

又、この辞任については、「タイミングの悪さと政権を投げ出した」と言う議論が、盛んに行なわれた。

 しかし本当にそうであろうか。

「一国の首相が、単にスキャンダルや体調不良だけを理由に政権を投げ出すことはしないものだ。これは、常識を持って政治を見る人間なら誰でもわかることだが、今の日本のマスコミは、それすらわからぬ程に劣化している。」

と言っている論文がある。

ワック・マガジンズ社の雑誌・WiLL11月号の『「悪魔の密約」小沢一郎日本共産党』(中西輝政京都大学教授)だ。

以下、その言わんとするところを紹介しながら日本を取り巻く陰謀を、紹介してみよう。

(続く)